サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

新規会員70%OFFクーポン

  1. hontoトップ
  2. 電子書籍
  3. 小説・文学
  4. 小説
  5. 講談社
  6. おいしいごはんが食べられますように

アプリで立ち読み

hontoアプリの確認

立ち読みには最新の「honto」アプリ(無料)が必要です。

バージョンの確認はアプリの「設定/情報」から確認できます。

最新の「honto」アプリをご利用の方

立ち読みする

最新の「honto」アプリをダウンロードされる方

hontoビューアアプリ

  • みんなの評価 5つ星のうち 3.6 1,206件
  • あなたの評価 評価して"My本棚"に追加 評価ありがとうございます。×
  • カテゴリ:一般
  • 販売開始日: 2022/03/23
  • 出版社: 講談社
  • ISBN:978-4-06-527409-5

読割 50

読割50とは?

読割50とは?

hontoネットストアおよび、丸善・ジュンク堂・文教堂の提携書店にて対象の紙書籍を購入すると、同一の電子書籍が紙書籍の購入から5年間、50%OFFで購入できるサービスです。
購入時点で電子書籍が未発売でも、紙書籍の購入時期にかかわらず、電子書籍の発売後5年間、50%OFFで購入できます。

または読割50のアイコンがついている商品が対象です。

一部、対象外の出版社・商品があります。商品ページでアイコンの有無をご確認ください。

  • ※ご利用には、honto会員登録が必要です。
  • ※書店店頭でのお買い物の際は、会計時にレジにてhontoカードをご提示ください。
  • ※hontoが提供するサービスで、販売価格の50%OFFを負担しています。

読割50について詳しく見る

一般書

電子書籍

おいしいごはんが食べられますように

著者 高瀬 隼子

第167回芥川賞受賞作。「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守...

もっと見る

おいしいごはんが食べられますように

税込 1,463 13pt

ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは

ほしい本に追加(値下がりすると通知がきます)

ご利用中のデバイスが対応しているかご確認ください

  • ブラウザ
  • iOS
  • Android
  • Win
  • Mac

対応デバイスごとのコンテンツタイプやファイルサイズヘルプ

オンライン書店e-honとは

e-hon

hontoは「オンライン書店e-hon」との連携を開始しました。
「e-hon」は書籍、雑誌、CD、DVD、雑貨といった多岐に渡る商品を取り扱う総合オンライン書店です。130万点以上の取り扱い点数、100万点以上の在庫により、欲しい商品を買い逃しません。honto会員向けにお得なキャンペーンを定期的に実施しています(キャンペーンに参加するにはMy書店をhontoに設定して頂く必要があります)。
・まだe-honの会員ではない方
下記リンクからe-honへ遷移し会員登録する際に自動でhontoがMy書店に設定されます。
・既にe-honをご利用いただいている方
「マイページ」-「会員情報の変更」-「My書店の変更」に進み、検索窓に「honto」と入力し、検索結果画面で会員登録ボタンを押すことでMy書店がhontoに設定されます。

e-honで紙の本を探す

※外部サイトに移動します。

対応デバイス毎のコンテンツタイプやファイルサイズ

対応デバイス コンテンツタイプ ファイルサイズ
ブラウザ EPUB
iOS EPUB 1.6MB
Android EPUB 1.6MB
Win EPUB 1.6MB
Mac EPUB 1.6MB

おいしいごはんが食べられますように

税込 1,540 14pt

予約購入とは

まだ販売されていない電子書籍の予約ができます。予約すると、販売開始日に自動的に決済されて本が読めます。

  • 商品は販売開始日にダウンロード可能となります。
  • 価格と販売開始日は変更となる可能性があります。
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて予約購入しても、予約一覧から簡単にキャンセルができます。
  • honto会員とクレジットカードの登録が必要です。未登録でも、ボタンを押せばスムーズにご案内します。

予約購入について詳しく見る

ワンステップ購入とは

ワンステップ購入とは、ボタンを1回押すだけでカートを通らずに電子書籍を購入できる機能です。

こんな方にオススメ

  • とにかくすぐ読みたい
  • 購入までの手間を省きたい
  • ポイント・クーポンはご利用いただけません。
  • 間違えて購入しても、完了ページもしくは購入履歴詳細から簡単にキャンセルができます。
  • 初めてのご利用でボタンを押すと会員登録(無料)をご案内します。購入する場合はクレジットカード登録までご案内します。

キャンセルについて詳しく見る

商品説明

第167回芥川賞受賞作。

「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。

職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。

あわせて読みたい本

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この著者・アーティストの他の商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

小分け商品

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

この商品の他ラインナップ

前へ戻る

  • 対象はありません

次に進む

みんなのレビュー1,206件

みんなの評価3.6

評価内訳

電子書籍

【ネタバレ】繊細ヤクザの話。

2022/05/12 20:41

29人中、27人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆな - この投稿者のレビュー一覧を見る

ゲボ面白い。

下品な言い方で申し訳ないが、この表現しかできない。

不気味・不穏・薄気味悪い、でも印象的で面白い。

こんな小説読んだことない。


かもめ食堂(2006)、食堂かたつむり(2008)を皮切りに、たくさんのごはん小説を読んできた。

これまでのごはん小説は、登場人物がいい人ばかりで構成されているか、嫌な奴が出てきても、おいしいごはんで乗り越えていくかの2択だった気がする。

この本は違う。

種類は違えど、やべーやつしか出てこない。

以下、主な登場人物。

◆芦川(女性)
身体が弱く、『辛い時には無理しない』スタイルを貫く。
故に、やらなければいけない仕事があったとしても、体調が悪ければお構いなしに早退する。もちろん仕事は他の人に振り分けられる。
しかし、体調不良で早退したにもかかわらず、翌日『ご迷惑をかけたお詫びです』と、手の込んだ手作りお菓子を職場に持参する。
バカな男性社員と謎思考のパートババアは、『おいしい!』『芦川さんって本当に家庭的ね〜』と大絶賛。

経験年数が長く仕事への貢献度が低いため異動対象であるが、支店長とベテラン社員(何れもおっさん)の強い要望により、現在の支店に居座り続ける。

◆二谷(男性)
体調不良で早退する芦川の尻拭い要因の1人。
かなり屈折しており、芦川の勤務態度や芦川の作る食事やお菓子に抵抗があるにもかかわらず、か弱い芦川に魅力を感じ、芦川と男女の関係になる。
手作りの食べ物を忌み嫌っており、『カプセルで栄養摂取できたらいいのに』等、厨二臭い思想を持つ。

◆押尾(女性)
芦川の尻拭い要因の1人。気が強く、可愛げがない。体調不良で早退したのに手の込んだお菓子を作ってくる芦川に反感を持つ(当然である)。会社に貢献しているのは確実に芦川ではなく押尾だが、社内では全く評価されていない。




この話は、所謂『繊細ヤクザ』の話だ。

体調不良(重い持病ではなく、偏頭痛などの軽微なもの)でお構いなしに早退し、でも、みんなが尻拭いをしている間に芦川はせっせとお菓子を作り、翌日、会社に持っていく。
バカな男と優しいパートは芦川のお菓子を褒める。

読んでいて思ったのだが、芦川はお菓子作りも料理も好きじゃない。明確に記載されているわけではないが、作る工程よりも『お菓子を振る舞って褒められる私』が好きなのである。

結末の詳細は伏せるが、この物語を読んだ多くの女性が押尾に感情移入すると思うが、押尾は報われない。


繊細ヤクザの大勝利である。

はっきり言ってめちゃくちゃ胸糞が悪い。
かといって、駅のゴミ箱に捨てたくなる小説か?と聞かれれば、全くそんなことはない。
主に芦川の図々しさ(この人は全く弱者ではない。図太くて強かである)がどんどん増長されていく様が面白くて、ページをめくる手が止まらない。

読後感が悪い小説は大体売り飛ばすことにしているが、この本は売らない。記憶が薄れた頃に本棚から抜き出して、怒ったりイライラしたり、押尾に同情したりしながら、また読むと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

小説だからこそ描ける関係

2022/05/20 07:00

8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

第165回芥川賞候補作となった『水たまりで息をする』は受賞には至らなかったが、評価的には悪くなかったし、難しい題材ながら文学作品としてすっと心に届いた。
 なので、高瀬隼子(じゅんこ)という作家は覚えておこうと思った。
 それに続く作品が本作ということになる。
 職場の中の微妙な人間関係を描いて、それはきっとどこの職場でもアルアルなのだが、高瀬さんが描くと独特なニュアンスの、人と人との息が届く距離感が巧みに浮かぶ上がってくる。

 主人公の二谷という若い男は食べ物に関して、カップ麺で腹が満たされたらいい程度で、ほとんど興味をもっていない。
 彼と同じ職場に芦川さんという若い女子社員がいる。体が弱いのか、仕事にさほど意欲を持っていないが、その態度がかわいくて、男の先輩社員らの受けがいい。
 そんな芦川さんが苦手という、押尾さんという女子社員がいる。
 彼女が二谷にこう声をかける。
 「わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」

 ところが、二谷と芦川さんがいつの間にか関係を持ち、芦川さんは二谷のために手料理をつくる関係になっていく。
 そればかりか、職場に手づくりのケーキやクッキーなんかも持ってくるようになり、職場での芦川さん人気はさらに高まる。
 こういう関係って、ありそうだ。
 押尾さんがそんな職場からはじかれていくのは仕方がないが、面白いのは食べ物に関心のない二谷だ。
 芦川さんの好意を見えないところで拒絶している男。
 多分日常の世界では覗きえない人との関係を、小説なら描けるんだと、高瀬さんは証明してくれている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

こんな話だったなんて。

2022/08/15 20:38

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MissWhite - この投稿者のレビュー一覧を見る

芥川賞受賞作のタイトルを見たとき、「今回の受賞作は平和そうだなぁ」とまず思いました。
文藝春秋掲載の受賞者の写真を見て、「穏やかそうな女性だなぁ」と思いました。
なのでそのまま文藝春秋で読んでみました。

見事に騙されました。
何この芦川さんが作る料理やお菓子たち。
料理名だけなら美味しそうなんです。
でも二谷や押尾の視線を通して見るとなぜか全然美味しそうじゃない。
この二人の芦川さんに対する感情が怖い。
そして芦川さんの内面が全く描かれないのも怖い。
でも個人的には押尾さんの気持ちに全部ではないですけど強く共感しました。
私も同じ立場で職場で芦川さんみたいな人が隣にいたら、
「お菓子作らなくていいから自分の仕事をちゃんとやれ」と思います。笑

以下、ネタバレ含みますのでご注意ください。

ラストは芦川さんがいいとこどりです。
でも何でだろう、芦川さんが羨ましいとか、芦川さんのような人になりたいとか、
全然思わない。
二谷と押尾さんという二人の視点から描かれているからでしょうか。
一人称で書かれているわけではないのですが、
読んでいると「あれ、これ誰からの視点?」ってなり、
「あ、今は二谷サイドね」って次第に合点が行きます。
あんまり見ない描写の方法が新鮮でした。
映画などにはなかなか使えなさそうな手法で、
小説を読む醍醐味だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

おいしいごはんが食べられますように

2022/09/09 11:37

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:パンツ - この投稿者のレビュー一覧を見る

職場に蔓延するパワハラやセクハラ、食にまつわる同調圧力、不公平な業務分担など、男性一人と女性二人の関係を軸に、転勤してきた男性と、仕事のできる女性の二人の視点と語り口で、3人の人間関係を紡いでいきます。職場内の会話と裏腹に心の声や嘆きは、言葉と相反する心の揺れの中で作品にぐっと引き込まれていきます。仕事の多忙さより食事内容より時間や効率を求めてコンビニ弁当やカップ麺で腹を満たす男性。食事を大切にし、職場のデザートにも気を配る一方で、上司から体調不良などによる早退や休暇などの業務軽減を許されている女性。一方で、体調不良があろうがなかろうがひたすらがんばり続ける女性。仕事量や業務内容と賃金の関係性は平等なのか、体調不良で休むべきか、無理してでも働くべきか、組織・職場での望ましい働き方と管理運営とはなど、我々が働き続けている旧態依然とした日本社会の組織・職場の課題を訴えかける。読み終わっても、心のざわつきが止まらず、心に引っかかりが残る作品となった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

著者の感性と似ています

2022/06/20 21:06

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る

平凡な日常の物語のようで、多分とてもレアな物語です。
ただ、ありえなさそうで意外とあるかもね、とも思える物語ですね。

まだ読了していない?と感じている少し妙な気分ですね。
著者の別の作品も読んでみたいと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

おもしろい

2022/08/18 16:23

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

芥川賞受賞作で読んで面白かったと思った作品は初めてかもしれない。

会社のアラサーくらいの同僚3人が中心。
からだが弱く早退しがちで仕事のミスもパスしてしまう芦川さん。
4月に転勤で赴任した二谷くん。
なんでも出来るので無理をしてでも頑張ってしまう押尾さん。
パートの原田さん、役職者の藤さんもいい存在。

仕事は辛いけど、おいしいものを食べて元気になって、また明日も頑張れる的な小説かと、思っていたらとんでもない。
とにかく不穏なのだ。
ずっと不穏のまま。
怖いけど、気分悪くなるけど、でも面白いから読み進めたくなる。

仕事で疲れることが多くて、なんかいいことないかなあと思っているあなた。
この本がぴったり。
怖いもの見たさで、ちょっとスリルを楽しんで、気がついたら少し元気になっている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

第167回芥川賞受賞作

2022/07/21 01:50

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さすらいびと - この投稿者のレビュー一覧を見る

ミスをすると責められる。嫌な仕事もがまんする。体調が悪くても仕事を放り出すことはできない。会社とはそういう所だ。しかし、何故か失敗しても許され、調子の悪いときは同情され、仕事ができなくてもそれをカバーしてもらえる。そんな人種が存在する。
「二谷さん、わたしと一緒に芦川さんにいじわるしませんか」
押尾のするいじわるの行方は・・。
職場での人間関係と恋愛の中で二谷が思うことは・・。
読み終えたあとしばらく残る不可思議な思い。そう、これが高瀬文学の世界観である。その先は自分が自由に考えればいい。もちろん賛否両論あるだろうが筆者はそういった読者も含めてみんなにおいしいごはんが食べられますようにと願っているのだと思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

読みやすくてわかりやすい

2022/08/19 22:17

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

最近の芥川賞受賞作品は、かつてと比べて、
すごく読みやすいし、わかりやすい。
本作は、あっという間に読み進めていました。
舞台も、わかりやすく、登場人物の心理もわかりやすくて、
これなら、多くの人に読んでもらえるでしょうね。
推し、燃ゆ、なみに多くの方々に手に取って、共感してほしいです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

人間関係がうまく描かれている

2023/12/06 11:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る

会社組織の人間関係
それが料理を通して描かれていく。
この問題は、難しい。

いわゆる一日十五時間勉強してきた愛想の無い東大生と
一日三十分しか勉強せずに、言い訳のために生きる。愛想のある三流卒の違い
両者とも折り合いをつけるのは難しい。
会社組織ではその材料である人間が、料理のように混じっていく。

それがうまく表現されている作品。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

不快。なのに面白い笑

2022/08/22 15:15

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:miss - この投稿者のレビュー一覧を見る

本を読むことが少ないので、自分の経験上の話になってしまいますが、こんなに正直に人の嫌な感情にスポットを当てた本があるのか、と衝撃を受けました。
自分はたしかに大人数で食べるご飯が苦手だったりする。そう思うことがダメな事だ、と押し付けていましたが、登場人物はそれを心の中で全面に「嫌な事、面倒臭い、美味しくない」と否定していて、嫌だと思ってもいいんだな?!と考えてしまいました。
自分の頭の中でこの時この人はどう思ったんだろう、といちいち想像することなく、ストレートに心情が書かれているため、読んでいてイライラしてしまいました笑
でも、人間の心の中を全部文字に起こしたらこんな感じなのだろうな、と新鮮に思いました。
二谷、まじでなんでそんな食に関してイライラしてるのに芦川さんと付き合ってんだ!!しかもヌルッと浮気に走ってるし…というところでも怒りが…笑
でも芦川さんみたいな人がいたらストレスはすごく溜まるなぁと思いました。周りのみんなが宝石のように扱っているなら尚更。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

いるいる こういう狡猾な人

2022/09/14 14:26

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る

文芸春秋には審査員の書評がひとことあり、それも面白かった。
本題にはいる
芦川みたいな人いる。やりたくない仕事はやらないって人。
芦川は具合が悪くなって帰る人。何食わぬ顔で翌日出社してお詫びにお菓子を配る。
 え?!具合悪くて帰ったのに 薬飲んだら治ったのでお菓子作って持ってくる。
狡猾というか あざといというか 確実に周りの目を意識してやってる。 
 子どもの頃から面倒くさいことはやらない主義で、責任感のカケラもない給料泥棒。
腹立つよねこういう人、押尾の気持ちよくわかる。
 (若い時は仕事しなくても会社に残れるけど、歳とったら周りの人も正体に気付いて冷ややか目線。でも年数経て心臓に毛が生えてるからへっちゃらになってる)

 二谷は芦川の手料理にうんざりしながらも 自分のそんな感情を相手に見せないように 自分を偽って関係をつづけていく。
 まぁ、お似合いのカップルなんだろうね。でも二谷もいつか爆発するんじゃないかな・・・。

ネタバレ


 弟が 姉は犬の世話もできないから ペットホテルに預けるんです ってくだりがあり
彼氏のご飯は作るけど 犬のエサやり、散歩は出来ないの?? ぞぞぞーってした。
面倒なことは一切やりたくないから家族にも 私か弱い人間 を演じてるって・・・もう怖い怖い。 
でもこういう女を男は好むんだよね。 私 歪んでるかな?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

これはもう、ホラーです

2023/02/16 15:52

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る

自分が弱いことを最強の武器にしていて、
他人に攻撃させないから自分はやりたい放題。
弱いから戦いには最初から参加しなくて
安全地帯から高みの見物。

頑張らないし我慢しないから
そりゃあ余裕たっぷり優しくいられます。

そのカラクリを暴こうとすれば逆に潰される。
だって弱いものいじめは悪いことだから。

もう、ホラーです。
可愛いタイトルは呪いの言葉だった。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

いるいる!

2023/04/16 20:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る

登場人物それぞれ出会ったことがあるようなキャラクターで、特に芦川は「いるよねーこういう女子!」と思い、知り合いを思い浮かべて読んでしまった。

二谷と押尾の、ざわざわするけど言えない感情にも共感。
言うのが正しいのか、言わないのが正しいのか。そもそも正しいって何なのか?

タイトルや装丁の雰囲気と読後感のギャップが良いなと感じた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

いいんだか悪いんだか

2024/01/26 21:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る

会社の中の人間関係は社会の縮図。病弱ですぐに早退する、そして料理好きで職場に手作りのお菓子を持ってくる芦川さん。芦川さんと同じく片頭痛持ちでも早退しない押尾さん頑張り屋で、しっかりと仕事をこなすのに職場での受けはいまいち。同僚の二谷さんは食に興味がない。生命維持に必要なだけと思う。
 二谷さんは芦川さんとこっそり交際するも、芦川さんの料理を食べても後から隠れてカップ麺を食べずにいられない。
 そんな会社の人間模様。平穏で済むか。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

自分の価値を疑うきっかけって何だろう。

2023/12/31 17:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る

その機会がないと、「おいしいごはん」が食べられることが何よりも幸せなこと、と信じていることを残念に思う感覚なんて、その人の中に存在しないじゃない。だからって、そのきっかけを与えるのかそのまま受け入れるのか、それはまた受け入れる側の価値観に委ねられるわけなので、その人の感覚とは少しズレたところの答えが決まるだけなんだよね。そうやって人は人と壁を作ったり、透かしながら生きていったりしている。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。