- 販売開始日: 2011/12/16
- 出版社: 講談社
- ISBN:978-4-06-314358-4
ヒストリエ(1)
著者 岩明均 (著)
舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。あの偉大なる哲学者・...
ヒストリエ(1)
商品説明
舞台は紀元前。奴隷の身分にありながら、豊かな教養と観察眼、判断力、そしてそれらを駆使して行動を起こす度胸を兼ね備えた、不思議な青年・エウメネスがいた。あの偉大なる哲学者・アリストテレスの逃亡を助けたりしながら、彼が目指していたのは、「故郷」と呼ぶカルディアの街……。のちにアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの、波乱に満ちた生涯を描いた歴史大作が登場!
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書店員レビュー
歴史モノの漫画です。...
ジュンク堂書店三宮駅前店さん
歴史モノの漫画です。
舞台は紀元前のギリシアから始まります。
主人公の名前は「エウメネス」。
後の、かの有名なアレクサンドロス大王の側近となる人物。
彼は奴隷の出身で、ギリシア人達から無理難題を言われても
そのずば抜けた知性で切り抜けていき、信頼を得ていきます。
また、その過程がこの漫画のおもしろさかなと思います。
ヘレニズム時代のややこしい人物名や王朝名に悩んでいる受験生の方は、
ぜひ読んでみてください。
単語帳よりも自然に覚えられると思いますよ!!
コミック担当:山口
「風子のいる店」はまだあるのだろうか
2007/05/06 21:35
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代地中海地方、あのアレクサンダー大王の父フィリッポス2世率いるマケドニアが勢いをましていたころ、少年エウメネスはカルディアという地方都市で何不自由なく暮らしていた。無類の本好き。特に歴史書が大好き。といっても、運動神経もよく、人当たりもいい。彼女もいる。ただ夜な夜なある悪夢が彼を悩ませている。
「寄生獣」で有名な岩明均先生の月刊アフタヌーン連載中の最新作。
彼の描くストーリーは破天荒だが、緻密に組み立ててられている。絵柄も端整で、ここぞというところまで無理をしないでためているように見える。
そして彼の主要作品の主人公たちは、彼らの持つ才能、特性、障害にもかかわらず、普通の人間としての感覚を保ち続けている。
そんな彼らは外界と必死に戦いながらも、普通のままでいる。むしろ普通のために戦うのか。
ただこの作品ではもしかするとその普通が大きく変容するところを私たちは観ることになるのかもしれない。ちなみにエウメネスは実在の人物であり、ラストは変更不可能だ。
単行本袖には「彼は記録することをやめる。途端に記録者は「記録される側」となり、歴史の舞台にその姿を見せた」とある。
わくわくする幕開け
2024/07/14 23:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほとんど一般に知名度のない、アレクサンドロス大王の書記官長エウメネスの生涯を描いた作品。史料も乏しいのにどう展開していくのだろうか、興味津々。のっけからアリストテレスとカリステネスが登場。アレクサンドロスをはじめ、周りを取り巻く人間は多士済々だから、わくわくしかない。
壮大な物語の幕開け
2024/07/15 12:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みー - この投稿者のレビュー一覧を見る
エウメネスという歴史的にはあまり知名度の低い人を題材に描くのは、資料の乏しさからして難しいはずなのにどんどんと引き込まれていく物語にしてしまうのがさすがです。
出てくる登場人物の名前がなじみない響なので読んでいて覚えるのがちょっと大変ですが、気にならないくらいテンポがよく、すごく面白いです。
面白い!
2018/03/22 16:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:comic artist - この投稿者のレビュー一覧を見る
イランの歴史を知りたくて探したら、これが出てきた。学生時代には歴史嫌いだった私でも面白く読めた。古代史を勉強したくなった。アフラ・マズダーのペンダントのクダリで、アフラ・マズダーを調べたら、あのマツダの英綴りのMAZDAが、このアフラ・マズダーから来ていることを知った。古代史は知らないので、このヒストリエをキッカケに勉強したい。
残酷表現
2017/09/19 10:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生獣の作者なのでグロい表現はさすがというか。すごく面白くなりそうですが、今のところ主人公が何者かとかいろいろ謎に包まれてます。
正当派歴史漫画。
2017/05/28 22:51
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
断片的な記録しか伝わっていない主人公(カルディアのエウメネス)の人生をよくここまで膨らませた、というのが第一の感想。でも荒唐無稽な内容ではなく、当時の時代背景や文化・風俗を織り交ぜてあり、歴史好きもそうでない人も楽しんで読める作品である。
頭のいい人
2017/03/29 20:01
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
覇気や情熱ではなく、観察力と発想の柔軟さがこの人の武器です。現代とは少し価値観の違う世界で、頭の良さとは何かを問う作品だと思いました。
歴史
2015/11/03 07:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:zzz... - この投稿者のレビュー一覧を見る
「寄生獣」の作者が、人間がごく普通に殺し合いをしていた時代を描くのはもはや必然だろう。人生のあっけなさと熾烈さを、軽妙さを失わずに表現できる作者の才能は本物だ。
彼はなぜ祖国を追放されたのか?
2015/09/16 16:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
紀元前343年、ペルシア帝国からヨーロッパへアリストテレスが逃げ戻った頃、カルディアを威嚇包囲するマケドニア軍の間をすり抜ける一人の青年がいた。その名はエウメネスだ。
廃墟となった、少年時代のエウメネスが多くの時を過ごした図書室の姿を見ながら思い起こすのは、当時の自分の姿と、夢に見る、舞うように剣をふるいギリシア人を圧倒していくスキタイ人の女性の姿だった。
マケドニアのアレクサンドロス大王に仕えたカルディアのエウメネスについて、プルタルコス「対比列伝」では詳しく語られていない、彼が祖国を追われた理由について、彼の出自についての解釈を付け加え、それに基づく少年時代を描いている。
トラキアにおける奴隷狩りの様子や、メディア王国の最後の王アステュアゲスが重臣ハルパゴスにした惨い仕打ちなど、死体を描かせると相変わらずインパクトがある絵柄だ。
コラが有名な古代ギリシア漫画
2015/08/20 01:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:horohare - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄生獣で有名な岩明均先生の古代ギリシャ漫画。一部の人には「ば〜〜〜っかじゃねえの!?」のコラで有名な古代ギリシア漫画。あいかわらず残酷シーンが多いのですが、古代の国・文化・風習・奴隷制度・倫理観等が緻密に描かれているので大変おもしろいです。お勧めです。
淡々として重厚
2015/07/20 05:39
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投稿者:きっころ - この投稿者のレビュー一覧を見る
岩明さんの描かれる淡々とした主人公と、それを飲み込む歴史の大波が、この作品の面白さだと思います。
謎の少年エウメネス
2021/04/24 17:45
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投稿者:オデダンクス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アレキサンダー大王の書記官になったエウメネスの話のようですが、謎に満ちた話。
エウメネスは、聡明な少年。
書物を読むのが好きで、裕福な家に生まれたものの、分け隔てなく奴隷とも付き合う。
とても良い子のように思いますが、目が笑っていないそんな感じです。
何かありそうな不気味なスタードラマです。
歴史
2020/12/12 21:24
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投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
エウメネスがこれから何を成すのか今は不明だが、その知識と行動力はどう発揮されていくのか。アリストテレス以外にも歴史上の人物の登場が楽しみだ。
端正な歴史書
2020/06/26 15:23
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代ギリシア世界を舞台に歴史的事実を土台にして端正に描き出す歴史書。
大王アレクサンドロスの書記というあまり知られていない人物を主人公とすることにより、かなり自由に想像を膨らませてストーリーを描き出すことができるような構成にしているのは良いアイデアだと思う。
ただし絵柄は動きが硬めであまり好みでない。