ブックキュレーターhonto編集員
百年前、千年前から今、あなたに。不朽の魅力に満ちた文学の新訳本
『百年の孤独』の文庫化が大きな話題となった2024年。しかしそれのみならず、昭和から平成に翻訳された海外文学は近年、現代らしいセリフや表現が光る新訳、最新の研究を取り入れた改訂版として刊行されています。手に取りやすくなった今、不朽の名作をじっくりと味わってみてください。
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20世紀英文学で欠かせぬ女性作家であり、「意識の流れ」を受け継いだヴァージニア・ウルフ。彼女の代表作に数えられる本書では、誰もどこにも行かないし、何も起こらないとさえ言えるでしょう。けれど人間の内心はこれほど雄弁で、難解で、劇的で、愛おしい。百年前の英国らしい格調高い文章と、変わらず潮風や波のように続く心理描写が胸に残ります。
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『幸福な王子』から『サロメ』まで、生涯をかけて「美」を追究したオスカー・ワイルドが遺した唯一の長編小説。天使のような美貌と精神を持つ青年ドリアン。彼を巡る美醜と欲望が、平易にも詩的な文章で綴られています。時代背景やワイルドの人生に関する訳注と解説も満載で、それを含んだ物語全体に圧倒されることでしょう。
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タイトルや「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」というセリフでも有名な本作。原文のセリフを初めてそう訳して人気となったのも、この河合祥一郎訳でした。本書ではさらに、シェイクスピア演劇の代名詞であるセリフの音韻・リズムも日本で初めて全訳して改訂。最新研究や註釈をより豊かに取り入れ、読みやすさと理解度が向上しています。
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