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海街ダイアリー1
2023/06/20 12:52
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投稿者:とま - この投稿者のレビュー一覧を見る
詩歌川原百景を読んだ後に読みたくなったが、これ何度目かの再読。3姉妹とも自立しているとはいえ、歳が離れているとはいえ、異母姉妹のすずに一緒に住もうと伝える幸は本当にすごいと思う。
本格的なストーリーコミック
2021/08/14 12:32
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
コミックもギャグものラブコメもの転生モノなど様々なモノがあるが、本作は久々ぶりに読む本格的なストーリーコミックである。複雑な家庭環境下で育った子どもたちの心情 行動 ふれあいを重すぎない いくらかユーモアをたたえた筆致で暖かく描きあげている。絵柄も流麗とは言えないが、ストーリーの雰囲気と大変によくマッチしている。
本当に自然な家族の時間が流れる
2020/10/11 17:24
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投稿者:かっぱ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初対面の異母妹を引き取ると決断する姉,引き取られると決断する異母妹.
そんなわけあるか,と思うのだけど,本当に自然な家族の時間が鎌倉の街と古い家を舞台に流れる.
あちこち知り合いなのが小さい街ならではで,また良い.
健気な末の妹も,責任感強すぎて空回りの長女も,小さく応援したくなる.
「すずちゃん、鎌倉にこない?」
2019/07/29 10:15
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投稿者:きん☆ぎん☆すなご - この投稿者のレビュー一覧を見る
医師とか教師とか、そういった職業をテーマにしたヒューマンドラマ漫画は沢山あって、いくつも読んだことはあるのだが、こういう家族ドラマの漫画を読むのは初めて。ただとりとめもなくダラダラと続く話なら読まなかったが、同時多発的にドラマが起こり急転していく展開に目が離せなかった。特に幸の「子供であることを奪われた子供ほど哀しいものはありません」のセリフに打ち抜かれました。大御所作家だけあって画は折り紙付き、安心です。
名作
2018/07/30 00:25
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投稿者:ふじのき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「BANANA FISH」はこの作者の代表作、名作だ。全くテイストは違うけとこのシリーズも傑作だと思う。どっちが好きかは好みによるだろうけど、今の私にはこの作品のほうがずっしりと来る。読者が年齢を重ねていくと、より味わい深く読めると思う。
一気に読んでしまいました
2016/05/24 14:04
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投稿者:ふーさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初立ち読みだけのつもりでしたが面白くて続きが読みたくなり電子書籍を購入しました。
ストーリーの展開が面白く途中でやめられなくなり一気に読み終えてしまいました。
人生の重みもさらりと
2016/05/24 12:17
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投稿者:kirie127 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画になった作品ということで、手にとってみました。人間関係の重いごたごたも、さらっと表現され、嫌気を感じずに読むことができました。看護師や、理学療法士といった医療職も登場しますが、そこからの目線で語られる言葉に、同職業ながら身につまされるところもありました。あくまでも個人的にですが。
新たな家族がもたらす新たな日常
2016/03/07 20:35
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投稿者:くりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖母の遺した鎌倉の家に住む香田家の三姉妹の元に届いた、15年前に自分たちを捨てた父の訃報。
幼くして別れたがゆえに父の記憶があまりなくその死を悲しいと思えなかった次女・佳乃と三女・千佳、妹たちより父のことをはっきりと覚えているがゆえに父を許せずにいた長女・幸。
合わせる顔がないと最期まで三姉妹と会おうとしなかったという父との楽しい思い出を蘇らせてくれるきっかけとなったのは、父の葬儀で出会った幸にそっくりな異母妹・すず。母に続き父をも失いながら気丈に振る舞うすずの姿に、父との離婚で傷ついた母を支えようと早く大人にならざるを得なかったかつての自分を重ねた幸はすずに「一緒に暮らさない?」と提案。
それに即答したすずが姉たちの住む鎌倉へと移り住むまでが、「蝉時雨のやむ頃」で描かれます。
「佐助の狐」で語られる、佳乃とその恋人・朋章との別れ。互いについていた嘘が互いにバレ、二人は別れを決めます。まだ高校生である朋章が背負う重い事情を持ってあげられるのは自分ではないと悟り、その背に「さよなら」と心の中で告げ佳乃の恋は終わりを告げます。
「二階堂の鬼」で千佳の勧めで地元の少年サッカークラブに入団したすず。そのチームの主将・裕也が病のため右脚を切断することになる。裕也の代わりに主将を務めることになった風太は「足を失ったことのない自分に裕也の気持ちは分からない」と悩みながら、すずの励ましもあり主将として奮闘していきます。
鎌倉での日常の中で最初は姉たちに敬語で話していたすずが素で話すようになり、佳乃は恋人の前ですずの名を昔からいるように呼んだり。自然と心の距離を近づけていく四姉妹の生活に、まるで読み手の自分も溶け込んでるような気持ちになります。
ぜひこの日常に、入りこんでみてください。
面白い!
2015/10/23 08:09
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投稿者:プイプイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
友達に勧められて読んでみました。面白いですねー。基本、お気楽に読める作品ですが、時々、ウルッとくるのがいいです。私は医療関係者なので、一番上のお姉ちゃんの話とか、かなり詳細に取材してかいてるんやなー、リアルやなーって思います。四姉妹に親近感が持てて、好感度高いです。
登場人物が良い
2015/09/29 13:48
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投稿者:すべりひゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物がそれぞれ魅力的だなあと思いました。
すずはとても可愛くて、こんな妹、私も欲しいです。
4姉妹で、細雪っぽいですね。雰囲気のある物語です。
進化し続ける作家
2008/10/05 13:28
30人中、30人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カフェイン中毒 - この投稿者のレビュー一覧を見る
祖母が亡くなり、残された鎌倉の家に住む三姉妹のもとへ、
子供の頃、家族を捨てて出て行った父親の訃報が届く。
当時の母の苦しみを知るため、複雑な想いを抱える長女。
お父さんが死んだと聞かされても、なにも感じないことに戸惑う次女。
死顔を見ても、知らないオッサンだと言う三女。
葬儀で三姉妹は、存在すら知らなかった中学生の四女に出会う。
すでに母を亡くし、父親を看取り、頼りにならない継母を気遣い気丈にふるまう四女。
いったいこの中学生の少女は、
悲しみや寂しさ、やりきれない想いをどこに吐き出してきたのだろうか。
彼女を甘える存在であるべき子供に還し、家族として迎えたのは三姉妹だった。
末っ子が、出会って間もない姉たちと暮らすことを決断するのに十分なエピソードが、
とてもとても印象的である。
鎌倉の生活に、姉たちとの日々に、少しずつ慣れていく少女。
彼女を受け入れ、見守り、自分たちも様々なことを乗り越えていく三姉妹。
なんでもない毎日を、ときに印象的に切りとっていく物語だ。
もうすぐ続きの巻が出るはずで、久しぶりに1冊目を読み返してみた。
胸が締めつけられるような感覚はあいかわらずで、吉田秋生のすごさを思い知る。
大ヒットした『BANANA FISH』の連載を終えた頃、彼女が何かのインタビューで語っていた。
この作品の連載中から、ベタなこと、こっ恥ずかしいと思っていたことが、
開き直って描けるようになったかなと。
デビュー時からとても器用に作品をまとめ、短い中にも必ず心を打つものを残してきた彼女が、
たしかに近年、ストレートなセリフを書くことが多くなったように思う。
短編を描くときに、それが弊害になったりしないのかと気をもんだが、
まったくのとり越し苦労だったことが、すぐにわかる。
重いテーマをあいかわらず軽やかにまとめあげ、そのくせ「物足りなさ」など感じさせもしない。
昔の作品のほうがよかったなどとは言わせない、ベテランの実力なのだと思う。
人と出会うということ、人と交わるということ。
2007/06/18 21:58
21人中、21人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトウジョン - この投稿者のレビュー一覧を見る
鎌倉を舞台に、ある家族とその周辺の人々のそれぞれの関係・他人との交わりの姿を細やかに描いた物語。
父の女関係が原因で両親が離婚。その後母も再婚を機に実家を出、残された3人姉妹は祖母とともに古い家に暮らし続けた。
厳格だった祖母が亡くなり、それぞれが成人した今も3人姉妹は鎌倉の家に住み続けている。
そんなある日、別れたきり会っていない父の訃報が突然に届いた。
相続の件もあるし是非、と言われて訪れた父の居所は山形の田舎。そこで3人は父の娘だという中学生に迎えられる。
そう、彼女は3人の義理の妹になるのだった・・・・・。
これが表題作である「蝉時雨のやむ頃」。
他に次女とその恋人との偽りを描いた「佐助の狐」、4人目の妹がメインの友情モノ「二階堂の鬼」が収録おり、どれもテーマは一貫して“人と人とのかかわり”である。
家族・男女・友情・・・それぞれの交流の形が、決して重過ぎない筆致で明るく軽やかに描かれている。
なにより3姉妹(後、4姉妹)の家庭での姿が実に自然で魅力的。
特に好きなのは3人が台所に座り込んで自家製の梅酒を味見しているシーンなのだけれども、家族であり気のおけない女友達であり・・・という雰囲気がとても心地よく感じられる。
ベテラン・吉田秋生だけにストーリーそのものが安定感のあるこなれ具合なのは勿論だけれども、さらに鎌倉という舞台そのものも演出効果に一役買っているように感じる。
港町であり古都であり、洒落た都会のようで情緒的な町並みでもあり、海の明るさと暗さが印象的で象徴的なようでもあり。
普遍的なテーマを描いたこの作品にこれ以上なく相応しい舞台だと思った。
性別、世代にかかわらず多くの人に読んでもらいたい作品である。
家族や友人や恋人や、身近な人たちに対してふいに感謝の念がわく・・・・、そんな気にさせてくれる作品は貴重だと思う。