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坊っちゃん みんなのレビュー

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みんなのレビュー589件

みんなの評価4.0

評価内訳

589 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

痛快な坊ちゃんの見つめている淋しさ

2010/06/06 09:05

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:analog純 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私が大学時代ですからもう四半世紀も前ですが、文学部というところにおりまして、四年生になったら卒業論文を書かねばなりません。
 私の論文のテーマは谷崎潤一郎でしたが、もちろんいろんな作家を、いろんな学生が選んでいました。

 で、やはりそんな中に、漱石を選ぶヤツがいるんですね。
 僕は漱石は大好きでしたが、漱石を卒論に選ぼうとは思いませんでした。なぜなら四年生になるまでに、漱石の研究書は毎年二百冊くらい発行されている、と聞いたからです。
 そんなモン、読めっこないですよね。一年分二百冊だけなら、あるいは腹を据えて読めば読めないこともないでしょうが、いつからその数字になったのかは知りませんが、毎年二百冊なんですから。

 だから僕は漱石は選ばなかったのですが、まー、世間には恐れ知らずなヤカラがいて(しかも結構沢山いて)、漱石卒論という友人達が何人かいました。

 それから四半世紀、はて、今でも漱石研究って盛況なんでしょうか。
 もう、「煮つまって」しまっているんじゃないんでしょうか。新しい発見とか、今でもあるんでしょうかね。
 もはやその世界については、とんとご無沙汰なもので一向に様子が分かりませんが、先日こんな本を読みました。

   『汽車旅放浪記』関川夏央(新潮文庫)

 筆者の関川氏は、私が非常に敬愛し信頼する文学者であります。文学作品を評論していて切り口がとても斬新です。今回のこの本もそうでしたが、中に、『坊っちゃん』について触れた個所がありました。これがまた、ハッとするような切り口であります。
 下記はその一節、坊っちゃんが物理学校に入学する所を取りあげた文章です。

  ---------------

 東京大学仏語物理学科(フランス人教員がフランス語で授業を行った)の卒業生と在学生が、中堅技師養成のために、明治十四年、ボランティアで開校した物理学校は、当初から誰でも無試験で入学させることで知られていた。しかし同時に進級も卒業も楽ではないことも広く知られていた。坊っちゃんと同期入学者は二百八名だが、そのうち規定の三年で卒業した者は二十五名にすぎない。とすれば「いつでも下から勘定する方が便利」な成績であっても入学者の上位二十五番以内十五番目くらいが妥当なところだろう。坊っちゃんは勉強家だったのである。

  ---------------

 と、こう書いてあります。
 こんな視点は斬新ですよねー。そしてさらに私がハッとしたのは、続いてこう書いてあったことでした。

 「このような背景は、当時の小説『坊っちゃん』の読者には諒解されていたことだと私は思う。」

 うーん、まだまだ漱石を巡るテーマは、たくさんあるのかも知れませんねー。

 さてそんな漱石の『坊っちゃん』を、この度何度目になるのか、読み直してみました。
 今回特に気づいたことは、やはりあるものです。それは二つありました。

 一つ目は、冒頭からしばらく続く、坊っちゃんが四国へ行くまでの半生を書いた部分でした。ここの部分は改めて読んでみると、かなり「異常」な坊っちゃんの家族関係が読みとれます。これは多分、今と明治時代の差というものではないと思います。

 それは、坊ちゃんがあまりに両親から愛されなさすぎると言うことです。
 腕白者すぎて近所の人々から爪弾きにされるというのはともかく、本来ならそんな子ほど、肉親は「身びいき」にその子の良いところを探し出して、認めたり愛したりするものですが、坊っちゃんの場合、両親がまず一番になって坊っちゃんを否定しています。

 これは漱石の誇張でしょうか。ではなぜこんな誇張を漱石は書くのでしょうか。
 「清」との対比を際だたせるため?
 それもあるかも知れません。しかし、ともかく文庫本で冒頭から十ページほどの坊っちゃんの四国に行くまでの部分は、「リアリズム」の眼で見ますと、少し親からの愛されなかたが「異常」であります。

 そして二つ目に気が附いたことは、多分一つ目と不離の関係にあるんでしょうが、この『坊っちゃん』というお話は、どこか、かなり、淋しいということです。

 この「淋しさ」は、『三四郎』の中にも風のように出てきたり、また絶筆の『明暗』の中にも吹いているものに繋がっていそうです。

 これは、漱石作品に広く遍在するものでありましょうが、特に坊っちゃんについては、肉親から愛されたことがないという少年時の体験が、どこか坊っちゃんの言動や考え方、感じ方の端々に、自分は人からは愛されない存在なのだという「あきらめ」めいたものをもたらしています。

 それが、ストーリー上の必敗者である坊っちゃん、というだけではない「淋しさ」を、作品内に通奏低音のように漂わせていると思いました。

 もちろんそれらを補うべき「清」の存在は、有名なこの作品の結語に集約される形で感動的に描かれはするのですが、さて今回の私の読みは、それを上回る坊っちゃんの淋しさが気になって、我ながらちょっと驚くほどでありました。

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紙の本

百年目の「坊っちゃん」論のために。

2006/05/05 18:17

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

漱石は「坊ちゃん」を明治39年(1906)3月中旬から下旬にかけて、ほとんど一週間のあいだに書き上げた。
そう、江藤淳は説明しておりました。
今から、百年前の一週間。
それを、百年後の2006年に読み解くという魅力。
たとえば、2004年に出た講談社現代新書・石原千秋著「漱石と三人の読者」に、
こんな箇所があります。
【 大学の授業で、フェミニズム批評やポストコロニアル批評やナショナリズム批評を学習したあとで『坊ちゃん』の演習にはいると、たいていの学生は「『坊ちゃん』は差別小説だ」という趣旨の発表をする。大学での「坊ちゃん」がそういう状況になってからもう十年近く経つ・・・ 】
これは何を意味するのでしょう。
ひょっとして、堂々と「坊ちゃん」を取り上げることを
妨げる雰囲気が、現代に蔓延しているのかもしれない。
という仮説を立ててみます。
たしかに、漱石の作品の中で「こころ」の次に親しまれ、読まれている(2003年岩波書店「図書」9月号の特集「読者が選んだ、私の好きな岩波文庫100」で一位「こころ」二位「坊ちゃん」ということです)。その割りに なぜか、
文学畑では作品論として避けて通られるような気がします。
ひょっとすると、この仮説は愛読者への盲点をついているかもしれませんネ。
丸谷才一著「闊歩する漱石」(2000年)は、
今年2006年2月に講談社文庫に入りました。
その丸谷さんの文にも
「『坊つちやん』は今の言ひ方で言ふと差別小説ですね。
要するに東京者が田舎と田舎者を軽蔑する小説である。
その種の蔑視と悪口、優越感のひけらかしが基本の色調になつてゐる・・でも、どういふわけかこれが問題になつたといふ話は聞いたことがない。ないどころか、松山はこの小説が自慢の種で、嬉しくて仕方がないのですね。小説には四国としか書いてないのに、自分で、あれは松山ですと言ひふらしてゐる。・・坊つちやん電車、坊つちやん団子からはじまつて、近頃は坊つちやん文学賞まであると聞きました。つまり差別文学だなんて受取られてゐないのです。」
さて、
石原千秋さんが大学の授業で味わっている「坊っちゃん」感と、
実際の松山の人たちが感じている「坊っちゃん」感とでは、
どうやら、だいぶ温度差があるようです。
そして、「坊っちゃん」論というのは、こころして語らないと、つつかれる。丸谷才一さんの文は読みやすいのですが、どうも私にはごてごてと論証的で、ギコチナイ感じを、最初読んだ時に感じておりました。それは、注意深い配慮からでた慎重さなのかもしれないと思ってみるのでした。
そう思うくらいに論証が勝っているような気がします
(おそらく、坊っちゃん本人が読んだらいらいらしてくるんじゃなかなあ)。
2004年文芸春秋特別版。12月臨時増刊号は「夏目漱石と明治日本」という題でした。そこで平岡敏夫さんが「『坊っちゃん』は佐幕派小説」と題して書いており、最後はこう締めくくっておりました。
「明治文学は佐幕派の文学(露伴・紅葉・漱石・一葉・逍遥・二葉亭・透谷・独歩ら)と言ったのは明治文化史の木村毅だが、その発想は山路愛山(旗本の子)の『精神的革命は時代の陰より出づ』から来ている。『坊っちゃん』は明治文学の傑作で佐幕派文学の典型である。『坊っちゃん』が痛快なのは佐幕派の心情に裏打ちされているからであり、惻々(そくそく)たるその哀切感はきわまりない。」
丸谷さんの「闊歩する漱石」では、こういう指摘はたしかなされておらなかったと思います。
さて、
ここから半藤一利さんへとつなげたいのですが、このくらいで。
つづく。

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まっすぐ

2016/11/29 23:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:りんりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

邪念とか、つまらないことにくよくよしそうになった時に読みます。

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久しぶりに!

2016/02/26 11:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:笑う門ふう - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かったです。
言葉のテンポがとても好きです。
お正月にドラマで見て、30年ぶり?に読みたくなり。
名作はいつ読んでも名作ですね。

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マドンナはチョイ役です!

2015/12/27 10:29

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

物理学校を卒業した坊ちゃんが、松山の中学に数学教師として赴任。辞職して帰京するまでを描く青春ものです。
 赤シャツとの確執を中心に、学生とのいざこざや同僚の恋話等を絡めつつ進行。江戸弁による軽快な文体がスピード感を醸成し、多少難解な言葉も気にならず、あっという間に読み終わりました。坊ちゃんの松山の赴任期間はわずか1か月間であったことや、マドンナはチョイ役であることに、あらためて驚きました。また、清さんという帰る場所があることが、坊ちゃんの強気を支えているということも分かりました。
 田舎を馬鹿にしたり、男尊女卑等の時代柄を感じましたし、バッタや魚を叩き殺す等の乱暴なシーンもありますが、単純明快なストーリーと学園ものの普遍性ゆえに古さを感じさせず、私は3度目の再読ですが、たいへん面白かったです。
 また、個人的に松山市に4年程暮らしたことがあり、道後界隈や坊ちゃん団子、坊ちゃん列車、石手寺、三津浜等々が目に浮かびました。ただ、松山城が出てこないのは意外でした。

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テンポがいい!

2015/11/12 23:05

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Lilypiano - この投稿者のレビュー一覧を見る

あまり本を読まない人からすると、“夏目漱石” “坊ちゃん”と聞くと、難しい・堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、心配無用。
登場人物一人一人が個性的でキャラ立ちしており、話もテンポよく進んでいくのでさくさくと読み進めることができます。

文豪として名高い夏目漱石ですが、肩ひじ張らずに読めるので文学初心者の方にもおすすめです!

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紙の本

名作と言われるが全部読んだ人って少ないかも

2023/10/29 09:36

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

学校の国語の教科書などに少しだけ文章が載っていることで知っている方も多いのでは。けれども、最後まで全部読まれた方は少ないかもしれませんね。私も、結末までやっと読めて「へぇ~こうなるのか!」と思いました。

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松山旅行のお供に

2022/11/23 02:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なつみかん - この投稿者のレビュー一覧を見る

松山に行くことになり、旅のお供に購入しました。
坊っちゃんの人柄はとても気持ち良く、話のテンポも良く、サクサク軽快に読み進めることが出来ました。
当時の松山の雰囲気を感じながら旅するのは格別でした。

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紙の本

生き生きとした描写が引き込まれる

2021/12/29 10:39

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投稿者:つばき - この投稿者のレビュー一覧を見る

夏目漱石が愛媛県の松山中に赴任したときの体験を基にした初期の作品です。
無鉄砲で裏表のない性格の坊っちゃんの赴任先での出来事が生き生きとして描かれていています。
松山中時代の夏目漱石も神経症を患ったロンドン留学時代とは違い、彩り豊かな日々を過ごしていたのかなと文章から読み取れます。

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熱血系学園ドラマの原典

2019/02/04 13:22

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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

「清」「山嵐」「野だいこ」「赤シャツ」「マドンナ」何十年かぶりに読み返しても、この人達のキャラが生き生きとしていますよね。これが明治時代の作品だなんて考えられません。「飛び出せ青春」とか「われら青春」とかこの作品のぱくりですよね

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痛快娯楽文学作品

2017/05/24 15:49

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投稿者:いなぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

漱石の作品の中で、もっとも読みやすい作品。新任教師らしい溌溂とした若さと正義感が小気味よく描かれている。何度読んでも面白い。読後感が爽やかな痛快娯楽文学作品。漱石入門者におすすめの一冊。

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夏目漱石初体験

2007/10/03 22:03

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:arayotto - この投稿者のレビュー一覧を見る

もしかして、もしかすると、自分は過去、夏目漱石の「坊っちゃん」を読んでいないのでは。
読んでいたとしてもそれは、小学校か中学の教科書に載った一文だけの可能性が高い。いや、それだけでは読んだとは決して言えない。
あまりにも有名だから、読んだ気になっていただけなのかもしれない。

今回あらためて(初めて)読んでみて、自分が知っている(つもりだった)「坊っちゃん」とあまりにも異なっていたからそう思う。

「坊っちゃん」とは、学校の先生になった若者の話。ここまでは正しい。
しかし、それ以外がまったく異なる。

先生と生徒が、反発しながらも、勉学に運動に、ああだこうだとやり合い、最後にはお互い信頼しあうという、よくある学園モノだと、ずっと思っていた。
その中に、マドンナと呼ばれるヒロインが登場し、主人公である坊ちゃんと恋に落ちるとずっと思っていた。

が、全然ちゃうではないか。

主人公は先生でありながら、授業のシーンなど殆ど出てこない。名前のある生徒さえ、いない。「ぞな、もし」と話す生徒A生徒Bしか出てこない。
そのうえマドンナって一体誰よ?坊っちゃんとはなんの関わりのない謎の女性ではないか。


ずっとずっと思っていた。坊ちゃんは、さわやかで曲がったことが大嫌いという若者だと。
が、坊ちゃんの口から出てくるのは
田舎の悪口。大人への反発と文句ばかり。

最後には……までやらかして、まあ、随分とアクティブな青年だこと。



だからダメ、というわけではない。全くない。

面白いンだな、これが。

短い文章が次々と連なっていくそのリズムは100年以上経った今でもしっかりと通用する。心地よささえ感じてしまう。一文一文が躍っている。とてもストレートで、軽妙さに満ちている。ちょっと真似したくなる、お手本のような文章だ。
漱石先生は、こんな躍るような文章を、直しや消しを殆どせず、一気に書き上げたらしい。
こういう人を、天才、と呼ぶのだろう。

さあ、私のなかで、夏目漱石再び、が始まる。さしあたり次は「吾輩は猫である」かな。
ところで、坊っちゃんの名前ってなんて言うんだ。

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紙の本

新潮社文庫の割に注釈が多かったな〜

2022/02/05 19:17

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投稿者:ひとみん - この投稿者のレビュー一覧を見る

太宰の作品はそれほど注釈がなかったように思ったけど漱石の作品はそこそこあってびっくり。

人生で2度目の坊っちゃんです。学生の時感想文を書かされるので読んだけどつまんなかったな〜。なにが楽しいのかさっぱり。

大人になって社会人になってから読み返そうと決意して読み返したらうん。おもしろい。
少し社会に出てから読んだほうが楽しいと思う。

若いな〜。若いな〜。こんなにも人間関係に体当たり出来るって真面目で人間臭くて若いな〜と微笑ましいくらいでした。自分が新卒の時に読むのと社会人を何年か経験して読むのでは感じ方が違ったのかな。と。
その時その時で読んでみたかった作品です。

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子どもの頃読んだ話を再読する楽しみ。

2020/11/08 14:20

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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

無鉄砲は玉に瑕だけど、「せこい」、「ずるい」という文字は彼の辞書には無くて、女中の清ではないが、坊ちゃんの「まっすぐな気性」が痛快で魅力的。子供の頃から何度読んだか解らないぐらいの一冊をふと思い立って再読。
東京からはるばる松山中学校に赴任しはじまる波乱の日々は、実は1年にも満たない短い期間だったと読み取って少し驚く。もっと長い間の話と思ってました。
物語中の、さまざまな事件が、高密度で頻発する様子も、子供の頃は勧善懲悪気味に感じてたが、短気でスピード感を持って生きる坊ちゃんとのんびりした松山の人々の組み合わせというか、その気性のズレみたいなものが原因だったかと読後感が全然違って面白い。
その「事件」の間を縫って物語の中にたびたび登場する「温泉」のシーン。温泉街というより、ややリッチな銭湯みたいな感じで、現代の「ちょっと近場のスーパー銭湯へ出かける」というのにイメージが近い。汽車に乗って数駅、歩いても30分ぐらいの近さに温泉街があって、日常の楽しみとして温泉に浸かり、湯を浴びたあとに坊ちゃんが食べた団子もおいしそう。坊ちゃんって、ご当地小説のハシリだった?などとも思った。

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紙の本

やはり名作でしょう

2017/02/28 16:10

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投稿者:いけい - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて読んだのは小学生のころ、確か教科書に載っていたように思います。
文庫本も何冊か持っていますが、表紙のデザインが変わるたびに買ってしまいます。今回のデザインもおしゃれで、ブックカバーを付けるのがもったいなくて、そのまま持ち歩き読みました。
内容は、みなさんご存知の”坊ちゃん”の活躍です。読むと、天麩羅蕎麦を食べたくなるのは私だけでしょうか?。あと、”清”さんの存在はステキで、大好きです。

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