ブックキュレーターhonto編集員
まずは新書から始めよう。民主主義をイチから学べる入門書
昨今、民主主義の危機がさまざまなシーンで叫ばれています。ポピュリズム、コロナ禍における政府の強権、非民主主義国家の代表的存在・中国の台頭など、明らかに民主主義に対する信頼度が揺らいでいる状態です。ただ、民主主義は何度も危機に陥りながら、復活してきた政治形態であるのも事実。改めて民主主義を知るための、入門向けの新書を紹介します。
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新書ではないですが、図と文章が適切に配置されていて、タイトル通り中学生でも理解できる一冊。「民主主義ってそもそも何?」という、あやふやなときの復習にもぴったり。狩猟時代から第二次世界大戦のころまでの世界における民主主義の変遷や制度、さらに現在、民主主義が直面してる危機まで、一気に概観することができます。
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住民投票をしたものの投票率が50%に達しなかったため、半世紀前の道路計画に対する住民の反対意見が届かない、東京都小平市の住民運動に参加した國分功一郎。明らかな民主主義の機能不全の具体例を前に、政治哲学を専門とする著者の考察が光ります。行政と住民との齟齬をどう改善すべきか、いろいろと考えさせられることでしょう。
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1955年の結党以来、初めて第一党を失った自民党に代わり、2009年に政権奪取した民主党の外務副大臣を務めていた福山哲郎と、社会学者・宮台真司の対談本。自民党政治を2人で振り返り、人任せの政治から引き受ける政治へ・・・という熱が感じられる一冊です。
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民主主義は過去から現在へと至るなかで、さまざまな形態に変化しています。本書は、欧米における20世紀以降の代表的な民主主義の潮流を学ぶのにうってつけな一冊です。もちろん、そうした潮流や考え方は日本にも流れ込んでいて、これからの民主主義を考えるうえで欠かせない思想を知ることができます。
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