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「風子のいる店」はまだあるのだろうか
2007/05/06 21:35
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代地中海地方、あのアレクサンダー大王の父フィリッポス2世率いるマケドニアが勢いをましていたころ、少年エウメネスはカルディアという地方都市で何不自由なく暮らしていた。無類の本好き。特に歴史書が大好き。といっても、運動神経もよく、人当たりもいい。彼女もいる。ただ夜な夜なある悪夢が彼を悩ませている。
「寄生獣」で有名な岩明均先生の月刊アフタヌーン連載中の最新作。
彼の描くストーリーは破天荒だが、緻密に組み立ててられている。絵柄も端整で、ここぞというところまで無理をしないでためているように見える。
そして彼の主要作品の主人公たちは、彼らの持つ才能、特性、障害にもかかわらず、普通の人間としての感覚を保ち続けている。
そんな彼らは外界と必死に戦いながらも、普通のままでいる。むしろ普通のために戦うのか。
ただこの作品ではもしかするとその普通が大きく変容するところを私たちは観ることになるのかもしれない。ちなみにエウメネスは実在の人物であり、ラストは変更不可能だ。
単行本袖には「彼は記録することをやめる。途端に記録者は「記録される側」となり、歴史の舞台にその姿を見せた」とある。
面白い!
2018/03/22 16:00
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投稿者:comic artist - この投稿者のレビュー一覧を見る
イランの歴史を知りたくて探したら、これが出てきた。学生時代には歴史嫌いだった私でも面白く読めた。古代史を勉強したくなった。アフラ・マズダーのペンダントのクダリで、アフラ・マズダーを調べたら、あのマツダの英綴りのMAZDAが、このアフラ・マズダーから来ていることを知った。古代史は知らないので、このヒストリエをキッカケに勉強したい。
残酷表現
2017/09/19 10:08
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生獣の作者なのでグロい表現はさすがというか。すごく面白くなりそうですが、今のところ主人公が何者かとかいろいろ謎に包まれてます。
正当派歴史漫画。
2017/05/28 22:51
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
断片的な記録しか伝わっていない主人公(カルディアのエウメネス)の人生をよくここまで膨らませた、というのが第一の感想。でも荒唐無稽な内容ではなく、当時の時代背景や文化・風俗を織り交ぜてあり、歴史好きもそうでない人も楽しんで読める作品である。
頭のいい人
2017/03/29 20:01
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
覇気や情熱ではなく、観察力と発想の柔軟さがこの人の武器です。現代とは少し価値観の違う世界で、頭の良さとは何かを問う作品だと思いました。
歴史
2015/11/03 07:38
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投稿者:zzz... - この投稿者のレビュー一覧を見る
「寄生獣」の作者が、人間がごく普通に殺し合いをしていた時代を描くのはもはや必然だろう。人生のあっけなさと熾烈さを、軽妙さを失わずに表現できる作者の才能は本物だ。
彼はなぜ祖国を追放されたのか?
2015/09/16 16:08
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀元前343年、ペルシア帝国からヨーロッパへアリストテレスが逃げ戻った頃、カルディアを威嚇包囲するマケドニア軍の間をすり抜ける一人の青年がいた。その名はエウメネスだ。
廃墟となった、少年時代のエウメネスが多くの時を過ごした図書室の姿を見ながら思い起こすのは、当時の自分の姿と、夢に見る、舞うように剣をふるいギリシア人を圧倒していくスキタイ人の女性の姿だった。
マケドニアのアレクサンドロス大王に仕えたカルディアのエウメネスについて、プルタルコス「対比列伝」では詳しく語られていない、彼が祖国を追われた理由について、彼の出自についての解釈を付け加え、それに基づく少年時代を描いている。
トラキアにおける奴隷狩りの様子や、メディア王国の最後の王アステュアゲスが重臣ハルパゴスにした惨い仕打ちなど、死体を描かせると相変わらずインパクトがある絵柄だ。
コラが有名な古代ギリシア漫画
2015/08/20 01:12
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投稿者:horohare - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生獣で有名な岩明均先生の古代ギリシャ漫画。一部の人には「ば〜〜〜っかじゃねえの!?」のコラで有名な古代ギリシア漫画。あいかわらず残酷シーンが多いのですが、古代の国・文化・風習・奴隷制度・倫理観等が緻密に描かれているので大変おもしろいです。お勧めです。
淡々として重厚
2015/07/20 05:39
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投稿者:きっころ - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩明さんの描かれる淡々とした主人公と、それを飲み込む歴史の大波が、この作品の面白さだと思います。