タコピーの原罪 下 みんなのレビュー

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投稿者：HRK　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

しずかちゃんのお母さんはしずかちゃんの面倒を見ないし、お父さんは見て見ぬふりの助けてくれないままだし、まりなちゃんのお母さんも変わらない、毒親からは逃げられない、すべてが精算されて丸く収まるハッピーエンドなんてありえない。
何も解決してないじゃん！と思う人もいるかもしれませんが、とても現実的だと思いました。
毒親から解放されるには、子供が大人になるしか解決策なんてありません。相当優しくお節介な第三者が力添えでもしてくれないかぎり。高校生くらいにもなると、子供も親の扱いを覚えた頃でしょう。
現実なんてそんなもんです。
ただこのストーリーで救いがあるのは、そんな自分の親のことも含めて話ができる友達がすぐそばにいたこと。
ただ友達がいるだけで救われることもある、生きていける、心強いだろうなぁと思います。

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投稿者：みー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は深く考えれば考えるほど難しい繊細な問題をはらんでいますが、「話す」ことが大きな一歩になるという、いたってシンプルなそれでいて大切なことを伝えているのだと思いました。この作品の楽しみ方は人それぞれで、タコピーかわいいとか演出がすごいよねとか、SF要素もあっていいよねとか、そういった感想もあれば、家族や友達などあらゆる人との関わり方、いじめ、虐待などなど多角的に読めるのが魅力の一つだと思います。
そういった感想を話すのも作品テーマにあっている気がして、色々な感想を知りたいなと思いました。

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投稿者：さらだ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

凄かったです。タコピー...

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投稿者：L療法　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

もちろんそれだけではなく、割とミステリ的な大仕掛けが下巻には用意されていて、メタミステリ・新本格などの潮流も意識してるのかな。
現在次の連載執筆中で、この後もこのような高密度で起伏の激しいドラマを打ち出してきたら、とんでもないな。
もちろん、感情に訴えてくる強い描き方が、いやらしく感じる人もいるだろうけど、同人活動とかなしでここまで練り上げてきたんだとしたら、すごい才能だと思う。

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投稿者：ぴる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最高でした！！上巻を読むと、重い話、、、？？と思いがちですが、下巻のラストに思わず涙を流しそうになります！

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投稿者：おかめ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

内容の重いドラえもんです。良かれと思っているタコピーの行動が悉く裏目に出て、そんなタコピーの存在もしずかの中では大きくなっていく、上下2巻しかないですが内容の充実感はある作品です。

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投稿者：ゆかの　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

一方的な暴言ではなく、きちんと対話すること、相手の話を聞いて自分の言葉も届けること何より大事なことを、タコピーのおかげでできた彼女たちはきっともう大丈夫なのかな。
なかなかに壮絶な内容で主人公たちが小４では幼いかと思ってたけど、読み終えてみるとちょうどよかったような。
無知なタコピーでもいいから、出会いたい。

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投稿者：将棋好き　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

上に続き衝撃的な展開で面白かった。
叶わない願いを叶えるために一生懸命頑張っている姿を見ていて辛くなった。

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投稿者：うーよー　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

東君は兄潤也の言葉で、自分と母が似ていることに気づくが、しずかもまりなも親の鏡だ。
しずかは問題の本質を自分の中に見出そうとはせず、他人任せ。母親の奔放な生き方とソックリだ。
まりなは弱いものを執拗に追い詰める。子供に手を出す病的な母親とソックリだ。

タコピーは…？？

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投稿者：なごみ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

最後は漫画的に、少年雑誌向けにハッピーエンドでまとめられていますが、それまでの過程が救いがないというか…。
昨今目にする親からの虐待事件や毒親報道、事件になるほどでもない近所の下世話な噂の家族の話…リアルでもこれに近い心境や状況の子達は少なからずいるのではないかと思いました。
可愛らしいタッチの子供向けの漫画のようですがむしろ大人向け、子供の気持ちを軽んじてしまいがちな子育て中の大人や子供に関わる仕事をしている大人が読むべき本なのでは？と思ってしまいました。描写は極端で過激すぎるけれど。
ここに出てくる大人達（出てこない（存在している筈なのに彼ら彼女らの間に入ってこない）大人達含め）は世間に少なくない人数で存在しているのでは、と思います。そして、そういう大人達こそ読まなくてはならないのではないか、と思いました。
あと自分は無宗教なのですが、遠藤周作氏のキリスト教の思想をタコピーに重ねてしまいました。
絶賛…とは言いませんが、実験的というか、気になる凄い作品だと思いました。

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投稿者：みつる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

物語は、まりなちゃんの事実がバレるところから始まります。

しずかちゃんをいじめていた、まりなちゃんも
本当は辛い現状の中で1人耐えてきていた子供だったのです。

東くんも、ようやく自分の気持ちを
お兄ちゃんにぶつけられて、
しずかちゃんは、パパのところに向かいます。

しかしそこにはーー


並行世界で描かれているのかとも思いましたが、
時系列的に、まりなちゃんとタコピーの出会いの方が先だったのでしょうか？

タコピーは上巻でまりなちゃんの家で繰り広げられる
両親の喧嘩を「たくさんお話してとっても仲良しだっピよ」
と語っていますが、
その後は、お母さんにひどい仕打ちを受けていたようです。

昔のクラスメイトの東くんに出会って
付き合えたと思ったら、別れを切り出されて。

そして、まりなちゃんは願います。

その願いを叶えるため、タコピーは何もかもを忘れ
時を超えて地球にやってきます。
そして出会ったのが、しずかちゃんでした。

どんな終わり方になるのか、予想がつかず
一気に読みましたが、
ハッピー星から来た、ハッピー星人は
ちゃんと、人間をハッピーにしてくれました。

こんな終わり方で良いのか、賛否両論あるかもしれませんが、
しずかちゃん、まりなちゃん、東くんが
それぞれの道を歩いて行けたのなら
幸せなことなのではないでしょうか。

上巻でも書きましたが、
現代のいじめ問題や、家庭問題をこうもリアルに
描いているのは、すごいと思います。

タコピーの、何が正しいかわからない。
でも、誰かを助けたいという思いは、
ひしひしと伝わってきました。

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投稿者：エムチャン　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

いじめの問題や家庭の問題、そして、ちょっとSFっぽいところもあり……。これで完結かーと残念だったり、ほっとしたり……。いろいろと考えさせられる作品でした。でもみんな、まだ小学生なんだよね