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今、改めて読みたい新本格ミステリ。一気読み必至の名作選
新本格ミステリは、1980年代後半から1990年代にかけて流行し、ユニークな探偵や重厚な舞台設定が数多く登場。たくさんの読者を魅了しました。緻密な構成や思わずアッとうなるトリックに、最後の1行まで目が離せません。今、改めて読んでも引き込まれる新本格ミステリの名作をそろえました。
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著者の綾辻行人は、新本格ミステリの第一人者。趣向を凝らした建物の中でトリックを駆使した殺人事件が起こる「館シリーズ」で人気となりました。本書はデビュー作であり、館シリーズの第1作目です。孤島に建つ十角形の形の館に訪れた学生たちは殺人事件に出くわします。息もつかせぬ展開とトリックに、ハラハラドキドキさせられる掛け値なし傑作です。
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著者と同じ名前の探偵・法月綸太郎が活躍するシリーズです。娘を殺された父親は、自ら犯人を追いつめ、殺害したという手記を残したまま自殺します。法月は手記を読んでいくうちに、内容に疑問を持ち、真相解明に乗り出します。細部にヒントや矛盾がちりばめられた、きわめて緻密で密度の濃いミステリです。完璧なロジックを堪能してください。
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古本屋の中禅寺秋彦と文士の関口、刑事の木場、探偵の榎木津が活躍する「京極堂シリーズ」の2作目です。箱を祀る霊能者、少女たちが箱詰めにされる事件、巨大な箱のような建物など、一見バラバラな箱をめぐる事件が一本の線で結びつきます。中禅寺の憑物落としによって複雑な伏線が次第に一つのストーリーとしてまとめられていく様は圧巻です。
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臨床犯罪学者の火村英生と友人の有栖川有栖が謎解きをする人気シリーズ。2人は孤島・烏島に手違いで行くことになります。そこに集まったさまざまな事情を抱える人々が、殺人事件に巻き込まれていきます。2人の掛け合いが魅力的なうえ、ロジカルに積み上げられた情報が一気にひっくり返されるようなストーリー展開も必読です。
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