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紙の本
将棋に詳しければ10倍は楽しめたのかもしれない
2021/04/09 21:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
帯の謳い文句には、「衝撃的」などの文字があったが、それほどでもなかった。
ストーリーの流れは想像通りで、もう少しひねりがあるかと思っていたが、そのまま結末を迎えてしまった。上巻がとても面白かっただけに、やや肩透かし。
ただ、ミステリーの範疇でなく、壮大な人間同士の魂のぶつかり合い、愛憎模様に主眼を置くと、心に沁みる。
上巻では大きな存在感を放った唐沢さんとのエピソードが尻すぼみになってしまったのは残念。読み手の勝手な思いではあるが、唐沢さんの存在がもっと主人公の心に影響を与えていれば良いな、と思ったので。
羽生さんの解説が興味深かった。
紙の本
上巻と比べると
2023/06/04 07:49
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼気迫る迫力に満ちた上巻と比べると、意外性があまりなくほぼ想像通りの展開結末であった。将棋もの ミステリー・サスペンスもの 悲劇的家族もの の要素を持っているが、どの要素も水準以上ではあるが飛び抜けているとの印象は抱けなかった。どれかの要素に絞り込ん打法が良かったのではないか。
紙の本
切ないストーリー
2021/10/24 10:36
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
後半のスタートは桂介の大学時代から。東明という勝負師と付き合うことになった桂介。なんでこんな奴と付き合うのか?父親の無心にも嫌々ながら応じる様子にも、なんで応じるのか?と、なんとももどかしい思いがしました。刑事パートでは、ついに駒の持主に桂介が浮上し、どうなるのか気になる一方。ラストに向けての対極のシーンは緊迫感があってめっちゃ久しぶりに将棋がしたくなりました。
紙の本
その結末にいささかの疑義も
2021/10/03 23:04
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
初版一刷りで棋譜に誤植があったとかなかったとか。将棋に暗い私には影響がないことです。もちろん棋譜がわかる方には、より物語の展開に没入できるのでしょうが、そうでなくても物語の展開にはまるはずです。
本著では万丈で踊るのは将棋の駒であり、それぞれの登場人物なのかもしれません。ある著名な駒に関わるいろいろな屈託や家庭事情を抱えた人々が、将棋が王手に向かっていくように次第に詰んでいくとでもいうのか、思ってもみない奇手で終局を迎えます。
ただ、茅野問題に焦点を当てた結末は、それでいいの?と問いたくもあります。
紙の本
真剣師の鬼気迫る対局に一読の価値あり
2020/11/07 18:54
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投稿者:magoichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理物の謎解きの顛末としては、予想の範疇でした。
それよりも、天才棋士がそうで無かった頃、真剣師の狂気の世界を垣間見て、そして引き込まれていく描写が圧巻。
タイトルの向日葵の必然性はイマイチ弱い。特に盤上と言われると、後付け感やチョイ役感が否めない。
紙の本
盤上の向日葵
2020/09/29 12:30
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
竜昇に挑戦する上条桂介には少年の頃に壮絶な過去があった。母親が亡くなった後、父親からひどい虐待を受けていたのであった。あまり人と接していない桂介であったが、ある日唐沢という人物に出会う。唐沢から将棋の手ほどきを受けた桂介は頭角を現す。桂介は唐沢から奨励会を薦められるが、東大へ進学する。唐沢が東京に行く桂介にプレゼントしたのが、初代菊水月作の駒であった。
大学で将棋とは離れた生活を送っていたが、ある日、アマ王者の東明重慶と知り合う。東明重慶とは天木山中で発見された人物であった。桂介と東明、そして初代菊水月作の駒はどのようにつながるのか、また東明の死の真相は?
上下巻を通して読みやすかったというのが、率直な感じです。一部専門的な棋譜も出てきましたが、それ以上に内容が面白く感じれました。一気に読み切りました。