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時生 みんなのレビュー

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みんなのレビュー861件

みんなの評価4.0

評価内訳

861 件中 1 件~ 15 件を表示

君が生き残ると思えば、僕は今この瞬間でも、未来を感じる事が出来るから。

2005/08/19 13:47

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

正直に言って、「秘密」以降の東野作品はピンと来なかった。「秘密」も映画化されたくらい人気あったようだが、私はあまり面白いと思えなかった。それ以降の「白夜行」や「片思い」等も同様。
なんて言うのだろう、嫌らしさとか淫靡さ、みたいなものが微かに感じられてしまって、どうもかつての東野作品のようにスカっと気持ちよくなれなかったのだ。もう、当面東野作品は手に取らないで置こう、とさえ思い、本屋で彼の名前を探す事は無くなっていた。
ところが先日本屋に行くと、平積みにされた一冊の本のタイトルが、ずば!っと目に飛び込んできた。「時生」。タイトルを見ただけで、ビビビと来てしまった。手に取らないと決めていたはずなのに、他の本には目もくれずにレジに持っていった。
そして電車の中でページを開いたのだが。久々に、電車を乗り過ごした。は!っと思ったときには降りるべき駅を逸していたのだ。・・・来た。これこそ、名作に出会ったときの私的現象なのだ。
僕はしちめんどくさい作品は嫌いだ。時間を使ったトリック等も、あんまり読む側を混乱させるような作品は、名作とは呼ばない。
ストーリーもトリックも、すっと胸に入って染み込んで欲しい。考えて考えて「ああ、なるほど」っていうのは疲れるばかりで、全然スカっとしない。そして単に分かりやすいだけではもちろんダメだ。そこからなんらかのテーマや魂といったものを感じさせてくれて初めて、良い作品と呼べる。
本作「時生」は、やはり時間超越を使った物語である。そして物語の軸になるのは巨大企業の「横領・贈賄」事件。しかしながら、それらはこの作品が訴えかけるテーマを描き出す、単なる素材でしかない。そう、この作品で描き出されるものは「愛情」だ。親から子へ、子から親へ。男から女へ、そして女から男へ。何もかも、時間をも超えた、深い深い愛情の物語なのだ。
最後の一行で涙溢れた。東野圭吾はまだまだ、枯れてはいなかった。
細かい事はどうでもいい。キャラの魅力がどーたらとかも、語る必要が無い。とにかく手に取り、読んでみて欲しい。そしてあなたの愛する人の事を考えてみて欲しい。誰かを愛しているという事は、何と素晴らしい事なのだろう。

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ウォークマンが誕生した頃

2010/10/25 08:19

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「31年の歴史に幕」。そんな見出しがついて、ソニーのカセット式ウォークマンの国内出荷が終了したことを伝える記事が先日(10.23)の新聞に掲載されていました。
 世界で4億台を売ったというウォークマンですが、音楽が街に飛び出したという点では画期的な製品でした。
 そのウォークマンの1号機が発売されたのが1979年。この物語の主な時代です。主な、と書いたのは、この物語がタイムトラベル的な要素をもっているからです。

 はじまりは1979年から20年以上も過ぎた現代。難病の子供を抱える一組の夫婦がいて、いままさにその子供が死にいこうとしています。その時、夫である拓美が20年以上も前に息子に会っていたと不思議な話を始めます。
 子供の死はとても不幸なことです。しかし、その息子が23歳のぐれた若者だった男のところに現れて、更生させていく。これは、そんな物語です。

 お金のなくなった主人公たちが、日本ダービーでカツラノハイセイコで勝つ場面など、タイムトラベルものとしてはよく使われる手法です。もちろん、これも1979年。
 ぐれた青年が未来から現れたトキオという少年によって更生されていく。トキオにとっては、青年が更生してくれないと困ることがあるのです。なぜなら、まともになってくれないと、トキオ自身が生まれないのですから。未来の息子が、新しい父親をつくっていくという、これは再生の物語でもあるのです。
 クライマックスにも1979年に起こった大きな事故が描かれています。七名の死者を出した日本坂トンネル火災事故です。事実をうまく使うことで、ありえない物語が絵空事ではなくなっていきます。東野圭吾さんの巧さといえるでしょう。

 そして、物語は最後にもう一度はじまりに戻ります。
 はじまりがあるように、おわりも必ずあります。人間はしばしば過去の運命に縛られます。けれでも、それを捨てることで、新しいはじまりがうまれます。トキオは死んでいくのですが、それは自身の誕生というはじまりをつくるためでもあるのです。
 おわりは、ひとつのはじまりでもあります。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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ファンタジー物の傑作です

2020/10/27 19:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

「ナミヤ雑貨店の奇跡」と同じファンタジー物です。東野圭吾のファンタジー物はいいですね。これも傑作です。感動しました。伏線もとても効いてます。お勧めです。

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奇想天外な話ですが、心に残ります!

2016/01/16 12:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

なかなか内容は奇想天外で、現実からかなりかけ離れていますが、それを完全にありえないものとして認識するというより、むしろ不思議とどこか共感してしまうのがこの小説です。読了後も、なにかほのぼのとした不思議な気持ちにさせられます。というのも、人間の人生についてこの小説は何かを語りかけようとしていると思われるからです。

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東野作品で泣くとは思いませんでした。

2005/10/16 09:01

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:真琴 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 うん。面白かった。しかも泣いた。
 東野作品は正直「読む」ものであって「感じる」物ではないと思っていた。軽く読めてバズレが無い。という理由で文庫化されれば読んではいたが、今回は謎解きではなく心に響くものだった。
 グレゴリウス症候群という不治の病を患った息子の病床で、父拓実と母麗子は意識の戻らない息子時生(トキオ)を見守っている。そこで父の「20年以上前、俺は息子に会っている。」という告白から、若かった頃の父とタイムスリップしてきた息子の物語が始まる。タイムスリップと言っても「無理あんじゃなぁい?」という展開ではなく、533ページを一気読みした。
 拓実は赤ちゃんの頃実母から捨てられ、養子として宮本夫妻に育てられる。大人になってからは、仕事は続かず喧嘩ばかりしているどうしようもない男だった。そこにトキオと名乗る若者現れ、2人は事件に巻き込まれる。その事件を通して拓実とトキオは、拓実の生まれ故郷大阪へと足を運ぶことになるが・・・。
 事件解決、しかも若者は息子だった。という展開もありかもしれないが、冒頭でトキオが息子であることが書かれていることが、読む側にはとても意味のある展開だ。荒くれ者の拓実も何故かトキオには乱暴出来ない。本来であれば父が息子を躾けるのだろうが、トキオが父に説教する所などは面白い。
 作者自身が大阪出身ということもあってか、大阪人達がとても面白い。気の強いホステス。一言多いタクシーの運転手。ホルモン焼き屋。質屋の親父など。口の減らない拓実でも適わない毒の強い人達。口では煩わしそうには言うが、そこは人情の街。なんだかんだ文句言いつつ心優しく協力してくれるだ。
 さんざん楽しい文章を読んでいる最中で、拓実の出生についての記述があり、ここでウルッとくる。途中も何度かウルッときているところで、父だけかと思っているとトキオは母ともからみがあり、ここでかなりウルッ。
 「トキオっ、花やしきで待ってるぞ。」でダーッと流れました。

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一筋の光

2007/06/28 00:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る

時生と聞いて、ジュリーの曲を思い浮かべるのは私だけではない筈。しかも無関係ではなくてびっくりしました。
読んでいて凄く苦しくなる所と、気持ちが穏やかになる所が交互に訪れる作品でした。
時生の描かれ方が爽やかでとても良いです。
父親の過去を一緒に体験出来たら、どんなに楽しいことだろう。そんな想像の翼を拡げさせてくれます。

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ファンタジーです

2020/03/22 15:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

家族が現在、過去、未来と交錯して繋がっていた切ない物語です。

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ドラマにも

2016/10/19 00:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ドラマにもなった、少しファンタジーな面もある感動ものです。現実にあった事件を内容に取り込むなど、読んでいながらも引き込まれていきます。読み終わるのが楽しみです。

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後半から話が動く

2015/02/24 18:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あやか - この投稿者のレビュー一覧を見る

読み進めて後半あたりから一気読みしていまいた。配られたカードで精一杯生きるしかない。

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うるっ

2013/07/02 21:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆみぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る

何だか 胸が じーん とした。

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読みやすい

2013/02/18 20:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はだかの王様 - この投稿者のレビュー一覧を見る

死後に過去の自分の親父に会いに行き、母の死に目に会わせようとするトキオ。自立しない若い頃の親父は、恋人との別れ、自分のだらしなさ、出生の真実に触れるなかで、真剣に生きる決意をする。

全体的に読みやすい。言い訳せず向き合うことの大切さ。生きること。人生観が輝いていく様が素晴らしい。

トキオっ、花やしきで待ってる。

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なんていうか、こういうウジウジした主人公って、最近は男ばっかりだったんですが、今度は女性。やっぱり限界がありますね、先も読めちゃうし

2005/08/22 21:11

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

宮本トキオ、トキオ、沢田研二、ジャニーズの長瀬や国分がいるグループ、過去の東京の物語、などなど、トキオという言葉は色々連想させてくれます。それって、決して間違いではない勘違い。

宮本拓実と宮本麗子夫妻には、寝たきりになった時生という名の息子がいます。三年前、高校に入ってすぐに病気が進行して入院し、今は集中治療室で、静に死を待っているのです。彼の病気はグレゴリウス症候群といい、1970年代初期、ドイツで発見された遺伝病で、男子にだけ発症するものです。十代半ばで運動機能が低下し、年を追って内臓機能、意識障害と進行し最後は、脳機能の停止を迎えます。

小説は、息子の死を前にした夫妻の会話から始まります。彼らが思い出すのは20年以上前のプロポーズ。すでに、麗子の家系に病気の遺伝子があることはわかっていました。だから、彼女の両親は二人の結婚に反対をしたのです。それを押しての結婚ですが、子供を作らないことは二人の、いや家族の合意でもありました。しかし、若い二人は親に黙っての子供を産むことを決心したのです。

今、死に行く息子を前にして、後悔をしていないという妻の言葉、そして時生に聞きたいのは「生まれてきてよかったと思ったことがあるかどうか。幸せだったかどうか。あたしたちを恨んでいなかったかどうか」という麗子の慟哭の前に、私は涙が流れて仕方がありませんでした。それが拓実次の言葉で一転するのです。「ずっと昔、俺はあいつに会っているんだ」「今から二十年以上前だ。俺は二十三だった」。

これが600頁近い本の、冒頭の230ページばかりの展開。これ以上は書かないでおきましょう。決して新しい手法の話ではありません。読むべきは、若き拓実の、どうしようもない性格でしょうか。自分が養子であることに気付いてからは、生みの親も、育ての親も憎み、東京に飛び出て仕事を転々として、ヒモまがいの生活をしている男。

23歳の拓実がトキオという青年と出会ったのは花やしき。時代は日本がバブルに向かっている時代です。国中が競馬熱に浮かれ、テレホンカードが全盛で、TVゲームが盛んだった時代。誰もが働かないでお金を得ることばかり考えていた時、恋人の千鶴が自分の前から姿を消しました。彼はトキオを産みの親 東條須美子か、その娘淳子の手のものかと疑うのです。

新幹線に「のぞみ」が登場していない頃、それでもサラリーマンが日本中を動き回っていた時代。初めて新幹線に乗って名古屋、大阪と巡る拓実とトキオは千鶴に出会うことができるのでしょうか、そしてトキオの正体は。麗子はどこに現れてくるのでしょう。「花やしきで待ってるぞ」という言葉が、心地よい話です。

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時生

2016/03/12 06:34

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅーくりーむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

時生。
このお話は、わたしは、友達に教えてもらって知りました。この人の作品は、とってもおもしろいので、ぜひ読んでください

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2002/07/01 05:08

投稿元:ブクログ

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2002/12/15 01:00

投稿元:ブクログ

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