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社会学者・宮台真司の思想をたどる入門書
日本の社会学者として、トップクラスの知名度を誇る宮台真司。彼の名が知られるきっかけとなったのは、1990年代中頃に急増した援助交際についての分析でした。扱っている題材ゆえに賛否が多いですが、彼の著書を読めば、論理的で実効性のある議論をしていることがわかるでしょう。ここでは、宮台真司の思想をたどるための入門書を紹介します。
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14歳からの社会学 これからの社会を生きる君に
宮台 真司(著)
「14歳からの」というタイトル通り、中学生でも読みやすい文章で書かれています。といっても、社会のルール、恋愛や仕事など、扱われている内容は普遍的なものであり、生きるうえでヒントになる言葉が詰まっています。膨大な知識を武器に社会を切る宮台真司の入門にピッタリな一冊です。
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1995年、日本はもとより世界に衝撃を与えたオウム真理教による地下鉄サリン事件を分析しています。なぜ高学歴の人たちがカルトに走ったのかを解き明かしつつ、そのようなカルトにハマらないための処方箋を提示。何に頼ればいいかわからない複雑な現実を生きるためのマニュアルとして、今なお読まれている名著です。
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宮台真司の代名詞ともいえる「終わりなき日常」についての言及、東日本大震災、サブカルチャーの変遷、社会システムのつながりなど、宮台社会学35年間の思考の蓄積を遺憾なく発揮。これまでの日本社会の分析を通じて、読者にこれからどうすればいいのかを問いかけています。
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サブカルチャー神話解体 少女・音楽・マンガ・性の変容と現在 増補
宮台 真司(著) , 石原 英樹(著) , 大塚 明子(著)
サブカルチャーを通して社会を見るという内容だけあって、扱われている題材は音楽、小説、マンガ、AVなど、非常に幅広いです。1993年に出版された本の文庫版のため、取り上げられている作品の多くは古いものですが、分析手法や結論は今なお色あせていません。のちのサブカルチャー評論に大きな影響を与えた一冊です。
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