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紙の本
身近な者の死について
2018/05/02 14:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
初見の作家さんです。
書店で見かけた時にタイトルと装画に惹かれて手にしました。
4編の物語から構成されています。
どのお話もそれぞれ佳い内容でした。
私のように平凡な生活を送っているものにも、もしかしたら起こりえる、あるいは起こりえたのではと思えるものでした。
派手な演出というか劇的なことは起こらないのです。
ただ身近な者の死は語られますが、それはある意味人が生きている中でどのような形で訪れるかは様々であっても受け入れて残った者は残された自分の人生を生きていく。
自分の大切な人が亡くなった時、誰もその人の代わりにはなれないことが割と乾いた感じで描かれていて、そこがまたこの本の良さではないかなとも思います。
中でも第4話の「ひとつだけの活字」は言葉を扱う職人とも言える作家さんならではのお話でとてもよくできた物語になっていると思います。
著者の紹介をみますと
1995年に第38回群像新人文学賞優秀作受賞
2002年に第12回鮎川哲也賞最終候補
とありますのでかなり幅広い分野の作品を書かれているようなので、今度は鮎川哲也章の候補になった推理小説を読んでみたいです。
紙の本
ほんわかしてました
2016/12/24 10:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちっこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
書店でポップも無かったのですが、表紙の絵と【活版】の文字に惹かれてしまいました。温かい文章とゆったり進む中にもぶれない芯があり……。短編4作でしたが、話が進む度、1話終わるごとに心の余韻を感じていました。
紙の本
気持ちが伝わる暖かさ
2022/12/25 15:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校生をお持ちの親御さん、
外で読んではダメですよ!
第一話から号泣必至です。
私は知らずに、慌てて頁を閉じました。
紙の本
川越の小さな活版印刷所を舞台にした暖かい物語
2022/04/12 12:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
同じ作者の『菓子屋横丁月光荘』を読んでから、この『活版印刷三日月堂』を読みましたが、この作者の世界観が合うなら、『活版印刷三日月堂』から読むほうがやはりいいかなぁと思いました。どちらの小説も面白いですが。
登場人物は、老若男女色々。それぞれの人生が、他の登場人物たちと絡み合って、全部つながっています。何かを失った人、大きい悲しみを負った人たちも結構でできて、物語の要になる三日月堂の弓子さんは、まさにそんな感じの人物です。それでも、この小説出てくる人たちは、基本、皆、素直でまっすぐな人たちばかりで、作者がそういう方なのかな??と思いました。
紙の本
表紙が綺麗で釣られて買いましたが
2021/05/19 00:41
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投稿者:m - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙がとても綺麗で釣られて買いましたが買って正解でした!内容もとても面白くて、読んでいて色々考える事も出来、幸せな気持ちになりました。
紙の本
活版印刷という起点から拡がるキレイな短編集
2021/05/09 17:53
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投稿者:higassi - この投稿者のレビュー一覧を見る
書評等でよく見かけるので気になっていたシリーズ。活版印刷という起点から拡がるキレイな短編集に癒されました。老若男女様々な人に手に取ってほしいシリーズですね(毎日新聞 ブックウォッチング 160817)。
紙の本
この暖かさには
2020/07/09 13:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
活版印刷屋・三日月堂を営む弓子さんが主人公の連作短編集。
人間の心のひだに焦点を当てた作品は全体的に暖かい。
でも、この暖かさには滲むような寂しさも含まれている。
そんな作品。