電子書籍
唐の歴史
2023/10/05 23:12
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
唐の歴史について新書でよくまとまっており読みやすい。建国当初の鮮卑系の王朝からどんどん変容していく様が面白かった。
紙の本
わくわくする通史
2023/05/12 08:36
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投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
隋や唐のいわゆる「中国」的漢人世界とゾグド、鮮卑、拓跋、突厥、契丹……などなど。多くの人たちが鮮やかに交錯する世界。おもしろいです。
紙の本
中国史の枠組みを相対化
2023/06/17 16:27
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投稿者:K2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
290年におよぶ唐の歴史を、「東ユーラシア」の視座で通覧する。北魏から続く遊牧的社会のなかから生まれ、ソグド人である安禄山の乱を契機に変容し、混乱のなかで滅亡するまでを叙述。後の金・元・清につながる「中央ユーラシア型国家」の要素を変容後の藩鎮に見出し、中国史の枠組みを相対化する。
紙の本
唐という国家を抱いた中国
2023/05/25 15:09
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国史において唐の時代は、大きな関心事だった。日本の律令国家の手本になったのが唐であり、平安時代初期に空海・最澄ら遣唐使として渡海し、日本文化の礎のひとつを形成したことから、関心があった。本書によれば、安史の乱の前後で唐というユーラシア大陸国家は、変貌したようだ。多民族文化が開花した時代と争乱に満ちた時代とが存在し、それが日本の平安時代の次第に朽ち果てるように乱れる時代を誘引したようにも見える。地名と人名の読み方に、苦労して読み終えた。
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何と言っても唐帝国
2023/04/19 09:58
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投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国古代の大帝国と言えば、その存在期間と強力さ影響力などから唐帝国をあげねばならない。唐時代は、また中国文化の一時代でもある。本書は、そのような唐について、まるごと分かりやすく読める一冊である。
紙の本
長い・・・・
2023/06/20 20:53
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投稿者:じゅんべぇ - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすが世界帝国だけあって、長いのです。途中で挫折してしまいました。中国史が好きな人、俯瞰的に見るのが好きな人は良いかもしれません。
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中国古代の最後を飾る、世界帝国二九〇年の興亡を巨細に描く。歴代皇帝の事績を軸に対外戦争、経済、社会制度、皇室の権謀術数を活写
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唐は、言わずと知れた7〜10世紀にかけて約三世紀続いた中国の王朝だが、多くの日本人にとってまず頭に浮かぶのは遣唐使。遣唐使を通じて、仏教文化や律令制度がもたらされたとのイメージが強い、というかそのイメージしかない。
唐という王朝の通史を切り取った本著を読んで印象を新たにしたのは、唐は中国の王朝といっても漢民族の統一王朝ではないということ。そもそもその前の隋と同じく唐の王家は遊牧民である鮮卑の拓跋部の血を引いており、王朝の歴史においてもテュルク系の騎馬民族やイラン系のソグド人が跋扈する。その版図においては、さらに西方から進出したイスラム教徒やキリスト教徒の集団までを包含する。本著のサブタイトルにある「東ユーラシア」という大きな捉え方に相応しいハイブリッドでダイナミックな帝国であったのだ。
その支配地域も現在の中国の領土に比べると南北に狭く東西に広いイメージ。都である長安や洛陽などの中心都市は、現代の北京・上海よりもだいぶ内陸部に位置し、国家の重心は大陸側に寄っていた。
唐の歴史は周辺勢力との争いの歴史であり、ウイグル王国やチベット王国とは互いに攻め込んで戦い、時に打算的に手を結ぶ。現代の中国におけるウイグル問題やチベット問題はここから繋がっているのだなと考えると興味深い。
しかしこの時代によくこれだけバカでかい版図を治めることができたなと感心する一方、実はきちんと治められていたのは王朝が安定していた一時期に過ぎないことも分かる。外敵防御のために設置した藩鎮が中央に離反して地域勢力化したり、租庸調で知られる税制や塩の専売制も形骸化して地域勢力の既得権益となる。こうして外観すると唐の歴史は無数の内乱・内戦の連続で、中央においても王家における跡目争いや貴族・宦官の権力争いと殺し合いの仁義なき戦いが繰り返されるのである。遺された史料に限りがあるが故に記録に残りやすい争乱の歴史に実態以上にフォーカスが当たる面はあるにしても、よくここまで争い殺し合うことができるものだ、というのが率直な感想。
歴史の流れに応じて人物名を憶えるのは世界史を学ぶにあたっての関門の一つだが、高祖李淵、太宗李世民、高宗、武則天、玄宗、楊貴妃、安禄山、黄巣、朱全忠くらいの名は改めて頭に刻んでおこう。
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この時代が好きな人へ、どうぞ、という感じの本かな。
世界帝国さまながら、相変わらずの醜い愛憎欲望の世界でお腹いっぱい。
あれだけ広いエリアで、こんなバカなことばかり繰り返して来てるのが、不思議だ。
情報伝達の方法も限られてるから、庶民の方々は、何が起こってるかも、全く興味もなく知らなかったのではないか。
そりゃ、上下分断される。
支配層と非支配層。
お疲れ様です。
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なんとなく遣唐使、玄宗と楊貴妃というくらいの印象で、当時の日本から見たらかなり進んだ国だったのかなあ、といイメージ程度だった唐。
中国と一言で片付けることはできないさまざまな民族、特に遊牧民族をルーツに持つと言うべき帝国だった。
歴代の皇帝の時代を細かく記述しているので詳しいけど、面白く読み進められるかというとそうでもない。
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唐王朝のみを扱った書物というのは意外にも少ないらしい。本書は、300年近くに及んだ東ユーラシアの大帝国、唐に絞って叙述する。
気になった箇所は、当時の物流網は、長安を中心とした西方とのものと、洛陽を中心とするものに分かれていたこと。そして、二都をつなぐ線はあまり大きいものではなかったらしい。食糧不足もあり、唐朝はしばしば長安から洛陽に官僚ごと退避することがあったらしい。次の王朝から長安に都を置くことがなくなったのも頷ける。
また、ウイグルやチベットとの国際関係も唐にとっては重要なファクターであった。
本書は政治の話が中心であまり文化の話は取り上げられていない。
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著者の専門であるソグド人だけでなく、突厥→ウイグル帝国、チベットなど周辺の勢力との関係にもページを割き、東部ユーラシアにおける唐を描いている。勿論、唐における重要な事柄にも一通り触れ、そこには最新研究も盛り込まれている。
安禄山の勢力が生まれるまでの過程、彼の死後に残存勢力が国家に対し半独立という形で残り続けた河朔三鎮。唐にとっては頭が痛い存在だが、多種多様な民族から構成され、非常に面白いエリア。
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唐の歴代皇帝の事績を軸に、対外戦争、経済、社会制度、政変・政争をまとめた本になります。
一冊全体が唐史というのは本の中でも書かれてましたが珍しいかと。
人・民族の動きや唐後期の藩鎮の動向、中央によるコントロールの状況も丁寧に描かれています。
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大陸に勃興する他民族・巨大帝国の衰退の歴史とは同じ様な歴史(政治・統治体制の洗練から周辺国に対する軍事費増大とその維持の為の租税負担の増加)を経るんだと興味深く読んだ。