紙の本
思わぬ結末ばかり。
2023/04/01 20:08
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一見何でもないような日々を物語ってるような淡々とした天界なのに、思わぬ結末ばかりで面白いってかびっくりです。
オムニバスで深夜枠のドラマ化したら絶対面白いと思う。
電子書籍
えええっ!?
2020/06/13 20:12
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投稿者:Masetto - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編9編。 え? こういう話か? ええっ? こうなるのか? えええっ? という風に何度も話が転ぶという展開で とてもおもしろかった。 必ずしも死体が出てこないけど。。。
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
9作の短編集。ちょっとゾッとする作品もありましたが、すんなり読めました。女性の冷酷さ、恐ろしさ等が印象に残りました。しかし、女性がそのような行動をとるのは必ず何かしらの原因があることに気づきました。男性の暴力、浮気、金銭問題等が内部に潜んでたりするのですね。また理解しづらい点としては女性同士の勝った負けたの部分でした。
女は弱し、母は強しという言葉を思い出しました。
電子書籍
家族の秘密
2021/01/11 15:13
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投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて読む作家さんです。どの物語も家族の秘密を描いています。思わぬ展開に騙されるものもあれば、やはりねえという展開もありました。物語のプロットはよかったと思うのですが、表現が滑っていて深く沁みてこない感じがしました。中では「赦し絵馬」がよかったです。今後に期待したいです。
紙の本
期待しすぎたかな
2020/11/25 02:19
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直ワンパターンというか、淡白で個性がなく感じられてしまった。ラストにびっくりするものも少なく、種明かし的な部分でネタがかぶっていることが多く、またか…となってしまった。短い時間でさらっと読めるのはよかったです。
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家族をテーマにしたちょっとダークな9つの短編集。
どの短編もこちらの意表をつく結末に、思わず苦笑いしたりほっと和んだり。
矢樹純さんは初読みの作家さん。
挑戦を挑むかのように、各々のミステリーのオチを予想してもことごとく外れてしまう。
気持ちのいい位の敗北感を味わい、いっそ清々しい。
夫婦、姉妹、親子…どれも家族の絆の深さをしみじみ思い知らされるものだった。
不思議な余韻がいつまでも残るミステリー。
『絵馬の赦し』『虚ろの檻』『鼠の家』『かけがえのないあなた』が特に良かった。
またいつか、矢樹純さんに挑戦を挑みたい!
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個人的にはこういうイヤミス系、ブラック系はあまり好きではないのだが、この作品は先が気になってあっという間に読めてしまった。
表題作「夫の骨」。登山中に事故死した夫の遺品を片付けている時に出てきた乳児と思われる骨。生前の夫と血縁のない義母との奇妙な違和感を思い出しある疑惑を持った主人公は…。
「夫の骨」とはそういうことだったのか。意外性が面白かった。
姉妹、母娘、夫婦、血の繋がりのない親子に姉妹…様々な家族とそこに潜む秘密を描く。
ヒリヒリとするような焦燥感、座りの悪い落ち着かない違和感、ムカムカするような嫌悪感、そんな気味の悪い空気が蔓延する中でついに迎える結末。
清々しさとは違うものの、溜飲を下げられるものもあり、逆に新たな迷路への始まりを感じるものもあり。
唯一「虚ろの檻」のみが毛色の違う作品。動物が悲しい結末になるのは辛いものなので良かった。
著者紹介を読むと、漫画原作を中心に書かれている作家さんのようで、この作品は作家さんの新境地というところか。個人的にはもう少し爽快な作品も書いてほしい。
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不器用で、いびつで、時に頼りない、けれどかけがえのない家族。読み終わって帯の煽りに感嘆します。九つの物語は、いわば普通に見える家族の内面と裏側をくるりと読者の目の前に晒します。最後にすっと背筋を寒くする隠れていたものが運んでくるのは、ブラックというより切なさややるせなさ。女というものはいざというときは強いのです。特に最初の4編はラスト一行が秀逸で、ぐいっと息苦しい生暖かいものの中に沈められたような気がしました。特に印象深かったのは、おそらく…と想像しながらも最後の一行にやるせなさで震えた「柔らかな背」。
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短編ミステリー集。
どの作品も重苦しく、暗さを伴う雰囲気を醸し出す。ある意味おどろおどろしささえ感じる作品もある。しかし普通のミステリー短編集だと思い、読み進めるとその結末は鮮やかに裏切られる。どの作品も文体や言葉のうちに結末を予想するがそれはことごとく覆され、予想外の結末を迎える。それは心地よいほどである。
9作品を読み進むうち、「これは予想と反して、こうなるのでは?」と途中からは著者との結末の対決とも言える読み方をしてしまった。
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結末に明かされる意外な真相が、現代の家族を鋭くえぐり出す。巧みで鮮烈な爆弾付きの九つの物語。
久しぶりに見つけた掘り出し物である。なんとなく昭和の香りがする文体が落ち着きを与えるにも関わらず、ブラックテイストな結末はまさにイヤミスの極み。
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2019/10/19
家族の中の「軋み」もとい
狂気をかき集めて凝縮したような短編集だった
味方 社会 家族という単位の中に影を落とす。
その闇が次第に大きくなる。
どの物語にも明るいものはない。
切るに切れない 続くしかない 家族の狂気に震えるのみ…
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ミステリだが、名探偵ものや警察もののように、“犯人が見つかりました”とすっきりしてから動機がストーリーとして明かされる、というパターンの作品ではない。
彼女は、または彼は、そうするしかなかった、あえてその道を選んだ、という選択が描かれる。
その後、捕まるか裁かれるか…彼女や彼たちにとっては、それはどうでも良い事のように思われるので省略される。
鬼ごっこの鬼も帰ってしまって、夕暮れにぽつんと一人…みたいな黄昏時のものさびしい薄暗さが漂う本だ。
ちょっと叙述ミステリというのか…こちらの勝手な勘違いで騙されること多数。
信じていた大地がぐるっとひっくり返るような感覚を味わうこと多数。
弱いものと支配するものは簡単に入れ替わる。
夫が何を考えているのか分からない、認知症の老人が見ている世界は他人には見えない、そして当然だが、死人に口なし。
不思議な切り口の本でもある。
『夫の骨』
乳児の骨の正体は?
私が結婚した人は誰?
『朽ちない花』
くちうるさい姉の言いなりになってきた妹の反撃か。
『柔らかな背』
先輩に強請られている高校生の孫も、一緒に住んでいる娘の幸恵も…
高齢者の免許返納が急激に増えているらしいです。
『ひずんだ鏡』
姉と妹の関係。
どちらが勝ち組みなのか。
『絵馬の赦し』
ドロドロだけど、これは小さな救いをやっと見出した話。
『虚ろの檻』
気が付くと獰猛な土佐犬と同じ檻にいた。
珍しく(!)溜飲が下がる話。
『鼠の家』
嫌な家族だな、から一転。
血の繋がらない姉妹の話。
『ダムの底』
その選択は…
本人にとってはただ一つの道。
『かけがえのないあなた』
いつも正解を導いてきた賢い夫の失敗。
一番大切なのは息子。
DNAの半分が自分であることだけが拠り所となる真実。
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30頁ほどの短編9つ。タイトルと表紙からはどの手の話なのか想像つかず。基本的にはイヤミスに分類される話が多く、各話終盤の「傍点を振った一文」に「あらら、そうだったのね」と二度見ならぬ何度見かをしました。
登場人物中の女性の妊娠がそもそものきっかけとなっている話がいくつかあり、女性のしたたかさを感じて怖くなるけど、身勝手な男性やマウンティング女子にここぞというときにボソっと、でもきっぱり言ってやったときにはスッキリ(笑)。
9編のうち少し異質で普通のミステリーっぽい『虚ろの檻』が好きでした。今後も読みたい作家です。
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家族の”軋み”を鋭く捉えた9篇。
どの話もオチを想像して読むけど、そっちかー!とかそういう意味かー!とまんまと引っかかる私でした。
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家族の、軋みを鋭く捉えた九編。
どの作品も、おそらくこの展開かな?を裏切る結末でイヤミス要素あり、嫉妬やマウンティングありで読み応えあり。
「夫の骨」が、どこまでが真実なのか解らなくて一番良かった。
初作家さんなので他の作品も読んでみたい。