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激動の時代に向き合った女たち。幕末を生き抜いた女性の息吹が感じられる小説
天璋院や和宮、新島八重や広岡浅子など、幕末から明治にかけて、男性に劣らず活躍してドラマの主人公になった女性たちはたくさんいます。しかし、知名度の高くない人物や、無名の人々にもさまざまな人生がありました。そんな幕末から明治にかけて生きた女性たちの息吹を感じられる小説を集めました。
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幕末に通詞(通訳)として活躍した日本人女性の物語です。長崎で外国語に親しみ、幼少から憧れていた榎本武揚と江戸で再会したお柳は、フランス語通詞として男装して従軍することになります。来日したフランス人、ブリュネのスケッチをもとに創作された主人公は、激動の世でも才能を活かして情熱的に生きる女性像を示しています。
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実在した尊皇派女性志士である松尾多勢子を主人公とした小説です。50歳を過ぎて信州の伊那谷から単身上京した多勢子は、東奔西走し、私財を投げ打ち、多くの若き志士たちを支援します。当時は老婆と呼ばれる歳であっても、諦めずに信念を貫き、力強く生きた、知られざる女傑の姿に励まされることでしょう。
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江戸幕府15代将軍・徳川慶喜を巡る、正室・一条美賀子と側室のお芳の心境を描いた物語です。好奇心旺盛で自己愛の激しい慶喜に対し、2人の妻女それぞれの視点から、変わり者の夫への解釈や諦念が対照的に綴られます。すれ違いながらも歳月をかけて達観し、添い遂げた美賀子の姿は、夫婦の形の不思議さを思わせます。
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