電子書籍
幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
著者 高野秀行
アジア辺境の納豆の存在を突き止めた著者が、今度は、IS出没地域から南北軍事境界線まで、幻の納豆を追い求める。隠れキリシタン納豆とは。ハイビスカスやバオバブからも納豆がつく...
幻のアフリカ納豆を追え!―そして現れた〈サピエンス納豆〉―
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
幻のアフリカ納豆を追え! そして現れた〈サピエンス納豆〉
商品説明
アジア辺境の納豆の存在を突き止めた著者が、今度は、IS出没地域から南北軍事境界線まで、幻の納豆を追い求める。隠れキリシタン納豆とは。ハイビスカスやバオバブからも納豆がつくられていた!? そして、人類の食文化を揺るがす新説「サピエンス納豆」とは一体。執念と狂気の取材が結実した、これぞ、高野ワークスの集大成。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
「納豆は、日本人しか食べてない!」と信じてる人が読めば、「井の中の蛙」が「大海」を知るだろう
2020/11/29 01:26
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オカメ八目 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「納豆」を通しての壮大な時空の「旅」だ。 「時」は縄文時代の一万三千年前で、「空」は東南アジアから西アフリカまでだ。ーーーまだ、仮説の域を出ていないが、日本の「農耕」は弥生時代の稲作からではなくて、縄文時代のツルマメ栽培から始まっていたーーーみたいな話も出てくる。 そして、そのツルマメを「大豆」へと品種改良して行ったーーーみたいなことになっていくから、一般的に「大豆は大陸から伝わった」と言う話とは違うーーーなんか「右翼」がズイキの歓喜の涙を流して喜びそうな話にもなりそうだ。 それでも、ヒトが「より美味しいものや、より身体に良いもの」を求めて苦労と努力を重ねる情熱は、どんな「時空」でも共通だとわかる本。ーーーそして、そして「発酵モノ」のトンデモない奥の深さも感じ等れる本でもある。
また、この著者氏の「納豆」の定義は、あくまでも「納豆菌」で発酵したものであって「カビ菌」で発酵しているテンペは含まれないことは、本書にも書かれている。ーーーかなり「ネタバレ」っぽく書いたが、それこそ「糸引き納豆」の糸の様な不思議な縁で繋がっていた話は、読めば読むほど、面白いし、静かにエキサイティング!
紙の本
著者の情熱がヒシヒシと伝わりました!
2020/09/22 13:35
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本独特の食文化の1つ「納豆」が、アフリカをはじめ諸外国にも存在した!それを著者が現地レポートした作品です。
諸外国で納豆に出会えた著者が感動するシーンが多く紹介されており、「すさまじい情熱ぶりだ」と圧倒されました。著者は熱いハートの持ち主ですね。
巻末に「独特の世界地図」を多数掲載しています。それを見ても、著者の当書に対する情熱の強さが伝わりました。楽しいノンフィクション作品でした。
紙の本
幻のアフリカ納豆を追え!
2023/10/25 20:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アジア納豆に続き、アフリカ納豆を巡るとても面白い本。アフリカだけでなく、韓国の納豆も取り上げていて、個人的には韓国の納豆が一番驚いた。納豆菌と麹菌が共存するというのはとても興味深かった。
どの国でも、納豆の製造・流通を通じて、ニジェール川流域経済圏やナイジェリアの国内事情、韓国の中小産業保護などのお国事情が知れてよかった。
電子書籍
どこでも納豆
2020/12/18 16:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
アフリカの国々、そして韓国。とにかくどこでも納豆はある。ひっそりと、脈々と。そんな納豆の楽しいレポート。大好きです。
紙の本
内容は立派な文化人類学か何かの研究にもなるんですが笑いながら読める
2020/11/26 00:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
自らのスタンスを明らかにしておくと、納豆といえば甘納豆一筋で、所謂納豆については食べるつもりはありません、と本の感想文にすら立場を明らかにすべきであると力んでしまうところが「納豆」という食物のステートを表しているように思いますが、旅行記も食べ物研究本も好きなので、この本はとても面白いです。納豆の語源は中国かと思っていました(豆腐とか醤油とか全部なんとなく中国由来と言っとけばだいたい当たる気がしていた)が実は…?!
納豆が好きな人ならば「なんと納豆がこんな遠い国にも!なんか親近感!人類皆兄弟!!」とか「そんな納豆、つか、豆じゃないじゃん、俺は認めん!!」とか「あー、天然原料100パーセントのアフリカ納豆(いや、豆じゃないから、納バオバブ?)やオモニの味、韓国納豆(いや、藁に納めてない豆だからまぶし藁豆?)やキングオブ韓国納豆である軍事境界線産納豆を食べてみたい!!」などと感情移入ができるので、尚更面白いことでしょう。
抱腹絶倒して暢気に読んでいたら、「謎のソマリランド」と同じ人の著作で驚きました。いつも内容の濃い体当たり本をありがとうございます。
紙の本
納豆
2020/12/24 17:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
納豆が嫌いだという外国の方なら知っていますが、好きという人の話は聞いたことがありません。だから納豆は、日本独自のものだと思っていました。まさか、アフリカにあるなんて思いませんでした。
紙の本
******
2020/12/22 10:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
納豆に関する体を張った現地調査に基づく奥深い論考である。毎日食している納豆についてこれ程のことが拡がっているのかと思うぐらい興味深い。アフリカの事情も垣間見え、参考になる1冊である。登場する人達との交流や人物描写もおもしろい。
宇治弘晃氏(味の素(株)元エジプト法人社長)の一言も深い。「貧しい地域から味の素は売れます。貧しい人ほど少しでも美味しいものを食べたいんです。」 現代的な感覚でいえば、西アフリカの人達は貧しいのかもしれないが、食に関しては決してそうではないことが納豆の製法で証明された。世界中の納豆の味比べを開催したところ、専門家である豆会社の社長がどれもうまいがいちばん美味いと言ったのはナイジェリアのバルキアだった。納豆菌が豆に食い込んでいるという。
美味しいものを探し出す、造り出す人間の能力に改めて感心する。