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血沸き肉躍る!司馬遼太郎が描いた剣客活劇小説
代表作がNHK大河ドラマにもなり、重厚なイメージを持たれがちな司馬遼太郎の小説。しかし実は、彼の著書の多くは、血沸き肉躍るような高いエンタメ性に満ちています。彼の描く剣士たちのドラマはむしろ、ファンタジーと評してもおかしくないのかもしれません。ここでは、そんな剣客活劇小説を紹介します。
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6人の剣客たちそれぞれの武勇伝を綴った短編集。表題作の「真説宮本武蔵」は、真説と謳っているだけあって、無敗の剣豪と呼ばれた男の強さの秘訣を意外な視点で描いています。剣に生きた者たちの技量や立ち回り以上に、機知やエゴを深く掘り下げていて、有名無名の剣豪たちの人間臭さが楽しめる一冊です。
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近代日本の剣道に大きな影響を与えたと言われる北辰一刀流の流祖・千葉周作。彼を主人公にしたスケールの大きな剣客小説です。のちに坂本龍馬や新選組の山南敬助など、錚々たる面子が学んだ超実践的な剣術を生み出した男の生きざまがドラマチックに描かれています。定石にとらわれず、独自に強さを追求する男の姿が爽快。
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比類なき武芸の才に恵まれながら鬱屈した日々を送っていた若者が、偶然巻き込まれた大きな謀略の最中で八面六臂の活躍を見せる冒険活劇小説です。血みどろの利権争いの中で、無頼を装いながら弱きを助ける主人公が実に痛快。意外なオチを含めて神秘的な要素が多く、ミステリー色の高い娯楽作です。
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宮本武蔵が編み出した二天一流の使い手である凄腕の剣士・天堂晋助。彼が幕末の世で長州藩の刺客となり、新選組や藩敵と壮絶な戦いを繰り広げる姿を描く傑作。主人公は実在しませんが、その人物像があまりにも緻密に書き込まれているため、歴史研究家でさえ実在した人物と勘違いしてしまったとの逸話が残っています。
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