ブックキュレーターhonto編集員
向き合い方は人それぞれ。「食」に関する悩みを抱えた人々を描いた本
「食べること」は生きるうえで欠かせない行為だからこそ、前向きで温かなイメージで語られがちです。しかしなかには、食を楽しむことができず、自分と周りを比べて苦しんでいる人も。ここでは、食についての悩みを抱える人たちが登場する、一筋縄ではいかない「食」に関する小説やマンガを紹介していきます。
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食事という行為に嫌悪感を抱く唯は、ある日、「吸血鬼が住んでいる」と噂の洋館にこっそり足を運びます。そこで彼女が出会ったのは、特殊な体質のせいで食べ物を食べられない男性・泉でした。はみ出し者同士の2人が、淡々と時を過ごしながら絆を深めていく姿に、温かい気持ちになるでしょう。
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誰かと一緒に食事ができない者、料理が苦手な者、ストレスで味覚障害になってしまった者・・・。そんな、食にまつわる悩みを抱えた人々を描いた短編集です。登場人物たちが悩み、もがき苦しみながらも前に進もうとする姿には希望を感じます。ほんのりビターな雰囲気も魅力的な一冊です。
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料理が大好きな野本さんと大食いの春日さんを中心に、女性たちの絆を描いたコミックです。食をテーマにしていながら、食べることが好きではないキャラクターが登場するのもまた印象的。単なるごはんマンガではなく、食を通してそれぞれの生きづらさが丁寧にすくい上げられています。
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同じ職場に勤める二谷と押尾は、皆に守ってもらってばかりいる料理上手な同僚・芦川に屈折した感情を抱いていました。ある日、2人は彼女に「いじわる」をしようと計画するのですが・・・。タイトルとは裏腹に毒気たっぷりのストーリーで、読んだあとは複雑な気持ちになってしまう意外性のある小説です。
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都会でひとり暮らしをする女子大生・時子は、ストレスから過食を繰り返しがち。その行動の裏には、恋人や母親との関係についての悩みがありました。食欲に振り回され暴走する姿を通して、彼女の抱える不安や孤独が明かされていきます。クライマックスでの衝撃の展開も読み応えばっちりです。
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