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檸檬 みんなのレビュー

  • 梶井基次郎 (著)
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みんなのレビュー15件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (8件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (3件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
17 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本檸檬 改版

2024/04/13 09:36

レモン

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みみりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

梶井基次郎は有名だが、私が読んだことがあるのは、「檸檬」「城のある町にて」くらいだろうか。「檸檬」の丸善に残したレモン、「城のある町にて」の「ハリケンハッチのオートバイ」がなんだか印象に残っているのである。
ちなみに、万城目学さんの「ホルモー六景」に梶井基次郎の檸檬をモチーフにした話があります。万城目学さんは梶井基次郎のファンだったのでしょうか。

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紙の本檸檬 改版

2023/05/25 07:21

もっと早く出会わなかったのかと残念に思う。

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投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る

死を身近に感じさせる繊細な観察と描写は賢治を思い出させるが似ていない部分もある。暗さすらも異なる色をしている。生まれなのか。環境か。『檸檬』があまりに有名で、しかも意味が分からなくて避けて通っていた。奇をてらった作風なのだと思い込んでいたが、読んでみると親しみが沸いてくる。若い頃に読んでいればもっと共感できただろうに。もっと早く出会わなかったのかと残念に思う。主人公の視線がいつの間にかぴったりと自分の気持ちと重なり流れる時間が共有される。沈む夕陽。刻々と暗くなっていく山の木々。肌をなでる空気が冷えていく。

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紙の本檸檬 改版

2022/06/01 18:33

モヤモヤを消す秘密兵器

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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

青春時代特有の、訳もなく苛立った気持ちに共感できます。たった1個のレモンに想像力を膨らませて、すべてを吹き飛ばすかのようなラストが爽快でした。

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紙の本檸檬 改版

2020/10/27 16:37

30年ぶりの再読

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投稿者:ヒトコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

昨年購入した丸善150周年復刻カバー本にて30年以上ぶりに再読。表題作中の丸善が京都店だった事にビックリ。 作中に地名が明記されているのに、ずっと神田の丸善だと思い込んで記憶していた。著者が東京にいた事があり、芥川はじめ既読の同時代作品に度々神田丸善が登場していた事、何よりこの作品を知るきっかけだったさだまさしさんの「檸檬」の舞台が神田だった事が原因と思われる。再読してよかった(^^;)

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紙の本檸檬 改版

2020/06/02 22:30

復刻カバーに惹かれて

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投稿者:トリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この小説は、何度読み直しても、その時の自分の心のありようで印象が変わる。
若いころに買ってあったのだろうが、カバーに惹かれて買いなおした。都内の丸善で。

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紙の本檸檬 改版

2020/03/13 22:23

このデザインの表紙で読むとまた味わい深い?

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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る

中身は新潮文庫バージョンの『檸檬』と同じ、2019年に、丸善150周年記念で、初期のカバーで復刻した一冊。夭折した梶井基次郎の作品は非常に少なく、長編もない。しかし、数ページの「檸檬」の作り上げた世界観はやっぱりすごいよなと思う。復刻版のカバーには帯も付き、そこには、舞台となった京都の丸善の昭和初期の写真もあって、たくさん出ている『檸檬』の中でもこの一冊が特におすすめ。

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紙の本檸檬 改版

2020/01/30 22:42

とても好きな作家

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投稿者:すねよし - この投稿者のレビュー一覧を見る

クイズで書き出しを聞いて題名を答えるといったときに耳にしたのが檸檬という作品。えたいの知れない不吉な〜という特徴的な書き出しを聞き、その部分だけに魅入ってしまい購入を決断。読み応えが十分であった。
収録作品の中では檸檬、櫻の樹の下には、ある崖上の感情が好きな作品である。

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紙の本檸檬 改版

2019/06/07 14:40

友人の勧め

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のん - この投稿者のレビュー一覧を見る

20年以上前、ある外国の友人が「おもしろい」と勧めてくれたことを思い出し、店頭にあったので購入しました。
当時は恥ずかしながら題名程度しか知らず内容は全くだったので、
外国語に翻訳されている、しかも外国人に勧められたという、
自分の無知さに驚いたものです。
それから20数年ですが、ふと当時のことを思い出し手に取ってみたのですが……
なぜその友人があれほどまでに勧めてきたのか、結局分からずじまい。
私にはよく分からない魅力を彼女は感じていたのでしょう。
ぜひ当時の詳細を教えてほしいです。

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紙の本檸檬 改版

2019/02/10 22:12

優しい日常

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投稿者:きょん - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校生のころだったか、檸檬と言う作品を教科書で読んで、梶井基次郎の文体を読みやすく感じました。今、読むと、注釈が必要に感じる箇所がありますが、ふとした日々のひとこまを切り取って、自分の内なる感情をとても静かに書いています。特に若い世代に1度は読んで欲しい作品です。

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紙の本檸檬 改版

2018/06/11 11:41

濃厚

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投稿者:L - この投稿者のレビュー一覧を見る

『檸檬』を読みたくて手に取りました。本当に短い作品ですが、中身の濃い作品だなと思いました。一度では不十分なので何度も読んで消化したいです。

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紙の本檸檬 改版

2017/08/15 00:55

「檸檬」ーー錯覚としての読み、あるいは誤読

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シロップ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「檸檬」では、主人公の私が想像力の働きでもって意図的に「錯覚を起そうと努め」ます。
そこで、「檸檬」を読んでの僕の読みの誤り(誤読、錯覚)について書かせていただきます。とくに、びいどろと檸檬爆弾についてです。
主人公の私は「びいどろの味程幽かな涼しい味があるものか」と述べ、そして、このびいどろの味に「幼時のあまい記憶」が喚起されると語ります。それはすなわち、びいどろを「嘗めて見るのが私にとって何ともいえない享楽だった」ことや「それを口に入れては父母に叱られた」ことです。さらには「全くあの味には幽かな爽かな何となく詩美と云ったような味覚が漂って来る」とまで語ります。
僕は、ここではびいどろがまるで飴玉のように語られているので気にしませんでしたが、びいどろは「色硝子で鯛や花を打出してあるおはじき」であり、本来「嘗めて見」たり「口に入れ」たりするものではありません。そのようなものを口にしたから、幼い頃の私は「父母に叱られた」のです。
また、おそらくびいどろに味はないでしょう。でも、この場面で主人公は「幽かな涼しい味」であったり「幽かな爽かな何となく詩美と云ったような味覚が」する、とびいどろの味を表現しています。さらに、このびいどろの味によって幼い頃の記憶が喚起されています。つまり、ある種の「味覚の錯覚」によってそういう記憶がよび起こされていたと述べられているのです。
「別にそれがどうかしたか」と言われればその通りなのですが、僕はそのように語られていることにとても納得、共感してしまいました。僕が錯覚したように、びいどろは飴玉のような味がするのかもしれません(ちなみにこの場面を読んでいて、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』「コンブレー 一」末尾にある「プチット・マドレーヌ」の件が何となく想い出されました。梶井がこの作品に触れていたのかどうかは分かりませんが)。
次に、主人公はいつ檸檬を爆弾に見立てたのかということです。僕が考える可能性としては次の通りです。
1 積み重ねた画集の上に檸檬を置いた瞬間
2 第二のアイディアが思いついた瞬間(「ーーそれをそのままにしておいて私は、何喰わぬ顔をして外へ出るーー。」)
3 丸善を出ての街の上(「丸善の棚へ黄金色に輝く恐ろしい爆弾を仕掛けて来た悪漢が私で、…。」)
1はないです。おそらく、注意しないで読んでいたら、私が檸檬を爆弾に見立てたのは2だと考えてしまうのではないでしょうか。僕はそのように読んでいました。でも実際は3です。つまり、私が檸檬を本棚に置いてそこから出ていこうと決心した時点(2)では、私はまだ檸檬を爆弾に見立ててはいないのです。
このことも、前述のびいどろのことといい、何のことはありません。ただ、檸檬を本棚に置いて爆弾に見立てる(2)のと、檸檬を本棚に置いた後、街の上でそれを爆弾に見立ててほくそ笑む(3)のとでは、少し意味合いが異なるかなと思った次第です。
このように「檸檬」を読むことを通して、僕のなかで、ある種の読みとしての錯覚が起きていました。これらのことを自分の単なる勘違いとして切り捨ててしまえばそれまでなのですが、「檸檬」は読者にも錯覚が起こることを予期して書かれたものなのかもしれません。それは梶井文学の魅力の一つだと思います。梶井の描く錯覚はまったくの、架空のイメージがよび込まれるのではなく、どこか私たちにも共感できるものです。
「檸檬」は名作、古典と言われて久しい作品ですが、何度も繰り返して読んでいるとまだまだ発見があると思います。勝手に誤読、錯覚しながら楽しませていただきます。

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紙の本檸檬 改版

2017/08/09 16:03

丸善へgo

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MM - この投稿者のレビュー一覧を見る

檸檬爆弾を置いて 爆破させる妄想…なんだか分かる。ましてや 死期が迫って来る自分に どうする事も出来ない自分を破壊したかったのであろうか…これを読んで丸善で檸檬ケーキ!美味です。

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紙の本檸檬 改版

2017/07/30 22:38

時代の陰鬱さ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:栞ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

梶井基次郎の短編集。

作者の病気や時代背景などもあり、全体的に陰鬱な雰囲気の作品がならんでいる。その中で、表題作でもある檸檬は、全体を覆う暗さの中に檸檬のはなつ鮮烈な印象が光っている。
それぞれ好みはあるかと思うが、一度読んでみる価値はあると思います。

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紙の本檸檬 改版

2015/07/27 23:21

色や感情の描写が印象的。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る

有名な表題作「檸檬」を収録した短編集です。

私は万城目学さんの作品を通してこの作家さんを知りました。その時に知った短編「檸檬」が読みたくて手に取ったのがこの短編集です。そしてこの短編集の中で一番好きな作品は結局「檸檬」でした。色や感情の描写が良いアクセントになっていて、暗い作風の中にもはっとさせられるような気がしました。

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紙の本檸檬 改版

2010/06/27 09:16

漂う透明な安定感

14人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:analog純 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 僕が若かった頃、とても好きであった作家が三名いました。

   太宰治・中島敦・梶井基次郎

 この中で、現在でも日本文学史的にメジャーな作家は、やはり太宰治だけですかね。
 というより、よく考えてみれば、後の二名は、生前のリアルタイムにおいても決して「メジャー」な作家ではなかったですね。
 彼らはやはり、あまりに早く亡くなりすぎてしまいました。
 三人の享年を並べるとこうなります。

   太宰治(三十九歳)・中島敦(三十三歳)・梶井基次郎(三十一歳)

 こうして並べてみると、太宰が三十代をなんとか生き抜いたという「差」は、大きいですよねー。
 今調べてみたのですが、太宰の三十一歳の時の主な作品といえば、『駆込み訴え』『走れメロス』なんですね。
 まさに太宰の充実期・豊穣期・収穫期の開始時期ではありませんか。

 さて、その太宰の収穫期の入り口で鬼籍に入ってしまった作家が、梶井基次郎であります。
 実は僕が初めて個人全集を買ったのが、この作家でした。筑摩書房からの三巻本です。
 最後の巻の書簡を読み終えた後、自分でも少し感動したことを今でも覚えています。

 今回、梶井の主な作品について何度か目の読書をして、改めて驚いたことがありました。
 梶井の作品の評価については、伊藤整の説いた、「志賀直哉とボードレール」の影響の指摘が端的に語っていると思いますが、今回驚いたというのは、その「スタイル」を梶井は晩年(若き晩年!)ぎりぎりまで彫心鏤骨、洗練させ続けているということでした。

 例えば、名作と名高い『冬の蠅』。この晩年の作品などは、冒頭から天にも昇らんとする勢いの文章であります。

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 冬の蠅とは何か?
 よぼよぼと歩いている蠅。指を近づけても逃げない蠅。そして飛べないのかと思っているとやはり飛ぶ蠅。彼等は一体何処で夏頃の不逞さや憎々しいほどのすばしこさを失って来るのだろう。色は不鮮明に黝んで、翅体は萎縮している。汚い臓物で張切っていた腹は紙撚のように痩せ細っている。そんな彼等がわれわれの気もつかないような夜具の上などを、いじけ衰えた姿で匍っているのである。
 冬から早春にかけて、人は一度ならずそんな蠅を見たにちがいない。それが冬の蠅である。私はいま、この冬私の部屋に棲んでいた彼等から一篇の小説を書こうとしている。

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 梶井の小説の底辺には、ほとんどすべてに疲労・倦怠・不健康などの影が見えます。
 現実に、その延長線上に自らの肉体の滅び(それも遠くない将来)を見つめ続けねばならない筆者の精神が、必ずや少しずつ少しずつ傷ついていったであろうことは我々にも容易に想像がつきます。

 しかし、少なくとも梶井はそれを創作態度に持ち込もうとはしませんでした。
 不健康な日々を行為を描きながら、その描写には、安易さやふて腐れや放り出しやといった、不健康な要素は一行もありませんでした。
 きっとそこに、彼の矜持があったのだと思います。

 そのための「武器」が、ボードレールの妄想や比喩であり、志賀直哉のあの厳格・強靱な文体であったのでしょう。
 そして、それを晩年まで研ぎ澄ませていった筆者の精神力に、今回読んでいて僕は非常に感銘を受けました。

 それともう一つとてもおもしろかったのは、彼の晩年の作品にまで通じている表現要素が、ほぼすべて処女作の『檸檬』に相似形に描かれているということでした。

 それは『檸檬』の表現でいえば、「みすぼらしくて美しいもの」と「錯覚=妄想」です。
 この二つが、彼の描く死を見据えた美意識の中に、最後まできちんと読みとれるということに気がつきました。

 そしてそのことによって、早過ぎた筆者の死を惜しむ気持ちはもちろんあるものの、彼の残した作品群がきれいな円環を閉じていることに、個々の作品に描かれる「不健康」とは全く姿を異にした、透明な安定感のようなものを、ちらりと、僕は感じるのでありました。

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