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かもめ食堂 みんなのレビュー

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みんなのレビュー641件

みんなの評価3.9

評価内訳

641 件中 1 件~ 15 件を表示

映画と原作が微妙に違うように、書評も違うんです。

2008/12/20 15:11

11人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

ちょうど、家にDVD「かもめ食堂」が、借りてきてあったのでみました。
面白かったので文庫本・群ようこ著「かもめ食堂」(幻冬舎文庫)を買い読んでみました。
なにやら、シナリオを読んでいるような気分。
読みながら、思いうかべたのは木下順二著「夕鶴」と永瀬清子の詩「諸国の天女」。
でも、これらは、ちとありふれているかもしれないなあ。
どなたでも、思い浮かぶかもしれない。
ということで、ちょっと違った視点でいきましょう。

   丸山薫の詩に「汽車にのつて」があります。何でも昭和二年に発表とあります。それを引用してみましょう。

      汽車に乗つて
      あいるらんどのやうな田舎へ行こう
      ひとびとが祭の日傘をくるくるまわし
      日が照りながら雨のふる
      あいるらんどのやうな田舎へ行こう
      窓に映つた自分の顔を道づれにして
      湖水をわたり 隧道(とんねる)をくぐり
      珍しい顔の少女(おとめ)や牛の歩いている
      あいるらんどのやうな田舎へ行こう

この詩については、司馬遼太郎著「愛蘭土紀行」と向井敏著「司馬遼太郎の歳月」に具体的なイメージにつながる文がよめます。
ところで、「かもめ食堂」はフィンランドなのです。
文中に、準主役のマサコさんが語る箇所があります。

 「父のオムツを換えているとき、テレビでフィンランドのニュースを何度も見たんですよ。『エアーギター選手権』『嫁背負い競争』『サウナ我慢大会』『携帯電話投げ競争』でしたね。いちばんすごかったのは、『嫁背負い競争』です。ふつうに考えると、おんぶすると思うでしょう。それが違うんです。奥さんの両膝を後ろから自分の両肩にひっかけて、ものすごい速さで走るんですよ」(p149~150)

こうしてマサコさんはフィンランドに来て日本人が経営している「かもめ食堂」によるのでした。ところで、主人公ともいえるサチエさんが、フィンランドの食堂を経営するのに食堂の名前を思いつく場面があります。

「 『いけない、そんなに甘いもんじゃないんだから。いい気になっちゃいけません』サチエはエテラ港で、足元を歩くころっころのかもめに向かっていった。かもめは、『何やってんの』という顔でサチエを振り返り、とことこと歩いていってしまった。『かもめ・・・ねえ』日本でかもめというと、かわいい水兵さんか演歌の脇役だが、フィンランドのかもめはどことなく、のびのびとふてぶてしく、またひょっこりしていた。このひょっこり具合が、自分と似ているような気がしてきた。『かもめ・・・、かもめ食堂・・・、でいきますか』」(p34)


  そういえば、室生犀星の物語『乙女抄』の中に「東京詩集」があるというのですね。
そこに「かもめ」という詩があるそうなのです。せっかくですから、その詩「かもめ」を引用しておきます。


      かもめ

   かもめは川の面をあさっている
   船がすぎたあと
   七八羽のかもめが
   陸橋(りっきょう)の円いめがねの下をくぐり
   そして空に立つ。
   この都にこういう景色が
   終日くりかえされていることを
   わたくしは知らなかった。
   しかも
   かもめはこころを安んじて
   みやこのただ中に遊ぶのだ、
   白いお腹に日はあたり
   白いお腹は花のように輝いている。


ちいなみに室生犀星著「乙女抄」は昭和17年初版とあります。

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一気によみました。

2020/04/05 11:06

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る

宝くじで一億円を当て、念願フィンランドで食道をはじめたサチエ。「こども食堂」と、地元住人から遠目に見られながら、全うに生きることで信頼され、集ってくれる人を相手に徐々に繁盛して行く。
スッキリした人間関係を生活の中で起こるハプニングで味付けをして構成された物語でした。

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「かもめ食堂」はフィンランドのヘルシンキにあります。

2009/05/17 18:13

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

かもめ食堂 群ようこ 幻冬舎文庫

 かもめ食堂というタイトルから予測したことは、物語の舞台となる「かもめ食堂」は東北宮城県の石巻市か岩手県の釜石市三陸海岸あたりではなかろうかということでした。まだ、わたしが中学生の頃にウミネコの島というようなタイトルの本を読んだことがあります。そのときの舞台が東北でした。ところがどっこい、「かもめ食堂」がある場所は、フィンランドのヘルシンキだったのでたまげました。
 登場するのは、ハヤシサチエさん(未婚38歳、日本に兄ひとり、弟1人)、トンミくん(フィンランド人、若者)、シンドウマサコさん、ミドリさん、リーサおばさんなどです。
 フィンランドは高福祉の国ではあるけれど、日本人でも病気になったらその恩恵をいただけるのだろうかと、物語を読みながら、サチエさんたちの生活を心配しました。内容は、未婚女性の半生を扱った作品です。60ページあたりのもの言いがいい。
 サチエさんが経営するかもめ食堂には、なんともさえない人たちばかりが集まってきます。しかし、誠実な人たちでもあります。誠実であるからこそやがてお客さんたちが集まってきます。意外性がしあわせな気分にさせてくれた作品でした。

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映画を先に見ましたが、小説とほぼ同じで違和感なし。

2023/07/04 16:27

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雲絶間姫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりの群ようこさんの本。トラちゃんを読んだのは大学院生の頃で、その後無印良女などエッセイを立て続けに読んでいましたが、そのごしばらく読まない時期が10年以上あって、久しぶりの群さんでした。
小説が映画化されると、細かい所が変わっていたり、酷い場合はかなり内容が変わっていることもありますが、かもめ食堂は全く違和感なしでした。
そもそも、最近はほとんど映画館に行かなくなり、特に邦画はTV放映されたら見ようかな、と言うことが多いので、実はこれを見たのは国際線に搭乗した時でした。しかも、ヘルシンキが舞台だからフィンエアーでしょ?と思いきやまさかのポーランド航空の帰国便でした。映画を先に見て、続いて小説を読んだら、次はヘルシンキに旅行したいなーと思っていましたが、なかなかご縁がなく先に別の国に行ってしまいました。いつかヘルシンキに行ってみたい、そのときにこんなお店があったらいいなぁと思うような小説でした。
(後日追加)新型コロナ前にヘルシンキに立ち寄り、ロケに使われた後もレストランとして残されているかもめ食堂に行きました。私は鮭いくら丼、連れはトナカイカレーをいただきました。数年越しの願望達成(新型コロナの前に行けて、本当に良かったです)

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人生に少し疲れて、ほんの少し休みたい時に読みたくなる

2022/03/18 22:42

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まひる - この投稿者のレビュー一覧を見る

日常に忙殺されていることに身体も精神も疲れ切ると、外国でのスローライフを猛烈に羨ましく感じてしまう。そんな時に本書をふと手に取って読んでみたら、物語に出てくる3人の女性たちのこれまでの人生にも何か共感できるものを感じながら一気に読み終わってしまった。フィンランドの街並みやゆったり流れる日常の時間に憧れを抱き、自分もこんな風に自分のペースでやりたいことを仕事にしていけたらどんだけ楽しいかと想像した。自分の今後の生き方をどうしていきたいか、日常から離れてと立ち止まって考えてみるのも悪くないなあとしみじみ思う一冊。

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いいなあ

2022/02/27 10:04

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はち - この投稿者のレビュー一覧を見る

すっと軽い気持ちになれます。みんな何かを抱えているけど生活は続いているのだなあと思います。ヘルシンキという異国を身近に感じられます。面白いです。

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かもめ食堂 最高〜

2017/05/07 09:33

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ローズピンク - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本、大好きです。
ハラハラ、ドキドキする訳ではないけれど、日々の日常を大切に、好きな人たちと生きるのっていいですよね。
リーサさんのように、自然に囲まれていても、悩みがある人もいるし、
ミドリさんやマサコさんのように、自分でなんとか今の状況を変えようと思い行動を起こして、『かもめ食堂』サチエさんに巡り会えた。
私も、『かもめ食堂』に巡り会いたい。

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久しぶりに読みたくなって

2021/12/18 17:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くろすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

久しぶりにまた読みたくなり、電子書籍を購入しました。
好きな作品です。以前読んだ時、フィンランドに行きたくなりましたね。
(現在も行ってみたい国ですが)
淡々と物語が進行していくところが良いです。

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ぜひ現地へ

2015/10/31 12:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヘルシンキの旅行前に読むはずだったのに、結局帰国してから手に取りました。
フィンランド特有の透明で穏やかな空気感が思い起こされて、
豊かな気分に浸れます。
森、港、公園、市場、本屋...訪れた場所が次々と出てくるのでそれも楽しみの一つ。

果たしてサチエさんのおにぎりはフィンランド人に受け入れられるのか。
海苔って欧米の人には不思議な食べ物ですものね。

シナモンロール食べたい!

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映画よりも心に残るものがある。

2008/09/03 02:58

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:優乃 - この投稿者のレビュー一覧を見る

既に映画を観た後でこちらの原作を読みました。
ふたつの中でどのような違いがあるのかを知りたい思いもありました。

印象として、こちらの原作の方が登場人物の背景が分かり易く、
映画よりも自然と自分の中に物語が入ってきた気がします。
淡々と進んでいく中にも笑いもあり、伝えるものもあり、
感情移入しやすい作りだと感じました。
基本的には内容は似ているのですが、違いもやはり多少あって、
私としては原作の方がしっくりしとても気に入りました。

読んだ後に、また改めて映画を観たくなっています。
きっと前とは違ったものを感じながらみられる気がして。

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より生々しく

2023/07/25 12:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ケモ - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画より小説の方が各人物のことが掘り下げられていて、映画のスッキリさと違ってだいぶ生々しい感じ。でも、そのぶんそれぞれの登場人物が生き生きと感じられました。あと、けっこう展開が違うのですね。それなのに、どちらも素敵な作品。これ、凄いことだと思います。だいたい、どっちかの方がよかったってなるのに。映画の方がスッキリ見やすく、展開も幸せだけど、3人の女性がどういう経緯でフィンランドにたどり着いたのかはあまりふれられていなかったので、映画から小説に入って、よりよいルートで作品に触れられたのかなと思いました。

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仄々と心穏やかになる作品。

2023/05/28 11:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る

仄々と心穏やかになる作品。ゆったりと流れる日常が如何に人を和ませるかを改めて思い起こさせてくれる。抒情詩的随筆とでもいえば良いのかな。淡々とした日常を描いてるだけなのに、何故か心温まる印象に残る作品。全く売れない「おにぎり」に拘り続ける主人公:ハヤシサチエの一途さが微笑ましく思えてくる。

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地球の裏側で日本料理

2022/04/20 07:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

北欧の街並みとオニギリとのミスマッチが味わいあります。多くを語らないサチエの、バックグラウンドにも想像を巡らせてしまいました。

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読後感が穏やか

2021/03/09 23:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:山口ポン子 - この投稿者のレビュー一覧を見る

訳あって日本からフィンランドにほぼ思いつきで渡航した女性が1人、2人、3人。共に食堂を切り盛りする中、徐々に繁盛していき…
ほぼ穏やかに話が展開していくが、退屈することなく一気に読んだ。いろんな意味でやさしい本を読みたい時にぴったり。ヘルシンキを歩いてみたくなります。そして、北欧のお話ですが、おにぎりを食べたくなります。

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おにぎりが作りたくなった。

2020/05/04 09:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トミー - この投稿者のレビュー一覧を見る

かもめ食堂は映画でも観てました。小説とは少し内容が違う所があります。私はどちらも好きです。コロナ対策でステイホームしなきゃいけないので、読みましたが、さらっと読めました。登場人物の人間像が分かり、楽しかったです。小説を読んで、おにぎりが無性に作りたくなりました。家族にも好評です。

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