黒牢城 みんなのレビュー
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紙の本
官兵衛の執念
2021/07/01 21:08
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田に謀反した荒木村重。籠城真っただ中の有岡城内で不可解な殺人事件が起こります。
御仏の罰と噂されるが、家臣の微妙なバランスで保たれてる籠城戦に何がほころびになるか分からないことを危惧した村重は、謎を解くために地下牢に幽閉している官兵衛に真相を導くヒントを求めます。
読者は有岡城のオチを知っているので、村重と家臣の在り様に薄氷を踏むような緊張を感じながら読み進めるのです。
そして、官兵衛の執念と知略に薄寒さを感じつつラストへ。
紙の本
読者のメンタルも削る
2023/03/17 22:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
土牢の中で黒田官兵衛が心身を削られたように読者のメンタルも削ってくる作品。
歴史ものなので結果はもうわかっている。
その上で仕掛けられる心理トリック。
戦の世の非情さ、土臭さ、血生臭さが伝わってくる描写が秀逸だった。
村重退転後の惨劇が…死んでいった彼らは何を思ったのか。
後に道糞と名乗った村重は何を思って生きたのか。
惨劇から逃れることができた岩佐又兵衛の事には触れたほうが良かったと思う。
紙の本
受賞作
2022/08/31 11:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Shirley - この投稿者のレビュー一覧を見る
受賞作だけあって、読み進めやすく、おもしろい。カバーを外した背の部分、文字がカラー印刷されていて、そのこだわりにおどろいた。
紙の本
戦国×ミステリー
2022/08/28 17:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田信長に反旗を翻した荒木村重が籠る有岡城を舞台にしたミステリー。
惣構えの城内での籠城という特殊な状況下、次々と起こる事件が籠城戦の勝敗に結び付くと恐れた村重が事件を探る。将だけでなく、兵や民も疑心暗鬼だったり、希望にすがりたいという思惑が交錯する中で、どのように村重が解にたどり着くか。そこへ、有岡城の地下牢に幽閉される黒田官兵衛が一役買う。
時代や状況の設定、ストーリー、登場人物が絡み合って、ミステリーとしても歴史小説としても、楽しめる。
紙の本
戦国の籠城で。
2023/02/06 16:12
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
織田信長に謀叛し、城に籠る荒木村重、そこに使者として来た黒田官兵衛。村重は官兵衛を帰さず、牢に閉じ込める。
籠城中に場内で起こった事件の解決の為に、村重は官兵衛に問うが……。
官兵衛が謎解きして明らかにするのではなく、村重がお殿様として片を付けるので、そこは時代小説の限界か。
官兵衛の深謀やおだしの方の信仰心、この辺が心理劇として面白い。
紙の本
面白い試み
2022/09/27 23:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねったいぎょ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公が織田信長を裏切った荒木で、探偵役が黒田官兵衛という設定は面白いですが、歴史のことを考えるとリアリティが薄れた感じもします。内容としては、さすが「氷菓」の作者という感じがしました。もう少し当時の時代のおどろおどろしさが出ると良かったかなと思いましたが、一般的な評価は高いようですね。
電子書籍
歴史モノだけど
2021/12/24 22:23
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーです。黒田官兵衛と、村重ならこの展開ありそうな……と思わせる……。雪の密室から始まって、死を覚悟している官兵衛からの村重への行動。援軍を待つ村重は、官兵衛に頼るけど官兵衛は……なんですよね。
紙の本
主役は誰だろう
2024/03/18 06:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:lucky077 - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒田官兵衛が知恵を駆使して謎を解くと思って読み出しましたが、謎とも言えない内容を長々と引っ張っている印象を受けました。また主役が荒木村重なのか黒田官兵衛なのか、よく分からない。