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新たなデータ
2019/05/31 03:17
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:親譲りの無鉄砲 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前著「日航機123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」に引き続き拝読。前著では、
・2機のF-4ファントムが事故機を追跡していたことを目撃した人たちが複数いる。
・オレンジ色の飛行物体が事故機後方に貼りつくように飛んでいたのを見た人たちが数多くいた。
・元米軍将校のアントヌッチの証言によれば、米軍はいち早く墜落地点を確認、米輸送機による救出準備も可能だった、しかし日本側の準備も整っているというNo Thank you回答を日本から受けて、米軍は現場から引き返した、しかしこれは、墜落現場特定は翌朝だったという公式報告と大きく矛盾。
・墜落現場にはおよそジェット機事故とは考えにくいガソリンとタールの匂いが充満していた。
・一部の遺体は二度焼きされたのではないか、と疑われるほどの焼損が確認されており「単純」な航空機の墜落事故とは考えにくい。
というポイントが主張されていた。
今回の本では、特に機体の一部と考えられる黒い遺物の科学的分析を行った結果が公表されている点が新しい。手法はICP-MSとGC-MSという2種類の質量分析法である。前者は元素の組成分析、後者は有機基の同定と定量で、相補的な分析手法である。特筆される点は3点で以下の通り。
・ICP-MSよりAlが主成分であることが判り、遺物が超ジュラルミンを主素材とする機体の一部であったことはほぼ疑いない。
・ICP-MSから硫黄Sがかなりの比率で検出されている。
・有機成分としてはベンゼン他の環状有機化合物が多く含まれ通常のジェット燃料を出所とするのは考えにくい。
さて、これらをどう考えたらよいか?ジェット燃料はケロシン(直鎖系有機化合物)だったはずで、これは灯油のようなもの。だとすると環状化合物は含まれない。逆にガソリンの匂いがしたという現場証言の観点からすると、ガソリンには環状化合物が含有されているのでそれとの整合性が出てくる。なお、ジェットエンジンの燃料には硫黄は含まれない。一方、タールの匂いがしたという現場証言は、遺物より硫黄が検出されたことで、その信憑性及び的確性が高まるとみてよい。ということで、単純に航空機燃料の燃焼による火災とは別の燃料が大量に使われた燃焼現象が現場で生じていたことになる。また水分を含んだ樹木による火災は起こらなかったので、これらの成分が、山林の樹木が出所とする可能性も低い。またガソリンには硫黄は含まれない。従って燃料が純粋なガソリンとすることもできない。ただし、粘度を上げるためのゴムなどの粘度調整成分が含まれるならば、硫黄が検出されても不思議ではなくなる。
このような燃料は、第二次大戦で使われた焼夷弾(ベトナム戦争で用いられたナパーム弾も同類)のように、高い燃焼性、一旦対象物に付着したら一瞬に燃えきらず特定の箇所を持続的に燃焼させるための高粘性、という二つの特徴を兼ね備えることにより、殺傷能力を意図的に高めた非人道的な魔の燃料との類似性が指摘できる。また火炎放射器の燃料もまさにこれと同じ特質を持っている。墜落で損傷した乗客の体を、さらに火炎放射器で念入りに焼き上げたのではないか、という恐ろしい想像を一笑に付すわけにはいかない。結論はまだ出ていない。しかし、事故調による公式事故報告が今回の分析結果に満足いく反論を与えないことは間違いない。意図的に何か不都合な真実の隠蔽をおこなっているのではないかという疑惑はさらに膨らんだ。
告発のノンフィクションです!
2018/10/21 12:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、日航機墜落の背景には何があったのか、ということをテーマに徹底的な調査によって明らかになってきた事実を語った画期的な書です。御巣鷹の峰に残された遺体の化学分析から見えてきたこととは一体、何だったのでしょうか。私たちが知らなかった、また知らされなかった真相が、本書には書かれています。日航機事故をさらなに深く知り、こういった事故が二度と起こらないようにと願っている多くの人々にとっては、貴重な書ではないでしょうか。
面白い
2018/08/22 20:48
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:walkalone - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本航空123便の墜落事故を、当時の関係者の方の暴露により解明するのは、面白いと思いました。機会があれば、読んでみたいと思いました。
怖すぎる
2019/03/16 18:43
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりくり - この投稿者のレビュー一覧を見る
植草一秀氏の「国家はいつも嘘をつく」の中で、1985年8月の日航ジャンボ機墜落が、ちまたに流布されている「圧力隔壁の損傷修理ミス」によるものではないという記述を読んで、改めて墜落事故の真相を知りたくて本書を読む。
著者は、国産ミサイル開発の訓練中の事故であり、訓練との因果関係を疑っている。
自衛隊のミスで、ジャンボ機の機体を損傷し、その証拠を隠蔽するために墜落現場に救護が駆けつける前に証拠隠滅を図ったというのだ。
こうした推論は、陰謀説との指摘もあるらしいが、では本書が指摘するような疑惑を払拭する必要がある。そのためにも国は証拠物を再度明らかにし、疑念部分について再調査すべきである。
私も、多くの人と同じように「圧力隔壁」の修理ミスで決着がついていると思っていた一人だ。本書で初めて著者の記した物を読んだが、すでにこの問題を追及する書籍を2冊上梓している。「日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相に迫る」と「日航123便墜落 疑惑のはじまり: 天空の星たちへ」だ。
本書を読んで、私も著者と同じ疑念を持つ。
なぜ、回収可能な海に沈んだ事故機の尾翼を回収しないのか
なぜ、重要な証拠であるボイスレコーダーが、公開どころか秘密裡に廃棄されかけたのか?開示されたボイスレコーダーには意図的に手を加えられ消されたような後があるという。真性のボイスレコーダーはなぜ開示されないのか?
墜落した8月12日中に、墜落位置はほんとうに分からなかったのか?米軍機が事故機を追尾し、救助を申し出たとも報道されている。
そして事故調査に至っては、運輸省の調査は情報公開前に1トン分も廃棄されている。
飛行高度や飛行ルートも、複数の目撃情報とは異なる。事故調査報告記載内容にも疑問が残る。
著者はこう訴える「誰もが聞くことができ、誰もが閲覧できるようにしてこそ、それが真実と言える。本物を聞かせない。見せていない状況で調査した側にとって都合の良い部分だけを抜き取った改ざん資料といわれても仕方ない」
「隠蔽」「改ざん」という言葉から、いまの南スーダン日報隠しや森友、加計疑惑における財務省の改ざんを想像するのは、私だけではないだろう。
著者は本書で、自衛隊は救助の前に墜落現場で、乗客の遺体を火器で焼いていると推論している。そのことを証明するために、遺物の科学調査を行い、航空燃料ではない物質が残っていることを証明する。
これだけ、騒ぎ立てられたら、政府も疑念を取り除く必要があるのではないか。
何かがまだ解明されていないとの思いは、本書を読んでも拭えない。
なぜ、遺体を焼く必要があったのか?本書でその指摘はない。
遺族は、こうした指摘がある中で、どのように考えているのだろうか。飛行機に乗る機会も多いが、わたしは、空の安全のためにも、疑念を払拭するためにも徹底的に国は反論してもらいたい。反論しないことが、多くを語っているのではないか。恐ろしい。
当時の首相は中曽根康弘。
佐高信と平野貞夫の対談「自民党という病」という書籍で、中曽根康弘はロッキード事件に絡んで、児玉誉士夫の証人喚問を阻止して中曽根が児玉に注射を打ち殺すことを指示し、自分が賄賂を受け取ったことがばれるのを隠蔽した疑惑が記述されている。
怖い、怖すぎる。
真実を語る
2018/07/29 22:46
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凄まじき戦士 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日航123便墜落事件の真相を語るある種の暴露本的な内容でした。
テレビの特集などでも取り上げられるような内容なので改めて凄い内容だなと思うことはあっても新規の情報はそれほどなかったように思います。
あくまで過去の事件を忘れないための本という感じです。