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電子書籍

東京物語 みんなのレビュー

  • 奥田英朗
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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (5件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本東京物語

2010/11/20 08:53

長嶋茂雄が引退した日-私の「東京物語」

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 大阪の片田舎から東京に出てきたのは1974年でした。「神田川」に代表される四畳半フォークが流行し、東京はさしずめ「同棲時代」のように思えたものです。
 しかも、東京には高校時代に憧れていた同級生が住んでいて、東京に着いてすぐ彼女と「銀座」で逢うことができました。東京に出てきてよかった、とうれしくなりました。大学生は高校生や浪人とは違い、なんだか大人みたいな感じです。しかも、そこは東京です。
 でも、すぐにその彼女にふられてしまいました。勤めだしていた彼女には大学生はちっとも大人ではなかったのでしょう。まして、東京にでてきたお上りさんです。
 東京に出てきた夢は数ヶ月でしぼみ、あまり学校にも行かなくなりました。
 その年の10月14日、巨人の長嶋茂雄が現役を引退しました。中継をその時暮していた学生寮の食堂で見ていたことはしっかりと覚えています。例の「わが巨人軍は永久に不滅です」という名セリフを残して、長嶋はグラウンドから去りました。なんだか、「終わっちゃったな」と、淋しくなりました。
 長嶋といっしょに、私のなかで何かが終わってしまったのでしょうか。

 青春にはその時々の思い出があります。それは歌であったり映画であったり事件であったりします。
 まるでそれらのものがあの時代をしっかりととどめるピンのようにして心に残ります。
 この「東京物語」という青春物語もそうです。物語の背景が自分が東京で暮した時代と近いせいもあって(主人公は私より4つ年下の昭和34年生まれという想定です)親近感をもちました。そういえばキャンディーズの解散コンサート(1978年4月4日)は新井薬師の下宿でTV見てたっけ、みたいに。
 その一方で、大学を中退し、広告業で働く主人公とまったく違う生活をしていたのも事実です。
 当たり前ですが、皆がみな同じ生活を営むはずはありません。ただ同じ歌を聴き、同じ映画を観、同じ事件を共有するだけなのです。

 こういう物語を読むと時代の空気を感じます。しかし、それは空気であって、主人公の「東京物語」があるように、私の「東京物語」も別にあるのです。
 主人公のそれが甘くないように、私の「東京物語」もちょっと苦く切ないのです。それが青春なのかもしれません。

 ◆この書評のこぼれ話は「本のブログ ほん☆たす」でお読みいただけます。

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紙の本東京物語

2010/10/26 21:28

なつかしい

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

東京物語 奥田英朗(ひでお) 集英社文庫

 6つの短編集です。約10年前につくられた文庫です。作者は当時、40歳ぐらいでしょう。作者は、主人公田村久雄になりかわって、自身の体験をもとに創作で作品に仕上げています。田村久雄は、名古屋から東京の大学に進んでいます。
「あの日、聴いた歌 1980年12月9日」
 聴いた歌とは、キャンディーズの歌です。先日高速道路のパーキングエリアにあるコンビニで彼女たちのCDを売っていました。今度見かけたら買ってみるつもりです。(この部分を書いた数日後、買いました。通勤の車の中で毎日のように聴いています。思い出に浸(ひた)れます。なかなかいい。)
「春本番 1978年4月4日」
 18歳以降は親と一緒に居られない、あるいは、暮らせない。欲しいものは「自由」。お金はないけれど「自由」と「時間」があった若い頃。お金も自由も時間もなかった30代から40代、そして、体が壊れた50代。そんなところでしょうか。もう20代は忘却の彼方(かなた)です。
「レモン 1979年6月2日」
 東京での大学生活、演劇部での様子です。登場する有名人たちは、もう死んでいます。「国電」という単語も死語になってしまいました。最後は涙がにじみました。なんだかんだ、すったもんだしても、みんな最後は老人になるかその前に死んでしまう。
 名古屋の詳細地理が登場します。地理や地名を知っているかいないかで、共感度はずいぶん異なるでしょう。この本のタイトルは「東京物語」ですが、どちらかといえば、少し東京、大部分が名古屋の物語です。
「名古屋オリンピック 1981年9月30日」
 オリンピックを名古屋に誘致しよう。確かにそういうことがありました。(当選したのは韓国ソウル市)だけど、そのことを今、記憶している日本人は少ない。興味の対象になりませんでした。オリンピックにしても万博にしても、やりたかったのは一部の人で、地元の大部分の人たちは、人迷惑な話だと感じていました。
「彼女のハイヒール」
 秀逸です。どこまでが本当なのだろう。上手につくってある恋愛小説です。過去の名古屋人話には、笑いました。今は違うのですが、30年前、20年前の事実です。気どっているようで気どっていない。ありのままをあけすけに、楽しい物語でした。
「バチュラー・パーティー 1989年11月10日」
 結婚式前夜に、男友達ばかりで飲み会をやることをバチュラーというようです。急に激怒するサラリーマンのストレスが記述してあります。現代にも通じるタイムリーな事実記載です。

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紙の本東京物語

2005/09/28 02:01

直木賞作家、奥田英朗の原点。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トラキチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作は奥田英朗の作品でもっとも心地よく読者に受け入れられる青春小説の決定版とも言うべき作品である。
他作のようなエンターテイメント性は薄いが、作者の人となりが文章に滲み出ている点が嬉しい限りだ。
とりわけ、35才以上の読者が本書を手に取ればまるで自分が主人公になったかのごとく“懐かしいあの頃”に戻ることが出来る。
そう、バブル前、バブル絶頂期という時代をもういちどタイムスリップできるのである。
主人公の田村久雄は作者である奥田英朗と同じく昭和34年生まれ。
小さな広告代理店で働くコピーライター。
名古屋出身で19歳の時に東京に出てくる。
上京した日が“キャンディーズの解散コンサート”が行われた日。
“ああ、懐かしい!”と思われた読者はまさに“青春プレイバック状態”に陥る。
時代は1978年から1989年まで。ジョン・レノンの射殺、キャンディーズの解散、江川のプロ初登板、名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊など、挿入されるそのときどきの象徴的な出来事が物語と微妙に関係している。
作中で大きな携帯電話(出始めの頃ですね)が出てくるが、基本的に本作には携帯電話が出て来ない。
その懐古的なところがなんともいえず心地よいのである。
本作を読んで一番強く感じた点は、まるで読者にとって一人の親友(田村久雄)が出来たかの如く感覚に陥る点である。
作中にて青春時代によくありがちなほろずっぱい恋愛体験をするのであるが、読者全員が思わず応援したくなったのは奥田氏の筆力の確かさである点は否定できない。
かつてCDがなくレコード全盛の時代を思い起こして欲しい。
A面(表面)、B面(裏面)というのがあった。
この作品に出てくる6篇はまさしくレトロな色調を帯びつついつまでも読者の胸に響き渡るのである。
この作品のもっとも凄い点はラストで友達から『小説でも書けよ』と言う言葉をかけられ、『青春が終わり、人生は始まる、か』というこれもまた友達の言葉で終わる。
30才以降の奥田氏の変貌振りを見ればよくわかるのであるが、読者にも“夢を持ち続けることの大切さ”を悟らせてくれている点が素晴らしい。
本書を読んだ一番の収穫である。
少し前述したが、レコードにたとえると、全6篇いわばA面の1曲目から6曲目までを聴き終えた状態である。
恋の悩みあり、仕事の悩みあり、友情の悩みあり、バラエティに富んでいる。
本作を読み終えた今、読者はB面は奥田氏(田村久雄氏)からバトンを受け取ったのである。
A面に負けない個性的な曲を自分で作り、悔いのない未来を迎えたいなと思うのは私だけであろうか・・・
焦らずに勇気を持ってレコード針を落として欲しい。
奥田氏の切なる願いであろう。
活字中毒日記

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紙の本東京物語

2017/07/26 19:37

奥田英朗始まりの物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:鯉狂い - この投稿者のレビュー一覧を見る

奥田英朗が過ごした20代をその時代の象徴的な出来事とともに描かれる。バブル崩壊前夜の話が特に秀逸。奥田英朗の短編をその後私は読み漁るきっかけになった

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紙の本東京物語

2004/10/14 23:39

時代性と普遍性を合わせ持った青春小説

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akira - この投稿者のレビュー一覧を見る

21歳のかけ出し広告マン、18歳で上京したての浪人生、演劇サークルに属する大学1年生、初めて部下をもった22歳、母親に嵌められてお見合いをする26歳、バブル景気の世の中を渡る29歳…
田村久雄という1人の青年の、さまざまな年代の人生の1コマを描いた物語です。
ただ、その1コマの選び方が非常にうまい。
誰もが、何らかの形で経験するであろう、人生のステップを象徴するエピソードを、ごく自然に共感できる形で描いています。
さらに、物語のクライマックスに重なるエポックメイキングな出来事。
ジョン・レノン射殺、キャンディーズ解散コンサート、江川初登板、名古屋オリンピック落選、新日鉄釜石日本選手権7連破、ベルリンの壁崩壊…
時代を象徴するできごととして登場するだけではなく、物語と微妙にリンクする描き方に、自分たちの生きざまは、確かにその時代の息吹を受け継いでいるのだと、実感させられます。
その他、さまざまな固有名詞が、あの時代の雰囲気をよく伝えてくれています。80年代に青春を送った世代には、ことさら懐かしく感じられるのではないでしょうか。

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紙の本東京物語

2004/12/07 21:56

このちょっとベン・シャーンあるいは山藤章二を思わせるカバーイラストが、ちょっと時代を感じさせて、奥田英朗の小説の現在を予感させる。懐かしい東京!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

《名古屋から上京して予備校に通い、大学受験には成功したものの、中退。コピーライターの道を歩む田村久雄の三十歳までの軌跡》

三十歳の男が活躍する青春小説と書くと異論もあるだろうが、現代においては、犯罪を別にすれば三十歳は、男が本当の大人になる年齢かもしれない。ヒキタクニオの『鳶がクルリと』にも、主人公の女性がそう呟くシーンがあるけれど、奥田のこの小説からも、その感がヒシヒシと伝わってくる。悪質犯罪の低年齢化と、本当の成人になることの遅れ、ついこの前まではこんなことに悩みもしなかったのに。

大学受験に失敗して、一人東京に住むことを決めた名古屋生まれの田村久雄。母親と新幹線に乗って向かう東京、それは1978年のことだった。

初めて住む北池袋のひなびた様子に安心する二人の様子や、同じ上京組の友人を訪ねていくうちに知る東京の巨大さに圧倒されるあたり、渋谷でレストランに入ることも出来ず、名古屋の喫茶店であれば食事も出来るのにと、今朝出てきたばかりの故郷を思う久雄には、東京で生まれ育った私も共感を覚えずにはいられない。

マクドナルドのハンバーガーを抱えたまま水道橋に向かい、キャンディーズのさよならコンサートの人ごみに紛れる18歳の生年は、大学の演劇部で密かに憧れる先輩に口を利くことも出来ずに日々を送る。部員たちと飲み暮らす毎日。女子部員の一人の心を傷つけたことを皆に非難され、東京中を彷徨う青年の悲喜劇。若き日の唐十郎やつかこうへい、野田秀樹の姿。そんな大学に見切りをつけて飛び込んだコピーライターの生活。

それを5年ごとのスパンを置きながら時代を上手く取り入れ描いていく。日本がバブルに出会うまでの元気で向こう見ずで、幸せだった日々。ただ懐かしむのではなく、あったものとして淡々と描く。

カバーはノグチユミコ、ベン・シャーンあるいは山藤章二風とでもいったらいいのか、味のある画が本を飾る。『邪魔』などでミステリー作家として注目を浴びる作家だが、個人的には推理などは切って捨て、こういった普通の小説で押し通して欲しいし、それが伊良部のシリーズになって開花したというべきだろう。方向は違うけれど、東京好きの人には逃せない本。群ようこの『ヒガシくんのタタカイ』と一緒に読めば、ライト感覚な東京という都市の青春が見事に甦る。

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紙の本東京物語

2017/10/21 06:16

世相を映す

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

1980年代バブル経済の異様な熱気が伝わってきました。夢を見ながら実現できない、若者の葛藤が良かったです。

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紙の本東京物語

2007/08/13 10:47

懐古のキーワード満載。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

青年が大学受験を期に上京し、東京で右往左往しながらも段々と根を張っていくという物語。いくつかこの手の物語を読んだが、どうも作者の経験談、である事が多い。どうも本作もそういう趣向らしいのだが、奥田さんも相当色々経験されたのだな、とお若い頃の悪戦苦闘ぶりに頬が緩む。
ただ、ちょっと残念だったのは「昭和感」をあまり感じられなかった事。昭和をイメージさせるキーワードが、それこそどのページにも必ずと言っていいほど書き込まれていた。「ウォークマン」「なんとなくクリスタル」「カセットデッキ」「ルービックキューブ」「キャンディーズ」「YMO」「名古屋オリンピック」に「ベルリンの壁」「北の湖引退」に「新日鉄釜石7連覇」などなどなどなど。ここまで良く調べたな、と思うくらいに昭和へのキーワードが列挙されている。
確かに、ああ懐かしいなとは思う。でも感覚として、実感として迫ってこないのだ。昭和という時代の、寂寞とした荒廃感やえもいわれぬ力強さ。荒々しいかと思えば、現代では信じられないほど優しかったり。原色の世界かと思いきや、光化学スモッグで薄く街の色が翳っていたり。
そんな、いわゆる昭和チックな感覚に触れる事が出来ず残念。この手の物語、やはりどっぷりとノスタルジックに漬かりたいものである。

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