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電子書籍
ルーズヴェルト・ゲーム
著者 池井戸潤
大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前...
ルーズヴェルト・ゲーム
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ルーズヴェルト・ゲーム (講談社文庫)
商品説明
大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが――社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)」とは。(講談社文庫)
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つまらなかった。
2014/08/18 09:42
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Naokichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
TVを見たせいもあるかもしれないが、正直面白くなかった。半沢直樹のような緊迫感は全く感じられないし、内容が浅すぎる。現実はもっとどろどろしているのでは…池井戸作品は期待していただけに残念。
紙の本
微妙
2014/04/13 22:51
8人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
下町ロケット、半沢直樹・・・
流れがわかってしまう。
善悪の設定が似たり寄ったり。
池井戸さんの作品は、似てるのかなぁ?
なんとなく・・・微妙
紙の本
最後までハラハラ
2014/04/12 23:18
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は直木賞受賞後の第一作。敗色濃厚なタイミングで一発逆転する爽快感のあるストーリー。最後までどうなるかハラハラする素晴らしいエンタメ。テーマは不況の煽りを食った企業スポーツ。ここでは野球部だ。業績不振に伴い、廃部に追い込まれそうになっている野球部に関わる人たちを描く一方、経営陣や銀行、株主の思惑、ライバル企業の策謀など企業ドラマとしての面白さも十分に備えている。
野球に全く興味のない私には作品の魅力をもしかすると十分には味わえていないかも知れないが
紙の本
はらはらどきどき
2015/08/11 20:08
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごすきー - この投稿者のレビュー一覧を見る
野球部の存続をかけはらはらどきどきの展開。池井戸作品に見る企業内のやり取りとスポーツを融合させた楽しい作品だった。
紙の本
今までの作品とは違う面白さ
2017/12/22 23:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:melon - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまで著者の作品は銀行を舞台にした勧善懲悪の一辺倒であったように感じていたが、本作はそういった作品とは一線を画する経済小説である。最後はハッピーエンドで終わるだろうことは予測できるものの、これまでのような予定調和すぎるご都合主義ではなく、しっかりとしたストーリーとして成立している。
本作で最も魅力的な人物は笹井専務であろう。野球部目線で物語が進むため、特に序盤においては読者からは敵のように感じる人物であるが、客観的に経営者の目線から考えると、笹井の考えが最も合理的で会社のためになっているのである。感情よりも計算を優先していて、それを貫いている笹井はやはり魅力的であろう。一方の主人公細川社長は、コンサルティング出身でありながら、野球部についてどっちつかずでいるところが残念である。創業者青島会長に遠慮があるのは仕方ないものの、野球部を廃部にすることが合理的であり、それを素早く判断できないのは社長としては問題である。
ホンダがF1をやるのは、本業の技術力向上という効果もあり、ただの宣伝ではないことからまだ意味のあることだと説明ができる。しかし青島製作所が社会人野球に投じている年間3億円のコストで何を得ているのか。経営者や銀行であれば、そこはシビアに考えなければならない。野球部廃部は仕方ないことである。
ミツワ電器の坂東も、青島製作所からすれば嫌な奴なのであろうが、企業の厳しい生存競争から脱落しまいと必死なのである。東洋カメラの大槻購買部長が「企業努力というのは、どこの会社でもしているんだ。青島製作所も例外じゃない」と述べているが、細川率いる青島製作所も坂東率いるミツワ電器も、さらに大企業として絶対的強者に思える東洋カメラやジャパニクスだって必死に経済戦争を戦っている。このように主人公ではない別の者の目線から物語を観察したときに、さらに違った風景に見える作品が望ましいだろう。これが勧善懲悪でない作品の魅力なのだ。
紙の本
古き良き(私が勝手に夢想してるだけかもしれないが)日本人精神に根差した物語はやはり心に沁みますね。
2016/11/28 10:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古き良き(私が勝手に夢想してるだけかもしれないが)日本人精神に根差した物語はやはり心に沁みますね。ただ、386:『架空通貨』(2003)、392:『下町ロケット』(2013)と読み進めた私としては、本作は筋書き・構成が若干単純すぎたようで物足りなかった。強者に苛められる弱者の反撃。本作では、未上場中堅企業・青島製作所が弱者、その2倍強の規模の上場企業・ミツワ電器が強者である。この2社の攻防を、業務・野球の2面から描いている。技術的には圧倒的な強みをみせる青島製作所であるが、営業力・資本力で勝るミツワ電器に押され気味ななか、バブル崩壊の影響で企業存続を賭けたリストラを余儀なくされる。バブル崩壊の影響は企業全般に及ぶとはいえその影響は規模の小さい企業に転嫁される比率が大きい。ミツワ電器は、より深刻な打撃を受けている青島製作所を吸収合併してその技術力を獲得すると同時に、大手企業としての地盤固めを果たすという戦略を立てる。以前からライバル関係にあった両社は、野球でもライバル関係であったが、近年は青島がふるわず、昨年には青島の監督・投手・4番打者をまとめてミツワに引き抜かれ、社会人野球でも地区予選落ちといった状態である。こうした苦境にどう立ち向かうかとなると、日本人好きの「弱きを助け・・・・・・」意識が刺激され俄然気合いが入る。ただ、本作での逆転の鍵は、一つは蓄積された高い技術力とそれに裏打ちされた新技術開発力とであり、加えてちょっと技術を如何に活用していくかという発想・想像力であり、そこには現場で働く“人材”を大切にしていくという根本思想が貫かれている点では、著者のこれまでの作品の姿勢が貫徹されている。ただ、本作での逆転劇の鍵はもう一つあり、ちょっと謎めいた青島製作所の大手株主・城戸志眞女傑であり、城戸志眞女傑に自分の野球チームを持ちたいとまで思わせた“野球”の魅力であろう。しかし、私個人的には、企業環境が苦境から逆転本塁打を打ち、減産から増産、リストラから人員増強と一転したにも拘わらず、野球部は解散という結末が少々不満でした。まあ、そうしなければ青島製作所の大手株主・城戸志眞女傑の位置付け・役割が不鮮明になってしまうのでいたし方ないかとは思うのだが、折角企業としての一体感の象徴として描かれてきた野球部を業績回復にも拘わらず切り捨てるのでは本末転倒のような気がするのである。城戸志眞女傑の運営する不動産会社・城戸エステートとの共同運営くらいが妥当だったような気がするのだが。
なお、題名の“ルーズヴェルト・ゲーム”の意味を全く知らずに読み進み、途中でその意味の解説を読み、いずれそれが筋書きに大きく関与してくるのだろうと期待したのだが、私の見る限り大して意味をなしていたとは感じられなかった。また、様々な小ネタが挿入されているのだが(例えば、同じ高校で熾烈な因縁のある沖原と如月の問題など)それらの小ネタが今一感動的な決着をつけないまま放置された感じがするのもちょっと残念。
紙の本
ストーリー展開が面白い!
2015/11/21 09:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸作品はほぼ読んでいますが、この作品も他の作品と同様、とても面白く、最後に感動を誘います。ます、ストーリー展開が巧妙で、すぐに作品に引き込まれていきます。ぜひ、ご一読を!
紙の本
社会人野球の情熱と悲哀
2015/08/30 23:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
池井戸潤さんと言えば「半沢直樹」シリーズが人気ですが、私はそれに並ぶ作品として本作が好きです。プロ野球ファンというのもありますが、「ダメな社会人野球チームが段々強くなっていく」という、いかにもなサクセスストーリーにはまってしまいました(笑)
ドラマ化もされましたが、王道サクセスストーリーが好きな人は是非。
紙の本
7対0からの逆転劇
2014/03/19 20:26
25人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
待望の文庫化。即行で買って、一気読みしました。
どん底からの大逆転劇。しかも勧善懲悪的な爽快感溢れる結末です。池井戸作品のお約束のパターンですが、これほど痛快なものはありません。通勤電車の中で、涙が出そうになり困ってしまいました。
内容は、リーマンショックに端を発する景気悪化で業績が落ち込んだ中堅規模の電子部品メーカーが、ライバル企業の陰謀を打ち砕く復活劇と、廃部危機に陥った社会人野球部の奮闘劇の2本立てストーリーが、同時並行に互いに絡みながら進んでいきます。これも池井戸氏お得意の展開。巧みなストーリー構成に脱帽です。
さらに、本作でも魅力的な登場人物が登場します。野球部監督の大道、野球部長の三上、マネージャーの古賀、職人気質の神山部長、創業者の青島会長、大番頭の笹井専務等々。なかでも笹井専務には良い意味で裏切られました。脇役達に比べると、主役(?)の細川社長の影が薄いように感じますが、本書はこの細川社長の成長物語にも仕上がっています。
とにかく、池井戸作品は期待を裏切りません。お勧めです。
電子書籍
スカッとする一冊!
2014/03/21 20:49
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wakaba7650 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて池井戸潤作品を読ませていただきました。野球が題材ということで興味本位で読み始めたら、先が知りたくて仕方なくてあっという間に完読。これほどドキドキする内容があっていいのか…と読めば読むほど鳥肌が立ちました。ドラマでもいいですが、映画でもいけますね!最高の作品です!
紙の本
池井戸作品にはまりそう!
2018/07/29 08:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こたまきむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
野球の知識がないので全部読みきれるか不安でしたが、描かれている人間ドラマがおもしろくて一気に読んでしまいました。
紙の本
野球に強い池井戸小説
2018/02/18 21:37
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのルーズヴェルト・ゲームとは、野球に関しての教養についてのものであると言えよう。ある中堅企業では不景気の波が押し寄せ、大手企業からの受注が減り、経営が苦しくなってきた。ところがこの企業は金がかかると言われている企業スポーツを実践している。社員の行うスポーツ活動に金を出しているのではなく、実業団の野球部を抱えているのである。
五輪開催を迎えて企業の看板にしようと好景気に沸く企業がスポーツチームを抱えることは、言わばブームとなりつつある。しかし、それも会社の経営がうまく回り、投資できる環境にある時に限られる。
ついにこの企業はリストラを行わざるを得なくなり、実業団の野球チームも解散の危機に瀕していた。本書は中堅企業の経営と、企業スポーツの実業団野球チームの行方の二兎を追うものである。どちらも興味津々で、読者の興味を大いに引くものである。とくに野球に関心のある読者にはこたえられない内容である。
終局ではM&Aまで登場し、まさに今様の企業の生き残り手段がふんだんに登場する。社員のモチベーションとの兼ね合いも真に迫っており、経営者の真価が問われていると言ってもよい。企業の強み弱み分析などはどこでも行われているのだろうが、決断は経営者しかできない。株主が力を持つ場合もあろうが、会社は誰のものであるかを決めるのは単に株主だけではないはずだ。企業での仕事で生計を立てている大勢の社員をないがしろにはできない。
随分と小説で焦点とする範囲が広がっているのが本小説の特徴であるが、各々の範囲は単独ではありえないのだから、トータルで検討する必要のあることは明らかである。だからこそ企業行動は小説の材料になり、大勢の読者の関心を集めるのであろう。
電子書籍
多方面への展開に釘付け
2015/01/27 23:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポコおやかた - この投稿者のレビュー一覧を見る
読了。
経営危機に直面する中堅会社と、その会社が抱える社会人野球部を軸として話が展開する。ライバル他社との熾烈な開発競争や銀行融資の獲得難、それらを乗り越えるためのリストラを進める中、野球部存続の是非が問われ続ける。
会社、野球部の存続が危機にさらされる場面において、諦めることなく逆転を図る登場人物たちの姿勢に胸を打たれた。池井戸さんの得意とする、生々しさが漂う銀行との駆け引きは必見。
紙の本
H26.4.9読了
2014/04/09 16:03
4人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:竹匠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昨日で銀行員生活ジ.エンド。会社のIZM(存続していく精神、従業員と経営者の関係)みなと銀行にとっては何なのか?野球と経済小説のコラボ。良い小説でした。
紙の本
タイトルは、追い込まれたところからの逆転を指す、そしてそのとおりの痛快な話
2020/11/11 14:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀行が舞台ではありませんが、企業小説テイストは健在。
小説タイトルは、アメリカ大統領であったルーズヴェルトが「野球で一番面白いのは、8:7の試合だ」といったことからそのスコアの試合をルーズヴェルト・ゲームというらしく、そこからとった。つまり、追い込まれたところからの逆転の可能性…みたいなことを示唆してもいる。
物語は、リーマンショックの影響を受け、業績低下。倒産寸前の会社を守り抜こうと、奇跡の大逆転を目指すという話。そこに、企業の広告塔的役割を期待されつつも、弱小ぶりが続き存続が危ぶまれる野球部の再生が交差して、そうゆう物語の作りが新しくもあり面白くもあり。
あとは、いつものように勧善懲悪風味をきかせ、最後はハッピーエンドに持ってくあたり。実は、ドラマ化されたのを知らなかったんですが、かなりドラマ化向き。ドラマも見たかったなぁ。