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今まで見えなかったものが見えた
2023/01/06 15:53
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人と人との絆は、血のつながりだけではない。帰る故郷があるだけで、人は強くなれる。幸せになれる。母親の存在というのは本当に偉大です。膨れ続ける都市部と荒廃する地方の格差を描きながら、最後は一人一人の心に寄り添って、本当の幸せとは何か、自然な家族関係、人間関係とは何かを改めて突き付けられました。やはり浅田次郎、泣かせますね。心に響きました。
ふるさとは遠くにありて思うもの
2022/02/01 12:50
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
庭も故郷もない還暦世代の男女が、理想のふるさとをうたう高級サービスを体験することから始まる物語。同一人物であるが、各々にかけがえあのない母に出会うことにより、還暦後の人生の道標を見出したのだろう。生まれ育った場所だけがふるさとではないようだ。繁栄こそが幸福と規定している現代社会の加護により、多くの人が自然を失い、不自然な生活を強いられる。世の中が便利なれば生活の不自由はなく、孤独の態かとしての自由が貴ばれる現代である。自分にとってのふるさととは、と問いかけらたのである。
泣けるファンタジー
2022/05/28 10:54
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
故郷を持たない60歳を過ぎた男女3人が、それぞれ仮想故郷と母を訪ねる。
そこには3人にとっての理想の故郷と母が。
一話一話が短くて落ち着かないが、3人の現実が少しづつ分かり、ラストは3人が一緒に出会ってしまう。
現代に生きているからこその失われたもの、捨ててしまったもの、忘れてしまったものなど、どこかこころの片隅に燻っている熾火に火が灯るように、3人は故郷と母を愛する。
ファンタジーのように理想郷だけど、なんか3人がうらやましい。
サイン本だったので
2022/03/20 12:47
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投稿者:ぱんださん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ふっと小説コーナーの平積みをみれば、サイン本ではないですか。久しぶりに浅田次郎先生の小説を手に取りました。あぁ、やっぱり泣いちゃった。ストーリー展開はすこしミステリー的でもあるのですが、やはり浅田先生、なんとも切なく。どうしてこんな物語が書けるのか?といつも思います。やっぱり天才としかいいようがない。
近い将来こんなサービスもあり得るのかも?
2023/01/18 08:07
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅田次郎さんの作品だけに例えば「時空を超えて亡くなった母親に会う」的な展開を予想して読み始めしたが、そんなに単純ではありませんでした。最近は高齢の親の見守りサービス的なものがあちこちから提供されていますが、「子ども」の側の「帰りたい」「甘えたい」といった気付かぬ思いも確かにありそうで、近い将来こんなサービスもあり得るのかもと思わせるのは、さすが著者ですね。
母
2022/07/22 08:53
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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
還暦を迎えた人たちの故郷を想う気持ちに考えさせられる内容でした。故郷を離れて仕事をされている方が多い現実の問題点は今後改善されていくのでしょうか。
限界集落
2022/04/24 16:51
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅田次郎さんは、こんな小説もお書きになるのですね……。限界集落のお話です。日本のあちこちが、今や、60才以上の人ばかりで。その上、そこに住む人たちは、多くが一人暮らし……。
この本を読んで
2023/11/09 15:33
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投稿者:英ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
故郷を失った都会人が、高額な金を払って、カード会社が提供する仮の故郷を求めて東北のどっかの村に帰省する話である。今のデジタル化された社会ではこんなサービスもあるのだろうか。私自身果たしてこんなサービスに満足するのかいささか疑問である。本書に出ている人たちは、人間関係やその他もろもろのものの失われた都会で本当の人間のぬくもりや田舎の良さなどを求め、東北で自分の故郷を体験する。中にはいたく感動し、その体験をリピートさえしようとする人たちもいるが、私自身いくら人間関係の希薄な都会に住んでても、決してそのような気にはなれない。所詮これはカード会社が仕掛けた、言葉は悪いが「ごっこ遊び」でしかないと私は思う。