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ゼロ時間へ
2020/10/11 19:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポワロもマープルも登場しないので地味な感じもしますが、とてもとても面白かったです。子どもの頃犯罪を犯した人間についての考察も興味深く、更生についても考えさせれました。少年法で更生だの何だのいっていますが、殺人者は一生殺人者なのではないか、、そう簡単に更生するものかと思います。
ポアロは名前だけの登場ですが
2025/02/26 15:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アガサ・クリスティーのノンシリーズ長編には、ポアロやミス・マープルのような名探偵が登場しないミステリがある。
この『ゼロ時間へ』もそんな1冊で、1944年に刊行されたアガサ中期の傑作といわれている。
ただ名探偵こそ登場しないが面白いのは、この事件を解決するバトル警視はポアロものといわれる長編小説にも登場する人物で、この『ゼロ時間へ』の中でもこんな記述がある。
「どうしてさっきからエルキュール・ポアロのことばかり考えてしまうのかな?(中略)彼がここにいてくれたらなあ」
もちろん、これはノンシリーズものだから最後までポアロは登場しない。そして、バトル警視は見事に事件を解決する。
この作品が面白いのは、殺人犯へたどりつくまで、二転三転するところだろうか。
ある舘に集まった不穏な人たち。有名なスポーツ選手とその新妻。それに彼の元妻。元妻の幼馴染の青年。新妻の男友達。
そんななか、館の老婦人が殺されてしまう。
死体のそばに残された数々の遺留品。それらがすべて、犯人につながっていく。
事件は早期解決と思われたが、なんと容疑者には完全なアリバイがあった。
では、犯人は誰なのか。さらに用意されているドンデン返し。
ミステリはこうでないと面白くないという、典型のような作品。
ポアロがいなくても、事件は面白いし、鮮やかに解決するのが心地いい。
テンポが良い
2024/05/19 16:38
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投稿者:ゆらん - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に解決パートは愚鈍な人間が一人もおらず、ひたすらパーツが綺麗にハマっていくのが楽しかった。人物描写もさすが。文句なし!
幾重のトラップを超えた先に
2022/08/30 19:23
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投稿者:PJ64 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多の愛憎の還るゼロの時間へ人々が募っていく繁雑な描写を
飽きさせる事無く展開するミステリーの女王、流石です!!
謎解きも二転三転、頼もしいバトル警視にワクワクしていたら
いつの間にかヒーローが誕生してるではないか(*゚ロ゚)ハッ!
気になる展開は一気読みでスカッとしたし、
読後はフフフッと幸せのおすそ分けを貰えて楽しかったです。
面白かったです
2021/11/19 11:48
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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある大金持ちの老未亡人が惨殺された。彼女の財産が目的ではない。その殺人の裏で犯人は真の目的を遂げるための綿密で恐ろしい計画を隠していた。序章で老弁護士が語る「殺人は結果なのだ。物語はそのはるか以前から始まっている」はこの物語のタイトル「ゼロ時間へ」、そして物語終盤への大いなる前振りとなっています。それにしても、アガサ・クリスティはポアロ、マープルの両者を世に出しただけでも十分偉大なのに、それ以外のノンシリーズでも傑作をポンポンと生み出しています。恐るべき巨人です。
1944年作品。
2017/03/08 20:51
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投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンシリーズに近いけど、数作品で素晴らしい頭脳を見せてくれる無表情バトル警視もの。
「ゼロ時間」とは、殺人の決行時刻。通常はそこから物語(推理小説)が始まるが、実はそれは色々な行動の「結末」なのだ。富豪の女主人、付添親戚無財産レディ、相続人のスポーツ紳士、その略奪後妻美女、美女の幼馴染のジゴロ風ハンサム、大人しく神秘的な先妻、彼女に思いを寄せる東洋帰りの男性…集めたら絶対悶着が起きる集団が館で繰り広げるメロドラマ。