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土佐藩祖
2006/01/04 11:31
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山内一豊が関ヶ原の後に土佐に封ぜられ、徐々に一豊と千代の意向のみでことが進まなくなる。旧土佐領主長宗我部氏の遺臣たちとの抗争において千代はあくまで平和的な解決を望み、夫・一豊に今までそうしてきたようにそのことを進言するが、その立場がそれを許さなくなっていた。また、実子もできぬままで、家督は甥が継ぐことになったが、その甥に対する最後の手紙は感動的であった。記憶に残る話である。
出世物語、完結。
2015/08/25 22:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
関ヶ原の合戦は一豊がついた徳川方の圧勝に終わり、一豊は土佐一国24万石の領主になる。夫妻はとうとう一国一城の主に上り詰めたのだった。しかし、土佐の統治は思うようにいかず、一豊は千代の制止を振り切って思い切った手段に出る・・・
夫婦の二人三脚の出世物語、ここに完結。一国の領主にはなったものの、最後までめでたしめでたしのままでは終わらない内容が完成度の高い小説にしていると思う。
この話の終わりから約200年たつと『龍馬がゆく』になるわけですね
2006/09/01 23:59
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの関が原の合戦のくだりと、その後土佐に山内一豊が封ぜられ、晴れて一国一城の主になり、生涯を終えるというのが第4巻です。
関が原の合戦というと徳川家康率いる東軍と石田光成が参謀役を務めた西軍がいきなり関が原で戦ったような理解しかしていませんでしたが、これを読むとなかなか家康の権謀術数の限りをつくした後の実戦だったようです。
そんな中で山内一豊は徳川に味方することを早々と表明し、その行動をもって土佐を与えられることになるのですから、世の中何が幸いするかわかりません。しかもそれが、妻・千代の深い思慮もあってというのがこの『功名が辻』の表わしたかったところのようです。戦国から安土桃山時代の女性が本当のところどうだったのかはわかりませんが、これを読む限りでは千代はかなりの人間であり、夫・一豊は千代の思慮の中で動いて結果的に一国一城の主になれたのだろうと繰り返し思えてしまいます。
その一豊が土佐藩主となってからのくだりは、それまでの一豊と千代の姿からするとかなりの違和感があります。人間が分不相応のものを持った時の悲劇でもあるかのような姿になってしまいます。あるいは、個人ではなく組織を維持していくためには変わらざるを得ない人間の小ささを描いているのかもしれません。
結果的に、この土佐藩主のお国入りから基礎作りの過程が、後の幕末の土佐藩の人間の活躍の理由にもなっていくのですよね。
と言うことは、実はこの『功名が辻』は、『龍馬がゆく』の壮大なる予告編のようなものなのかもしれません。
土佐
2025/03/01 12:25
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投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
関ヶ原の戦い後、土佐に行くことになった一豊と千代。あんまり嬉しくなさそう。
坂本龍馬を読んだ時に土佐の身分制度が出てきたけど、なるほどそれはここから発したのね。繋がっていておもしろい。