ブックキュレーターhonto編集員
名作ぞろいの岩波少年文庫。大人にこそオススメの冒険物語
岩波少年文庫とは、1950年のクリスマスに創刊された世界中で長く読み継がれている名作を集めた児童文学の叢書。名作を読んでみたいという方には、ストーリーや人物描写がしっかりしている冒険物語がオススメです。ワクワクドキドキを味わえる冒険物語には、大人だからこそ気づける魅力もたくさんあります。
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お母さんと2人暮らしのエーミールは、ベルリンに住むおばあさんの家に1人で向かう列車の中で、おばあさんに渡す大切なお金を盗まれてしまいます。犯人を追いかけていると、同世代の少年たちと出会い手伝ってもらうことに。知恵を出しあって作戦を考え、大人たちと交渉していくエーミールの姿は最高にかっこよく見えるはずです。
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動物語が話せるドリトル先生は、世界中の動物たちから尊敬されています。ある日、サルの疫病が流行し、治療をするため仲間の動物たちとともにアフリカへ航海の旅に出ます。さまざまなピンチが訪れても「なんとかなるだろう」というドリトル先生のおおらかさと、個性豊かな動物たちにそれぞれ役割があるところが魅力的です。
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チポリーノの冒険
ジャンニ・ロダーリ(作) , 関口 英子(訳)
舞台は、野菜と果物が暮らす国。玉ねぎ坊や・チポリーノは、無実の罪で牢屋に入れられてしまったお父さんを救い出そうと仲間と力を合わせて、わがままなレモン大公やトマト騎士に立ち向かいます。悪役たちのキャラクターがとても憎たらしくて、リアル。つらいことがあったとき、乗り越える勇気をくれる爽快な物語です。
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名探偵カッレくん 新版
アストリッド・リンドグレーン(作) , 尾崎 義(訳)
名探偵に憧れるカッレくんは、日頃から探偵式の考えを磨くため観察を怠りません。ある日、エイナルおじさんの怪しい行動に気づいたカッレくんは、仲よしのアンデスとエーヴァ・ロッタとともに捜査を始めます。大人の視点で読むと、おじさんの怪しさやカッレくんの鋭さがより理解でき、子ども向けながらもしっかりした探偵小説として楽しめます。
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魔女のむすこのエドダントとフランチモルは、もう68歳と66歳なのに小学校に通っています。遠足の途中で魔法のほうきに乗って迷子になってしまい、山賊に襲われたり、かっぱに出会ったりと、奇想天外な出来事に巻き込まれます。明るいユーモアがたくさん盛り込まれ、ヨゼフ・チャペックの印象的な挿絵が物語を彩っています。
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