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投稿者:あゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然、隣国の侵略に遭い、国を失い、生き残った主人公が、王と民と信仰心の意義を見いだしてゆく物語。久しぶりに骨太のファンタジー小説に心躍りました。
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エピソードの順番のせいで
シーンの緊張感が全くなくなっていたりとか、
主人公の異形に対する対応が、
愚図ついた割に急に転換したりとか、
(十二国記の陽子が楽俊に一歩引いていたらきっとそこまでハマらなかった)
1巻のクライマックスがあまりに小説だったりとか、
どちらかというと裏テーマに置かれていそうな
「神と人のかかわり」が表側の会話劇に登場しすぎとか。
文句は挙げていけばたくさんあるけれど、
こういう東洋ファンタジーは貴重なので大事に読みたい。
立場による価値観の違いから生まれるものは何か
2024/12/07 20:16
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投稿者:りら - この投稿者のレビュー一覧を見る
古事記に着想を得ているよう。
古代日本が舞台というわけでもなく、いろんな国でいろんな神を信仰している人たちがいる。
神に祈り、委ねても庶民の暮らしは楽にならない。
ならば誰が人の暮らしを守るのか?
神か王か。
王だからこその悩み。
一方の庶民は神に委ね、信じることのみ教わっているため、そういう価値観すら理解できないが、現実を冷静に見ると、神に祈っても救いが得られるわけではないことに気づく。
では、そう生きるか。
今ある現実を見て、異なる価値観をうけいれ、自分で考え至ることの大事さを思う。
魅力的な人たちが懸命に生きている壮大な物語。
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
突然隣国に攻め入られ滅亡した国の宝珠を巡るお話。
亡国の神や歴史を奪う国、奪われた神を取り戻そうとする人たち、異形のため差別される人たち、下剋上もあり、民を救うのは神なのか王なのか、などさまざまな要素やテーマが盛り込まれています。
神様 王 …???
2022/01/08 10:07
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投稿者:showan - この投稿者のレビュー一覧を見る
「神様の御用人」をずっと拝読してきた者にとって、この「神と王」は全く違う切り口で始まり、正直、はじめ、日本の神様たちが出てこないことに淋しさを覚え、やっと上映されそうな上橋先生の「鹿の王」を似通っている印象を受け、独自の世界が少し薄らいでいる感が否めませんでした、読み進めていくうちに、神様の力、王(人間)の力、神様の無力さ、王(人間)の無力さ。何もしてくれない神に、それでの祈りあがめる人間。まだ、1章。これからどうなっていくのか、とても楽しみになりました。そろそろ「亡国の書」を読み終わります。心も身体も傷だらけの慈空が、「羅の文書」を手にし、その後、それが読むことができるようになるのか、まだまだ道のりは長いと思います。そして、風天たちの素性や正直な思いもどう絡み合ってくるのか、早く目にしたいです。まだ序章なので、ここらへんで思いも序章とします。
ワクワクが止まりません!
2021/12/29 00:33
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
魅力的な登場人物、
不思議すぎない舞台設定、
人と杜人と混ざり者の混在、
どこをとっても面白いのです!
求める宝珠は謎のほんの一部だし、
探し物は途方もなく大きな存在だし、
なんといっても彼らは若い。
これから長く大きく広がる物語に
ワクワクが止まりません!
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この作品もとっても楽しみにしていたのに、長らく積み上げたままで、やっと本日手にとり、その面白さに一気に読んでしまいました(*^^*)
神話が中心になる物語はやはりとても心惹かれます。(古事記が元ネタと言われれば読みますって♪
この物語は神のものである『羅の文書』と『弓の心臓』といわれる宝珠が中心になります。
沈寧国は歴史が浅く、他の国を侵略し、その歴史を身の内に入れることによって、国の威信や長い歴史は自分たちの物であったということで誇りを保っているという設定が、とても面白かったです。
そして神に近い地位にある人が語る「神は本当に助けてほしい時にたすけてくれるのか」という言葉や、「人を助けるのは人である」という言葉がいろいろと考えさせられました。
それを読みながら思っていたのが、どなたか忘れてしまったのですが民俗学の先生が『神は自らを神とは主張しない。人がそれを求めた時、神は誕生する』という言葉だったりします。
では、この二つの宝珠が今後どのような役目を果たしていくのかというのは次の巻へのお楽しみということになると思いますが、雨の一日を楽しく過ごさせていただきました。
闇戸(くらど)とか、気になる言葉もあり、ワクワクです(≧▽≦)
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あくまで「古事記」からインスピレーションを得たのであって、ベースにしたわけではないそうです。
随分とシンプルなタイトルだなあと思いましたが、読み終わってみるとしっかりと意味があるし、私が表面しか見てなかったことが分かった…。
この本が発売されるとき、冒険とか宝探しをするお話なんだろうな、と思いながらものすごく軽い気持ちで買ったのに…。宗教や多様性、普段深く考えることがないところを海よりも深く切り込んできました。そういうものに対する漠然とした違和感はあれど、今まで自分が見てこようとしてこなかった世界や考え方を見せつけられた感じがして、心が大きく揺さぶられました。なんだこの面白い本は…!
これからもっと世界観が広がっていって、もっと面白くなっていきそうです。
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弓可留が滅びた。弓可留で歴史学者として働いていた慈空は兄同然の王太子・留久馬から国の宝珠である弓の心臓を託される。国を滅ぼし弓の心臓を狙う沈寧から逃れた慈空は留久馬の願いを叶えられるのだろうか?
前作神がいるものとして書かれた御用人シリーズ、今作は神の存在を疑問視するという真逆の印象を受ける。舞台も前作は現代日本で神さまだけが未知の存在。だが今作は昔の日本というかアジアな雰囲気な上にファンタジー色が強く、謎の力や謎の現象、謎の種族など謎なことが多々あるのでまだまだ引き出しがたくさんあるのだろうと思わせる。
最期まで読んで、主人公が慈空でなく風天だと気づき、1冊の間に国が2つ滅びた。御用人のほのぼのとした雰囲気はなくピリピリした雰囲気を感じた。ただ、長いこと構想しただけあって設定がしっかりしている。だが、しっかりし過ぎで読み方が全然覚えられない漢字がたくさんあってせっかくのストーリーをスムーズに読めない。送り仮名をもっと頻繁にふって欲しいとは思った。
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四神を信仰する弓可留国が、友好国だと思われていた沈寧国の裏切りによって滅ぼされた。歴史学者の慈空は兄弟同然に育った王太子から宝珠の『弓の心臓』を託された。もう一つこ宝珠である『羅の文書』を沈寧国から奪還すべく、道中で出会った「不知肴人」のメンバー、風天、日樹、瑞雲と共に敵国へ向かう…
最初は弱々しかった慈空が、沈寧国に捕らえられた事によって、段々図太くなる姿が逞しいです。そして、心の成長が出来てきたのが頼もしいです。
敵国の姫である薫蘭も、慈空との出会いで成長してるのが今後も楽しみです。かなり命の危機に瀕したラストですが、助かってくれると信じています。
壮大なプロローグな1巻。どんな展開になるのか期待大
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古事記からインスピレーションを得たというファンタジー小説。
同じ「神」がテーマの神様の御用人とはまた違って、こちらもとても面白い。
漢字の読み方が独特で、ちょっと読みづらい部分はあったけどそれでも面白くて一気読み。
弓の心臓と羅の文書を、取り戻し謎を解くのが物語の軸でシリーズは続くと思っていたので、一巻で取り戻せてちょっと拍子抜けしたけど、コンパクトにまとまってスピーディな展開だから良かったのかも。早く次が読みたい!
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【大ヒット『神様の御用人』著者が贈る新・ファンタジー始動!】滅亡した国・弓可留の青年は、謎のコンビと共に宝の奪還に向かう。魅力的なキャラ達と壮大な謎で紡ぐ新・異世界ファンタジー。
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同じように「神」が物語の核となるのだが、「神様の御用人」シリーズとは違い、ガッツリとしたファンタジー小説。
途中まで人物名や地名などが読みづらく、何度となく、前のページに行ったり来たりしてしまった。
まずは序章が一段落といったところだろうが、物語の背景を忘れないうちに続巻が続くことを願う。
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ブグログのランキングから読みたいリストに入れていた本。
神とは何か、時々あたるテーマに、比較的ライトに触れられた1冊。
固有名詞の漢字が読めなくていったりきたりした。
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古事記からインスピレーションを得て書かれたこの物語
面白かったです!
謎も色々あってこの先が楽しみ♪
植物を凶暴化する「種」という生物とか、一軒の家ほどの大きさの甲羅を持つ不知魚(いさな)とか、混ざり者とか、大好き
「神」とは何でしょう?