うぬぼれには気をつけよう
2022/06/28 15:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は1952年に出版された、エルキュール・ポアロものの長編小説。
すでに死刑判決が出た男が本当に犯人だったのか、と事件を担当したスペンス警視がポアロのもとを訪ねるところから始まる。
自ら捜査を担当し、逮捕した警視が犯人の男がもしかした無罪かもしれないと思う理由が「殺人者につきものの、うぬぼれというものがない」ということ。
ポアロは警視の頼みを受け、事件の真相に乗り出すというストーリー展開。
今回の作品で重要なアイテムになっているのが、写真。
写真に写っていたものをきっかけにして、最初の殺人が起こり、そのことに事件のカギを見出したポアロの誘い出しに、さらなる殺人事件も起こる。
昔の写真に写っていた真犯人とは? となるわけだが、写真から事件が起きるパターンはよくあって、確か松本清張の作品にも使われていたと思う。
ただアガサ・クリスティーの場合、1950年代ですでにそれが使われているから、当時すでに写真が時代の先端として人々に広がっていたことがわかる。
ポアロのはりめぐらせた知恵に真犯人はついに正体を現すが、その犯人を見てスペンス警視が最後にいうセリフが決まっている。
「あの男は犯人ですとも! なにしろ、どんなことにでもうぬぼれの強いやつですからね!」
うぬぼれには気をつけた方がよさそうだ。
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリアスな殺人事件の中でもクリスティらしいユーモアがちりばめられた逸品です。登場人物が多い故に設定を覚えるのに少し苦労しました。今作もまた犯人が最後まで判りませんでした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
田舎町に行って、自分のことを知っている人がいないことにご不満な様子のポアロさん。
ものすごい人なのに、意外と俗っぽいところが愛される理由なのかも。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポアロシリーズでは地味な方かと思いますが、最後は面白いです。やっぱり、クリスティーには見事に騙されてしまいます。
この訳者さん、嫌い
2020/05/16 14:35
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
この方の翻訳したポアロは、イギリス人に対しるリスペクトが無い。
バカにしてる雰囲気が出過ぎ。
あと、冒頭で、夜にエスカルゴ料理を食べて、そのあとで
晩餐までどうやって時間をつぶそうか、っていう場面があるけど、
おかしいと思う。
投稿元:
レビューを見る
ポアロ作品。旧友のスペンス警視の依頼を受け、死刑を宣告された容疑者がいるにも関わらず、事件の再調査に乗り出す。被害者宅に残されていた、警察が見ていなかった小さなきっかけを元に、村の人々との会話をから真犯人を導き出していく。容疑者がいまいち魅力に欠けているのが難点。
投稿元:
レビューを見る
ポアロの旧友スペンス警視は、マギンティ夫人を撲殺した容疑で間借人の男を逮捕した。服についた夫人の血という動かしがたい証拠で死刑も確定した。だが事件の顛末に納得のいかない警視はポアロに再調査を要請する。未発見の凶器と手がかりを求め、現場に急行するポアロ。だが、死刑執行の時は刻々と迫っていた。
【感想】
投稿元:
レビューを見る
冒頭ポアロがメチャクチャ残酷で黒いんですが。
ヘイスティングスをモナミといいながら馬鹿(比較対象)がいないと自分の頭脳は冴えないというエゴを告白し。
そんなポアロが大好きだ。
ただ、滑稽な見た目のデビット・スーシェにはそぐわないけど。
ポアロ好きだ!
投稿元:
レビューを見る
エルキュール・ポアロ・シリーズ
友人であるスペンス警視からの相談。自分が逮捕した男が冤罪ではないかとの相談。殺害されたマディンギン夫人。夫人の家の新聞の切り抜き。過去の殺人事件に関わった女性たちの記事。マディンギン夫人の裏の顔とは?
2009年11月29日購入
2011年9月15日読了
投稿元:
レビューを見る
マギンティ夫人が殺されたのはなぜか。
犯人は逮捕されたのだが…
ポワロは旧友スペンス警視の依頼を受けて、再調査を開始する。
投稿元:
レビューを見る
マギンティ夫人が殺され、容疑者が逮捕されたが、それらしくない。ポアロは警視の依頼で真犯人探しを始める。
オリヴァ夫人や個性豊かな登場人物に飽きない好話。
投稿元:
レビューを見る
、『マギンティ夫人は死んだ』。クリスティが生み出した名探偵、エルキュール・ポアロシリーズ。それほどわたしには印象がある作品ではありません。なんでだろう?地味だから?興味引かれる登場人物がいなかったから?
※注意。以下、ネタバレあり!
あらすじは例によってamazonより。
ポアロの旧友スペンス警視は、マギンティ夫人を撲殺した容疑で間借人の男を逮捕した。服についた夫人の血という動かしがたい証拠で死刑も確定した。だが事件の顛末に納得のいかない警視はポアロに再調査を要請する。未発見の凶器と手がかりを求め、現場に急行するポアロ。だが、死刑執行の時は刻々と迫っていた。
というわけでポアロは事件という餌を狩にいく猟犬になる。マギンティ夫人。英国のどこにでもいるようなおばあさん。彼女は何故、殺されたのか?
この何故、殺されたのか?というところの理由ははっきりとしているのですが、そこにいたるまでの流れがそんなうまくいくもんだろうか?と思っちゃうんだよね、正直・・・汗。1952年作ということなので、クリスティが60に入った頃の作品。前後には『予告殺人』『魔術の殺人』、『葬儀を終えて』、『ポケットにライ麦を』など珠玉の作品が並んでいる。ま、全盛期にはやや劣りますが、それでもこの頃は第2の全盛期と思っちゃうぐらい、わたし的お気に入りの作品がズラリと並んでいる。
ま、かなり強引な『バグダッドの秘密』もありますが・・・汗。ケッコー好きなのよ、コレ。
いわば、そんな脂の乗った時期に書かれた作品、『マギンティ夫人は死んだ』。
改めて読み返してみると若い頃には目がつかなかった箇所がストーンと頭に入り、今となってみると、「ああ、やはり、クリスティはクリスティ」と思っちゃいました。ええ、よかったです。ミステリーだけではない。ポアロの描写にユーモアたっぷり、登場人物個々の心理描写に時間がたっぷり。生意気な言い方ですが、第1次全盛期になかった余裕と軽やかさ、そして、話に空間があるように感じました。そして、それが一方で物足りなさに繋がったのかもしれませんが。今、読み返してみると、ニンマリとしちゃいました!
冒頭はいつものように一流レストランでエスカルゴを堪能。ええ、グルメな彼ですからね。
でも、中盤からはサマーヘイズ夫人のおよそ秩序とかけ離れた宿屋と料理に四苦八苦。腐った(?)マメやら、怪しげなプディングから逃れるために四苦八苦する彼に哀れみと愛しさを覚えます!ええ、これぞポアロ!!!
で、肝心のミステリーですが・・・ええ、ミステリーはミステリーとしてきちんと成り立っています。すなわち、「誰が何のためにマギンティ夫人を殺したのか?」と。ただねー、そのヒントを見つけ出す手段はまー百歩譲って許すとしても、その後の犯人の動きが・・・おいおい、犯人さん、ちょっとそれは頭、回りすぎなんじゃ・・・と思っちゃうのです。
そして、色々なことが伏線としてまかれているのですが、そんなに都合よくそんなに色々なことがこんな狭い村にくるわけー?と考えちゃいました。ま、ミステリでそれは言っちゃダメですがね・・・
加えて、しつこいけれど、犯人がたてる犯罪のお膳立てに「?」になっちゃいましたwどんだけ、頭がまわるんだよ~ありえね~だろ・・・と。・・・ああ、正しいミステリ読みにならなくては・・・汗。ロビンはそんなに頭がまわるオトコか?と。アリアドニ・オリヴァ夫人と舞台ストーリーをも思うように動かせないオトコにそんな巧妙な設定と心理がよめるのかしらね~、と。
とはいえ、純粋に面白かったです。また何度も読み返すことでしょう。
投稿元:
レビューを見る
クリスティは大抵引き込まれて一気に読んでしまうのだが、これは物語が肌に合わず退屈に感じた。
後半ようやくスピーディーに展開し、明かされる意外な犯人。
さすがクリスティ!と唸らされたが、そこまでが地味で読み進めるのに苦痛が伴った。
投稿元:
レビューを見る
警察官からの通報で調査をはじめたポアロ、半ばまでは、なかなか進展がない。
何が伏線だろうかと考えながら、どきどきしながら読みました。
アガサクリスティの推理小説で、外れというものにあたったことがない。
アガサクリスティの翻訳本の楽しみ方は、
1 当時のイギリス、ヨーロッパ、中東の文化を思いを馳せる
2 人間の心理の機微を考える
3 男性の見方と女性の見方の違いを考える
4 日本語で表現しているものが、英語ではどういう文脈で使われている用語かを考える
5 原文を読んでみる
まだ、5にいたったものはないので、どれも読み飽きたということはない。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに読んだクリスティー。
やっぱり面白かった、ポワロいいなぁ。
登場人物が多くて読み分けしにくく、
何度も「登場人物」頁を確認したが…
それはいつもの事だったかもしれない。
またしばらくクリスティー読むかも。
まだまだ読んでない作品が色々あるんだ。