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電子書籍

機龍警察

著者 月村了衛(著)

大量破壊兵器の衰退に伴い台頭した近接戦闘兵器体系・機甲兵装。『龍機兵(ドラグーン)』と呼ばれる新型機を導入した警視庁特捜部は、その搭乗要員として姿俊之ら3人の傭兵と契約した。閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、密造機甲兵装による立て籠もり事件の現場で、SATと激しく対立する。だが、事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた……“至近未来”警察小説を描く実力派脚本家の小説家デビュー作!

機龍警察〔完全版〕

税込 1,980 18pt

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みんなのレビュー18件

みんなの評価4.4

評価内訳

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紙の本機龍警察

2015/08/25 16:36

どうしたって某“PトレイBー”が…

4人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

どうしたって某“PトレイBー”がイメージされるのは仕方ない。この際オリジナルがどうとか狭い偏見を捨てて読んでみよう。ここにはあのほんわかとした仲間意識は無い。ドラクーンというまるで“GリFォン”のような機体を操る傭兵たち、彼らの存在が警察という組織から浮いて蔑視されるのは仕方ないとしても同じ仲間である筈の警察官同士が憎み合う姿に警察という組織の持つ縄張り意識が、侮蔑やいじめ、脚の引っ張り合いと言った負の部分がこれでもかと表現されている。しかし、そんな居心地の悪さを吹っ飛ばすほどの物語だ。抜群に面白い!

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電子書籍機龍警察〔完全版〕

2019/02/15 22:44

装甲強化服、日本の警察にも導入

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「天地無用」「エルハザード」とかいったアニメ脚本家時代を知る作者だけに、パトレイバー的なのりを予想していたが、登場したのは二足歩行ロボットではなく、装甲強化服パワードスーツだった。そんなSF的設定をさいようしつつ、警察に雇われた傭兵たち、傭兵、元ロシアの警官、元IRAのテロリストの三人が機龍でテロリストと対峙する。テロの日常化がさらに進んだ近未来。物騒だがありえそうな気もするのだった。

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紙の本機龍警察 完全版

2018/11/23 02:11

アニメや漫画のロボットものの世界ですよ。

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

つい、似たような世界観の作品を思い浮かべてしまう。
(パトレイバー+パイナップルアーミー)÷2
どちらも好きな漫画である。
つまり機龍警察も楽しかったのである。

作品の中心となるメカは機甲兵装。
人が乗り込む高さ3.5m~4mのロボットだ。
ロボットとは言っても、あまり大きくはないので
パワードスーツと称したほうがイメージに合う。

書いていて気がついたのだが、語順を並び替えると装甲機兵だね。
ボトムズ(=装甲騎兵)(わけの分からんネタすみません)でも
大きさ的にもボトムズっぽいんだよなーって、もういいか。

まあ、その、なんだな。
世の中に機甲兵装なるものが出回っていてだな。
警察もSATに配備していたりするのだが、犯罪者の機材は
国際的な闇改修でどんどんグレードアップしていてだな。

手に負えなくなりつつある時に、神レベルの三機の新型が
投入されるわけだ。それぞれ試作機みたいなものだから、
形も特性も違うし、そもそもパイロット限定だから
外注と言う形の警察外の人間だ。
これって、ガンダム・ガンキャノン・ガンタンク?

これまで本流だった警察の人間は面白くないから、
あれこれと張り合うものの、結果として足を引っ張ってしまう
存在だったりする。
これって、エヴァンゲリオン?

読んでいて、ネタがかぶるかぶる。
でもわくわくするし、面白いからこれはこれでいいのである。
次世代型の三機は、龍機兵と呼ばれているんだな。
愛称は、フィアボルグ・バーゲスト・バンシー。
かっちょええよ、マジで。

この巻はフィアボルグの活躍だが、二巻はバンシー、
三巻はバーゲストらしい。読みたい。個人的にはバンシーが好き。

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紙の本機龍警察暗黒市場

2017/01/26 21:29

救いの無い世界の中

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

絶望につぐ絶望、虐殺につぐ虐殺。一歩裏にまわれば世界とはこうも救いが無いものか。今回は自分にゆかりがある土地が凄惨な事件の現場になっただけに読んで疲労困憊。希望はあると信じたい、

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電子書籍機龍警察 暗黒市場

2016/02/13 21:57

ロシアの「最も痩せた犬達」の物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

毎回、龍機兵搭乗者の過去に絡んだ事件が描かれるこのシリーズ、今回の主役はユーリ・オズノフ警部。いきなり警視庁をクビになったユーリがロシア時代の知り合いゾロトフと組んでの武器密売。まあ何か裏があるとは思いましたがその通りの展開に。まるまる1章分費やして描かれるユーリの幼年時代からロシア警察時代。少年時代のユーリ(警官の息子)とゾロトフ(ヴォルの息子)の因縁。そして日常的に行われる不正に流されることなく誇りを持って生きようとする不器用な青年時代の彼にできた仲間「痩せた犬」たち。そして暗転。3名の搭乗者の中では唯一元警官のユーリ。なので警察小説としての座りは良くかなり警察してます(笑)。

後半、「相似」というキーワードで描かれるユーリとゾロトフの光と影、ロシア警察時代と現在(警視庁時代)がシンクロして最終決戦へ。それまで彼が感じていた疎外感や忸怩たる思いがこの決戦で爆発・昇華します。とにかく盛り上がります。バトルシーンも豊富で突入から最終決戦での「どつきあい」。「機甲兵装」同士のバトリングや飛び道具での殴り合いなど肉弾戦が堪能できます。

「武器密売」という題材をテーマに龍機兵と警察をシリーズ中1番無理なく扱った作品。素直に面白かった。しかしユーリ、泣いたね。

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電子書籍機龍警察 火宅

2016/02/13 21:51

機龍警察、初短編集

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書を読むとシリーズの懐の深さを実感できる。

警察小説でありながら、冒険小説でもあり、SF小説でもある。長編ではこのテイストが渾然一体となって面白さを醸し出しているのだが、短編集ではそれぞれの登場人物に焦点を当てた話になっているので由起谷や夏川がメインだと警察小説、宮近理事官だと官僚小説、機龍搭乗者のライザやユーリだと冒険小説、そして技術主任の緑がメインだとSF小説と主役によってその様相を変えてくる。

さすがに捜査と戦闘を盛り込んだ話になると尺が短いなとは感じるものの、1つのシリーズでこんなにもバラエティに富んだ話をかけるのは本作のフォーマットが非常に優れている証拠である。

火宅・・・由起谷刑事の元上司の謎
焼相・・・立て篭り犯と特捜部の機甲兵装での攻防
輪廻・・・入国したテロリストの謎とその闇
済度・・・スカウト前のライザのエピソード
雪娘・・・ロシア警察時代のユーリのエピソード
沙弥・・・高校生の由起谷が警官になるキッカケとなった事件
勤行・・・ある日の宮近理事官の1日
化生・・・機龍兵のコアテクノロジーの話

全8編でいろいろな機龍警察が楽しめます。

因みに本書から読んでも問題ありませんが前作までの事件や関係者が沢山出てきますので既刊4冊を読んでから読む事をオススメします。

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紙の本機龍警察自爆条項 下

2016/01/20 16:53

関係がない人間ほどテロの標的…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

関係がない人間ほどテロの標的としてふさわしい(関係のない人間はいない!)という思想がテロリストにあると以前聞いたことがある。反面この物語の中のテロは政治と個人の保身のための行為にしか思えない。しかし、たとえ思想が在ろうが無かろうが暴力は暴力であってなんら正当化されるものではない。物語はこれからも国際犯罪の日本国内への侵略を描いて行くのだろうが、どんな立場に在っても暴力を肯定する事は出来ない。いつの日か正義の刃は正義を逸脱する事になるのではないだろうか?

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紙の本機龍警察自爆条項 上

2016/01/20 16:52

日本という国の平和を思い知らされる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sin - この投稿者のレビュー一覧を見る

或る意味、日本という国の平和を思い知らされる。物語の中で発生するテロ行為を本当にテロと捉えていいのだろうか?大規模な犯罪でしかないのではないか?なぜならば思想や宗教といったものよりゲーム感覚な一面が感じ取れてしまうからだが、それはそれエンターテイメントを求めたフィクションなのだから仕方がない。ただ自分たちにとっては理不尽ともいえる正当化された暴力の世界、それが海外では形を変えていまも繰り広げられていることを忘れてはならないだろう。

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紙の本機龍警察

2010/11/11 23:40

浅すぎる

7人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紙魚太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 何が書きたかったのかはっきりしない。というか、小説を書きたかったのかアニメを描きたかったのか?
 小説とアニメの決定的な違いは何だろうか。その一つは、イマジネーションの豊富さである。登場人物、メカ、場面、すべてにおいて読者独自のイマジネーションが豊富に何通りもわき上がることが小説の醍醐味だと思う。だから人と議論できるのだ。この小説はそのイマジネーションがわき上がってこない。人物しかり、メカしかり。メカに関して言えば、この程度のものは十分にアニメ化されている。固定概念の範疇をでない。人物についても、アニメのキャラクター的な掘り下げで終わっている。アニメがこれだけ豊富な世界を提供しうる現在、この程度のイマジネーション小説は余り意味がない。アニメ化したいならその意図はわかるが、改めてアニメ化するほどの新鮮さもないであろう。

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電子書籍機龍警察 自爆条項〔完全版〕

2018/02/09 19:01

何度読んでもおもしろい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書を手に取った多くの読者がすでに、結末を知った状態で読み始めたのではないでしょうか。完全版第1段のときもそうでしたが、読み返してみると結構忘れていて、どの部分が加筆されているのかよく分かりませんでした。

本作品はライザのアイルランド時代と現代の事象が交互に章立てされていて、互いに絶妙に絡み合っている構成は、ライザの背景と詩人との関係を効果的に知らしめています。また、ライザと技術班主任の鈴村との過去と現在に関係が幾層にも重なり、二人の関係性に厚みが生まれています。

巻末にはおまけとしてシリーズ短編集『機龍警察 火宅』の自作解題が収録。その中で「〈特捜部は機甲兵装を使った犯罪に対処するために設立された〉などという設定はないし、そんなことは作中どこにもかかれていない」とある。本書の紹介文に繰り返し出てくるフレーズだそうですが、そんなに単純な背景ではありません、それはこれから(もう?)明らかになっていきますよというメッセージのようです。最新作『狼眼射手』に機龍兵が出撃視せず、「敵」の姿がより濃くなってきているのは今後の展開のフリの気がします。なおこの自作解題はネタばれ万歳なので、ぜひ短編を読んでから目を通すことをお勧めします。筆者自身も再度読み返してみたくなりました。

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電子書籍機龍警察 狼眼殺手

2017/12/07 20:19

近未来警察小説枠の斜め上をいっている

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る

シリーズ第6作、次世代通信技術にまつわる国家プロジェクト級の技術を、政・官・民とそれを狙う中国がそれぞれ技術と利権をかけての攻防が主題となる。

当の機龍兵がチラッとしか出てこないのは、ハリウッド調のアクション小説ではないという作者のメッセージなのではないか。

今回電子版で読んだが、登場する銃器をダイレクトに検索して画像を見ることができ、使い勝手が良かった。

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紙の本機龍警察

2015/12/29 12:16

人気シリーズのなるほどの魅力

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る

作者は話題作『土漠の花』で広く知られるようになり新たな読者を獲得した。
実は私もその一人である。
しかしそれ以前からの、作家のデビュー作であるこの「機龍警察」シリーズのファンは、
新しい熱狂をせせら笑っていたかもしれない。
まだまだこんなもんじゃないと。

実際そのとおりだと、『土漠の花』のあとにこの『機龍警察』を読んでみてわかった。
前者も悪くはないが、自衛隊が未経験の戦闘に巻き込まれるというテーマで、
読者も隊員への感情移入を強いられるせいか、
どこかナイーブな感じは否めない。
それが一方では魅力でもあるわけだが。

そこへ行くとこの『機龍警察』は、甘くない。
バリバリのプロフェッショナルの世界である。
というより、フィクションとしての自由度が高い分、
実際にはありえないようなスーパークールなキャラクターを存分に踊らせている感じだ。
あらためてこの作家の能力を見直す思いだった。

高度のテクノロジーを背景とした近未来風警察小説としては、
私が知っている中では、
アメリカのシークレットサービスで研修中の日本人が活躍する柳広司の『ナイト&シャドウ』や、
テクノロジー災害小説で知られる女性作家福田和代の『特殊警備隊ブラックホーク』
(後で『標的』と改題したらしい)などを連想したが、
個人的にはこの物語のインパクトはそれらに数段優ると思った。
親戚筋は、しいていえばジャンルは違うが同じ匂いがある『攻殻機動隊』というところか。

人物たちがそれぞれその心に暗部や葛藤、を抱えており、
それがしばしば謎としてあって、物語はそれに食い込むように展開する、というのは
どうやらこの作家の特徴なのだろう。
特に警察内の「傭兵」とされる3人のキャラクターが軸になっていて、
とんでもなく凄腕である一方で、いずれも過去に深い傷があってワケありの、
ニヒルというかクールというか強烈な個性の曲者たちである。
このシリーズの、少なくとも本書を含む最初の3巻は、それぞれに焦点を当てながら展開するらしい。

そしてこの3人が異端なだけでなく、彼らの属する組織もまた
警察全体の中で疎まれてアウトサイダーであり、そこにもまた葛藤がある。
そうした二重構造も面白いと思う。

「龍機兵」というのも、なるほどカルト的なファンが生まれそうな設定だ。
作者のことはよく知らないし、いわゆるガンダム世代にはちょっと早い生まれの気もするが、
ロボット系に並々ならぬこだわりがあるのは間違いなさそうだ。

というわけでこの先も楽しみである。

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紙の本機龍警察白骨街道

2022/02/27 09:25

緊迫の世界情勢

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひさねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

現在の世界情勢を書かせたら、ピカイチの作家のさすがの一作です。何はともあれ、読んでほしい。

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電子書籍機龍警察 狼眼殺手

2021/07/04 21:23

積んでる人は早く読んで!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Rhao - この投稿者のレビュー一覧を見る

毎回、読むと衝撃を受けて日常生活に支障をきたすシリーズなので、いつか腰を据えてじっくり読もう、と遠ざけているうちに数年たってしまったのでした。
 私と同じような方がいたら、早いところ勇気を出して開いてみてください。後悔はしません。……徹夜して読んでふらふらになったけど、後悔はしていない。た、たのしかったー。もっと早く読めばよかった。
 
 まずサスペンス小説として最高。ページが進むごとに見えてくる、一大国家プロジェクトをめぐる権謀術数には背筋がぞくぞくする。今回、国税庁も巻き込んでの異例の合同捜査で、ラストまで高エネルギーで突っ走ります。

 それから、キャラクターの魅力に惹かれて読んでいる方(私もだ)、特捜部のだれ推しでも、もれなくピンチと見せ場が回ってきます。それはもう、ジャズセッションのソロ回しのごとく。さすが月村了衛、容赦がありませんね。特に鈴石緑ファン、それと沖津ファンの方々、想像を絶する展開が続きますが、気をしっかり持ってください。さて、もうこれ以上はネタバレになるから何も言えない。あとギリギリ言える範囲では、そう、あのライザが!一瞬だけど虚無でなくなります。
 姿さんは安定の姿さんです。アイスコーヒーで聴取の流れを変えてくれる場面とか、アサルトライフルを担いでの「第一、俺が黙って見過ごすわけはないだろう」の何気ないセリフにしびれました。この人ほんとにプロフェッショナルだよな。しかし、一般民家でアサルトライフルを構える姿俊之……絵面が強すぎる。

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電子書籍機龍警察 未亡旅団

2016/02/13 21:54

日本を跋扈するチェチェンの魔女たち

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る

自爆テロという凄まじいオープニングで始まる本作、今回はテロリスト側、特捜部の両視点で物語は進行。チェチェン紛争での語られない実態が引き金となって女だけで構成されたテロ集団「黒い未亡人」の結成に至る前半は圧巻で敵ながら天晴れと応援したくなった。また中盤の由起谷の活躍も取り調べ室で最高潮に達するなど相変わらず警察小説としても手堅く纏めている。そしてテロの最終目的が判明してからの流れは一気呵成に話が流れ出すので最終頁までやめられない。

またお約束の戦闘シーンは機甲兵装でのバトルだけでなく生身での戦闘シーンも用意されており、堪能できます。地雷や自爆など苛酷な状況が展開しシリーズ一の甚大な被害が出るほどの凄惨な戦い。そして相変わらず暗躍する「敵」もようやく尻尾を出した感じで多少話は進みますが全貌はまだまだこれから。

しかし前半のチェチェン市民の窮状を読むのはきつかった。あまりにも酷い現実に理想を掲げ崇高な使命を持って生まれた組織がその現実によっていつの間にか歪んでしまうという皮肉、そして本作のテーマでもある「母性」。女性の女の部分と母の部分、そして愛情と憎悪という二面性の間で翻弄される人々。「黒い未亡人」3人のリーダーのキャラがライザ以上に強力で、これだけでも読む価値アリです。

とにかく最新作が一番面白いという読者にとって幸せなこのシリーズ、次巻も期待しております。

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