- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
もっと早くに読めばよかった!と思う本です
2003/04/22 01:00
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和音 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ2作目。今回も晴明と博雅の会話のかけあいがなんともいえず、いい味をだしており、会話のシーンがとてもいいですね。毎回、鬼だとかあやかしの物などを晴明が最後に丸く治めてしまうという、例えれば、水戸黄門的な展開なのですが、驚いた事に晴明でもどうする事もできない件もあるのだなと意外な展開のお話もありました。(鬼小町)
また、晴明がなにかと目立ちがちですが、博雅の事をつづった話もあり、博雅がどのような人柄だったのかを知る事ができます。それを読んでこの2人は 2人一緒でいるからこそ力を発揮する事ができる関係なのではあるまいか?とそう思わずにはいられませんでした。
二
2015/08/30 08:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
魅力的なキャラクターが交わす魅力的な会話であれば、繰り返しも苦にならない。むしろ、それを楽しみにしている。濡れ縁で繰り広げられる、季節の移り変わりと問答は、間違いなくシリーズになくてはならないものだと思う。
二巻目で印象に残ったのは、「天邪鬼」と「鬼小町」の二話。特に、「鬼小町」の結末は晴明の言葉に一入哀しみを感じる。
呪(しゅ)と、人の念(ねん)
2015/08/28 02:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
呪は、この作品において最初から通してベースにある清明の理念。
名前もこれに分類される。
人と違った見方と秤と技を使うだけで、清明には突飛なヒーロー性はもちろんない。
「鬼小町」では清明にしては珍しい判断を下す。
(ここは生成りの姫の理屈がわかると、腑に落ちる)
過ぎたる情念は、人を生成りに、そして鬼に変える。
ああ、そうか。 この世に、この街にも鬼はすでにいるか。
だって、誰も彼らを元には戻せないから、誰も手を差し伸べないもの。
すんなりと心に入ってきた分、こんな風に思った。
清明たちの使う表現には、日常をわかりやすくする術もあるようだ。
鬼小町の一遍は、その美しさと途方もない寂しさで、読了10年以上たっても鮮明に思い出せる。
陰陽師2冊目。あいかわらず切れがいい
2001/07/22 04:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆーき - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢枕獏の陰陽師 2冊目。
「天邪鬼」
「下衆法師」
「琵琶尼仙」
「露と答へて」
「鬼小町」
「桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと」
「源博雅掘川橋にて妖しの女と出会うこと」
以上7作。
「天邪鬼」
山道に出る子供の妖怪。さからうと足で踏みつけにされ、一晩中踏み続けられる…
「下衆法師」
「決して刀を持って来てはいけない」と言われ、法師の元につれてこられた翁。実は法師の正体は…
「琵琶尼仙」
人間界に降りて来た仙人が、帰れなくなってしまったと言う。晴明に助けが求められたが…
「露と答へて」
百鬼夜行にあったために女の元へは通ってこられないと言う貴族。その女に相談を受けた博雅は…
「鬼小町」
毎日毎日寺の外に置かれる小枝や花。置きに来ている老婆の正体は、実は…
「桃薗の柱の穴より児の手の人を招くこと」
貴族の別荘の柱の穴より、子供の手が手招きをすると言う。それがおさまった後も、次々と不気味なことが…
「源博雅掘川橋にて妖しの女と出会うこと」
妖しの女が出ると言う橋に無理矢理行かされた博雅。一度足を踏み入れた橋は、進んでも戻ってもひたすら橋で…
夢枕獏の陰陽師2册目。ちょうどいい長さの短編で、どの話も切れがよく、テンポよく読める。あいかわらずお薦め!
清明と博雅の話
2018/12/06 06:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2巻『陰陽師 飛天ノ巻』は、1995年に単行本発行された作品。清明と博雅の話がホームズとワトソンの話のようにファンを集めているとあとがきに書いてあります。実際に「清明と博雅の話」という感じはします。寒くても暑くても土御門の屋敷で特に手入れされているとは思えない特殊な趣の庭を眺めながら、酒を飲み、つまみを食しつつ、「いい夜だ」、「それも呪(しゅ)よ」などと噛み合ってるような噛み合ってないような会話を交わして、「ゆこう」「ゆこう」と出かけていくのは毎度のことなので。
収録エピソードは、「天邪鬼」、「下衆法師」、「陀羅尼仙」、「露と答へて」、「鬼小町」、「桃園の柱の穴より児の手の人の招くこと」、「源博雅堀川橋にて妖しの女と出逢うこと」の7話。
特に前巻の話の内容を踏まえていないと分からないというようなことはなく、淡々と平安時代不思議物語が展開されています。
これはこれで。
2017/08/16 18:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
寺社や仏像に関する本と併読したのがあまりよくなかった。
「天邪鬼」で、得た知識との齟齬が出てしまい、微妙に楽しめなかったのが残念。
他の短編はほぼほぼ今昔物語集からうまく取材しているなあと思っていたが、「鬼小町」だけは能とも複合していて世界観に一層の幽玄味を加えている。
陰陽師シリーズ第2作目
2023/06/08 18:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢枕獏さんの陰陽師シリーズ第2作目です。
陰陽師の安倍晴明は万能だと思っていたけれど、そういうわけではないのね。
何と言っても、安倍晴明と源博雅の掛け合いがよい。
博雅は本当にいい漢だなぁと思う。