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イギリスとフランスを生んだ百年戦争
2020/07/03 00:04
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:historian - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在の英仏両国を見て、昔は二つとも同じ国だったといわれてもちょっと信じがたいだろう。では、いつイギリスとフランスは別々の国になったのかといわれると、シャルル7世が百年戦争に勝利し、すべてのイングランド人がブリテン島に逃れた時なのである。それに至るには実に複雑で紆余曲折を経た両陣営の衝突・駆け引き・内訌があった。世界史の教科書ではせいぜい半ページで終わってしまうこの戦争を詳細に解説してくれた本書は、両国の歴史を知る上で役に立つこと間違いないだろう。
ジャンヌ・ダルクの足跡について関心をお持ちの方はぜひ
2020/05/19 15:58
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
エドワード黒太子、シャルル・ド・ナヴァール、ヘンリー5世、ジャンヌ・ダルクなど、多様な人物によって繰り広げられた「中世ヨーロッパ最後の戦い」の全貌を描く話題作。この戦争がヨーロッパに何をもたらしたのかも見えてきます。百年戦争が終結した十数年後に日本で生じた大乱が応仁の乱、といえば時代感がわかっていただけるか。複雑な背景のもと、多様な人物が入り乱れる「中世ヨーロッパ最後の戦い」を論じている。時代が進むとともに国家や国境の概念が形成される過程もおもしろい。文字通り百年という長いスパンを扱っているため、新書ながら情報量はぎっしり。
百年戦争についての手軽で優れた概説書
2022/05/23 01:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:見張りを見張るのが私の仕事 - この投稿者のレビュー一覧を見る
カペー朝の断絶に伴ってヴァロワ朝が誕生するが、イングランド王家のエドワード3世が仏王位継承権を主張して始まった戦争、この戦争は100年以上続いた、というのが当戦争に対する一般的な認識である。
一般的な教科書では戦争勃発の原因の一つにフランドル地方の毛織物産業の利権があったと書かれているが、本書では、あくまで戦争の目的は、英王の仏王に対する封建的臣従関係を精算することにあって、フランドル地方をめぐる対立は、英王が大陸に同盟者を確保するために行われたものであったという指摘が勉強させられた。
後世の人間は、イギリス対フランスという構図で戦争を理解しているが、実態はフランスの一地方を所有する臣下が王に対して起こした反乱であり、フランスとしてはあくまで国内での内乱という認識であったという。内乱なのでフランス王家側の封臣たちの中にもイギリス側につく人間があらわれたのである。もちろん、イギリス対フランスの国家間戦争という認識を示していた者もいなかったわけではなかった。しかし、そうした認識は政治的にラディカルな立場の者が行ったもので、一般的な認識ではなかった。ジャンヌダルクの働きなどが、後に祖国解放戦争というイメージを作り上げていく側面があったのだという。
百年戦争
2020/04/18 19:18
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
英仏の間で百年に渡って戦われた戦争。この戦争が本当に百年に渡ったのか、何をもって戦争終結とするのか、この戦争をもって中世から脱却したというのは本当か、この戦争で何が変わったのか、先行研究や当時の資料からまとめられている。
王と王との戦争から国と国の戦争へ
2022/05/21 16:56
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
百年戦争はイングランドとフランスの戦いではなく王と王の戦いだったのがイングランド人とフランス人の戦いへと変貌し国家意識のようなものが芽生えていく過程が面白かった。
争点を分かりやすく
2022/02/12 18:25
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投稿者:いて座O型 - この投稿者のレビュー一覧を見る
百年戦争は、あまりにも長く、またその間にどんどん別の歴史的事件が挿入されてくるので、実際にどういう経緯をたどったかをまとめたものは、案外少ない。
この本では、概説書として百年戦争の経緯をまとめるとともに、時々刻々と移り変わっていく戦争のテーマを追うことで、ヨーロッパ中世社会の変化との関係も含めて、わかりやすく描き出している。
最初は王位を争う広域領主同士の争いだったのが、戦争を通して徐々にイギリスとフランスという国の戦争になっていく様子には、歴史の面白さが詰まっている。
英仏百年戦争。
2024/01/22 10:11
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投稿者:羽柴秀吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
詳しいです。現代のイギリスとフランスとは国の枠組みが全然違ってるんですね。当時の感覚も含めて丁寧に解説してます。