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みんなのレビュー83件

みんなの評価4.2

評価内訳

83 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

大人の旅も続く

2017/08/12 16:23

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:megu - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供が言葉を獲得する過程を考察した本ですが、大人にも通じる所があると思いました。(特に第7章)
また、私は日本語教師をしているので、子どもを外国人の大人の学生に置き換えて読むと当てはまるところがあると感じることもありました。もちろん母語の習得と外国語の習得は違うので当てはまらないことの方が多いですが。日々の授業の準備に追われて知識より実践ばかりの毎日なので、久しぶりに言語学に触れることができてよかったです。

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電子書籍

読みやすく、明解でバランスのよい好著

2019/06/18 04:48

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る

小さな子供が、主に耳から言葉というものを知り、それを自分で使えるものとして会得していく過程を母親として身近に見ているうちに、「人間にとって、言語とは何か、どういうものか」という命題が日常生活の向こうに透けて見えてしまった言語学者。

対するお子さんの言葉が、あまりにベタな「子供あるある」で笑ってしまいます。

そのベタな「子供あるある」を、単に「うちの子の笑えるエピソード」や「わが子の成長記録」としてだけではなく、より広く一般性を持ち、学者としての知見に裏付けられた読み物として一冊の本にまとめるということを着想し、また実行された著者・編集者に敬意を表します。

全体で100ページほどの小さな本ですが、全体は7章に分けられており、最後の第7章は全体の総括的なまとめで、残り6章はそれぞれ個別具体的な事柄を扱っており、第1章から順番に読んでいくのがよいと思います。

扱われているのは、確かに「子供あるある」なのですが、もう少し高尚な(?)言い方をすれば、「大人となった今では忘れてしまいましたが、かつて私たちはことばを覚える過程で頭のなかでこうしたさまざまな推論や試行錯誤、柔軟な微調整を行っていたはずです」(77ページより)という、言語を習得していく過程での小さな言葉のかけら(失敗作あり)。登場するK太郎くんやYちゃんは(大人となった私たちと同じように)そのうちに忘れてしまうかと思いますが、そういう多くの「失敗」があってこそ、他者に何かを伝えるための言葉を自分で使えるようになっていくわけですね。

逆に言えば、私たち大人は「なぜ『死む』とは言わないのか」といったことについて、「当たり前じゃないか」と切って捨ててしまわず、「なぜだろうね」と考えてみることで、改めて、言葉(この場合は日本語の動詞)というものがはっきり見えてくるのではないかと思います。

著者の広瀬友紀さんはニューヨーク市立大学で言語学博士号を習得しておられ、文中には英語圏での研究事例なども言及されています。これにより安易な「日本語すごい」論を遠ざけている感もあり、バランスのよい好著だと思います。

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紙の本

言語学者が自分の子供を...

2018/08/05 14:30

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:iSem - この投稿者のレビュー一覧を見る

言語学者が自分の子供の成長を見つめつつ,溜めた記録をもとにした,子供が言語を習得する過程に関する内容です.また,著者の子供以外からの報告例も含まれています.

研究者により書かれており,扱う内容は学術的なのですが,素人向けに書かれており,気軽に読むことができます.

大人になってしまってからは,自分がどうやって言葉を習得したのか,すっかり忘れてしまっていますが,子供の成長を観察することで,言語習得を再体験できます.

子供は意外とシステマティックに言語を学んでいるようで,それゆえ,例外の多い言語ルールで大人が言わないような間違いを言ってしまっている,というようなことが本書を読むとわかります.

子育て中のひとにもおすすめです.

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紙の本

言葉をマスターするということ

2022/04/11 21:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:だい - この投稿者のレビュー一覧を見る

○字を知らない

“ば”の清音→“は”ではない
“は”の調音法で有声音が発音できない
“ば”の清音→“ぱ”

ライマンの法則
二つ目の言葉に濁音が含まれると連濁は起こらない
“おんな”“ごころ”
“おんな”“ことば”

“ぢ”と“じ”
歴史的には異なる音であったが、江戸時代頃には一部地域を除いて区別が失われた

○“みんな”は何文字?

日本語のリズム
日本語の仮名は1拍に対応するようにできている
“どん”→2拍
世界の多くの言語では“どん(don)”をひとつの音節として取り扱う

音位転換
入れ換えることで発音しやすくなる?
とうもろこし→“とうもろこし”

○死む?

”死ぬ”の活用形はナ行五段活用
ナ行の活用は、これしかない
マ行は“読む・飲む・挟む・噛む”等がある
子供は普段多く触れているマ行動詞の活用形を当てはめている

“死にさせる”
使役は、“せる・させる”という助動詞と動詞の組み合わせ
“起きる・動く”は使役の活用が存在する
子供は“規則を最大限に駆使する”ため、“せる・させる”を使って表現する

可能を表す“れる・られる”
みじかくしれる→みじかくするの可能形?
        みじかくできる○
”連用形+する”の過剰一般化

子供は自分の頭の中で言葉を司る規則を発見していく

○自分で見つける

子供は過剰一般化を修正して、大人の言葉に近づいて行く
こうした修正作業はいつどうやって行われるのか

子供は一般化できるルールを見いだすことにつながりそうな場合だけ、周囲から得られる情報を参考にする

レパートリーを拡大するヒントは周囲の大人から観察することができるが、縮小する方向は指摘するしかなさそうだが、その指摘は子供には相手にしてもらえない

○言葉の意味

過剰拡張
飼い犬→ポチ 柴犬 犬 動物 生き物

先に上げた表現ほど特定の度合いが高く、後になるほど大きなカテゴリーになる
言葉にはその特徴を表す細かい意味成分でてきている
“犬”→動く、生き物、毛がある、四つ足等
子供が語を覚えた時、その語の成分として認識する成分は不完全である

子供は大人からの働きかけを一方的に覚えるのではなく、頭の中に格納した知識との微調整を行って、語彙の知識を豊かで正確なものにしていく

○子供に通用するか

尺度推移(大小の程度)
“100円”“少し”“何人か”という表現は、それより大きな量は否定されるというもの
言葉の含意として読み取っている

心の理論
自分だけでなく他者の認識や知識を推し量るために備わっている能力
相手と自分との間でどれくらい情報が共有されているか

大人になるまでに相手の言うことを、表現そのものから得られる情報の他に、自分を取り巻く“状況”“文脈”も考慮に入れた総合的な判断のもとに解釈できるようになる

○言葉について考える

メタ言語能力
言葉を客観的に見る力・言葉に対する自覚的な意識や知識のこと

音で遊ぶ
しりとりで日本語の“拍”で区切ることができるようになる

意味で遊ぶ
“踏んでない”
布団に寝て足の裏に本を乗せる
足で触れる、下向きの力、といった意味要素が含まれている必要があり、両方なければ“踏む”の意味をカバーしない

構文で遊ぶ
“あんたがたどこさ”の猟師とタヌキを入れ換える
助詞“が”が主語、“を”が目的語

解釈で遊ぶ
“大阪城を建てたのは誰?”
豊臣秀吉→建設を決定した
大工さん→建てる作業をした
関係の公理にわざと違反する

最後に普段の生活で曖昧な表現に騙されないためにも“メタ言語能力”を磨くことが必要

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紙の本

面白いけど、深い

2018/05/20 23:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

子どもがことば(母語)を学んでいく姿からことばという文化を考える本です。
母親である著者が言語学者の立場で子どもを見ると、こうなるという本。
さまざまなかわいいまちがいをしながら言語を学んでゆく一つ一つのエピソードは面白いけど、深い。
まちがえるとは何か、学ぶとはどういうことかを考えるヒントになりそうです。

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紙の本

「子どもあるある」からわかる日本語の特徴、子どもの学び方。

2017/08/14 11:15

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

言葉を覚え、話し始めたころの子どもたちは、時折突飛とも思われるユニークな表現をすることがある。そこから「言語の学習過程」が見えてくる、というのが本書の着眼点のようである。

著者自身の子どもの観察事例も含め、たくさんあげられている実例を読むだけでもなかなか面白い。その子だけのものもあるのだろうが、結構たくさんの子どもが見せる「こどもあるある」があるものだ。

日本語に特徴的な表現に関する例も多いが、英語の文献からの紹介もある。子どもが言葉を学習する過程では言語が違っても同じように「子ども自身が試す、考える」という過程を必要とするということなのだろう。。

大人は子供にそれぞれの場面で「教えよう」とするけれど、結局は子供が自分で試して確かめたものでないと学習されない。表題の「小さい言語学者の冒険」という意味が良くわかる。

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電子書籍

読み物としてはよいかも

2024/04/17 06:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

言葉の面白さをわかりやすくエンタメ的に書いた本。読みやすい。おすすめ。

但し言語学研究の原著というわけではないので、言語学者には目新しさはないかも。

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紙の本

言葉の獲得は経験の獲得…なのかなと。

2021/06/29 23:19

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投稿者:えなか - この投稿者のレビュー一覧を見る

薄いですが充実した内容です。難しくなりすぎず、イメージしやすい言葉で書いてあるのでわかりやすい。この本を読んだ後、子どもたちと関わる時にその子が使う言葉や覚え間違えている言葉の中に生活背景が見えるようになる…少なくともそれを考えられるようになるような一冊でした。

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紙の本

言語学等に予備知識がなくとも楽しめる

2023/12/27 14:52

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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る

「とうもろこし」を「とうもころし」と言ってしまうなど、ちいさな子どもと言葉というテーマはかわいらしくも興味深いものである。良くも悪くもガチガチの理論書ではなく子育てエッセイ風味もあるものとなっており、言語学等に予備知識がなくとも楽しめるだろう。

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2017/03/18 08:36

投稿元:ブクログ

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2017/04/11 12:19

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2017/04/02 06:40

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2021/02/05 09:52

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2017/04/27 11:56

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2017/05/03 12:01

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