ヒストリエ みんなのレビュー
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ヒストリエ 1 (アフタヌーンKC)
2007/05/06 21:35
「風子のいる店」はまだあるのだろうか
12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Living Yellow - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代地中海地方、あのアレクサンダー大王の父フィリッポス2世率いるマケドニアが勢いをましていたころ、少年エウメネスはカルディアという地方都市で何不自由なく暮らしていた。無類の本好き。特に歴史書が大好き。といっても、運動神経もよく、人当たりもいい。彼女もいる。ただ夜な夜なある悪夢が彼を悩ませている。
「寄生獣」で有名な岩明均先生の月刊アフタヌーン連載中の最新作。
彼の描くストーリーは破天荒だが、緻密に組み立ててられている。絵柄も端整で、ここぞというところまで無理をしないでためているように見える。
そして彼の主要作品の主人公たちは、彼らの持つ才能、特性、障害にもかかわらず、普通の人間としての感覚を保ち続けている。
そんな彼らは外界と必死に戦いながらも、普通のままでいる。むしろ普通のために戦うのか。
ただこの作品ではもしかするとその普通が大きく変容するところを私たちは観ることになるのかもしれない。ちなみにエウメネスは実在の人物であり、ラストは変更不可能だ。
単行本袖には「彼は記録することをやめる。途端に記録者は「記録される側」となり、歴史の舞台にその姿を見せた」とある。
2020/08/11 00:45
2年4ヵ月ぶりの新刊、ありがたや
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りすぼん - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者はご高齢で、しかもアシスタントを取らないので、ペースが遅いのですよね。これだけの作品を生み出すのに並々ならぬ努力をされてるのだと思います。
■10巻
紀元前338年カイロネイアの戦いでマケドニア軍がアテネとテーベの連合軍に完全勝利。
「エウメネスをパルメニオンの後継者(王の左腕)に」と、フィリッポス王の考えを知った元老アンティパトロスは、エウメネスと恋人エウリュディケとの間に貴族の男子が誕生でもしたら懸念材料だと王に進言。前337年、王とエウリュディケの婚礼が決まる。
■11巻
王が24歳にして統治した地域の1つオレスティス地域ゆかりの歴史に名を残した4人の1人として、パウサニアスが登場。同じくペルディッカス、レオンナトスの幼少期もかかれています。ペルディッカスの「やぁフィロータス」の台詞は5巻48話(前343年)の同台詞のシーンに繋ります。
(話は前337年に戻り)エウメネスは今回も奇才を発揮。王の期待するもう1つの「駒」の意味も明かされ...。オリュンピアスの不穏な動きが明るみになり面白い展開。12巻も楽しみです!
誰だっけ?な脇役
干し肉を差し入れたポリュダマス
→5巻46話に登場
オリュンピアスのお供ネオプトレモス
→6巻57話に登場
ヒストリエ 7 (アフタヌーンKC)
2012/01/27 16:43
寄星獣の岩明均さんの傑作
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:げんた - この投稿者のレビュー一覧を見る
寄星獣が大好きで、ヒストリエは何だか難しそう、と読んでいなかったのですが、1巻からまとめて読んで感激しました。
歴史の話ながらしっかりとした話構成で、ちょっと残酷シーンも有り、主人公が貴族の子から奴隷の身分になってはいあがるのが凄いです。
この巻の表紙は最初誰?と思いますが、読めば重要なキャラだと分かります。
何度も読み返したくなる作品です。残念なのは新巻がなかなか出ない所ですが、本当におススメです。
2024/07/14 23:50
わくわくする幕開け
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほとんど一般に知名度のない、アレクサンドロス大王の書記官長エウメネスの生涯を描いた作品。史料も乏しいのにどう展開していくのだろうか、興味津々。のっけからアリストテレスとカリステネスが登場。アレクサンドロスをはじめ、周りを取り巻く人間は多士済々だから、わくわくしかない。
2024/07/14 23:42
運命の急変
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
パンクラディオンで兄たちに反撃、ひと泡吹かせたエウメネス、スキタイ人奴隷トラクスの大立ち回り、そして悪党ヘカタイオスとの対決など、読ませる。エウメネス自身の出自の秘密も明らかになり、奴隷の境遇の悲惨さについて考えさせられる。エウメネスがどう運命を切り開いていくのか気になる。
2024/07/14 23:32
波瀾万丈
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
奴隷として売却されるが、奴隷反乱、難破と救助、村での暮らし…と、いきなり波瀾万丈の展開。カルディアを出て行く際のエウメネスの叫びが胸を打つ。ここからどのように展開するのか。楽しみだ。
2024/07/14 23:25
ボア村防衛戦
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
村の平和が近隣ギリシア都市の1人の野望により脅かされ、エウメネスの作戦で救われるが、村を出ざるを得なくなる。そして村人やサテュラとの別れ…。過去の回想が終わり、1巻の時点に戻る。自由に生きるための苦労と代償の大きさに心揺さぶられる。メムノンとバルシネ登場。バルシネが何か一服盛られたようだが、この伏線は、いつ回収されるのだろうか?
2024/07/14 23:13
カルディアへの帰還
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
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カルディアへの帰還と懐かしい人たちや敵との再会、兄ヒエロニュモスがすっかり零落して毒気が抜けてたり、母親の死と心情を知ったり、友との再会あったりで、作者の手腕が冴え渡る。そしてフィリッポス王が正体を表す。ほとんどフィクションだが、違和感なく読めるのは流石。
2024/07/14 23:00
アリダイオスほか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アリダイオス登場。ミエザの学友=アレクサンドロスのヘタイロイたち、プトレマイオス、ペルディッカス、レオンナトス、ハルパロス、ネアルコスなども登場。しかし、彼らの活躍をこの漫画で見られるのは何年後になるのか?リアルな時のスピードと同じか、それ以上かかるのでは?早く見たいけど、クオリティは落として欲しくない。悩ましいところだ。
2024/07/14 22:49
アレクサンドロスの秘密
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アレクサンドロスはフィリッポスの実子でない、へファイスティオンは実在せず、アレクサンドロスの別人格という設定。できれば史実通りに盛り上げて欲しかった。難しいのかもしれないけど。ミエザの学校や、エウメネスのカルディアへの凱旋は楽しく読めた。できればブーケファラスとアレクサンドロスとの出会いなども描いて欲しかったけど、もっとストーリーが遅滞するから無いものねだりか。
2024/07/14 22:39
エウメネスの戦場での活躍
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビザンティオンとペリントスの攻防戦、スキタイ遠征と戦争の連続。スキタイ遠征では倒れたアッタロスに代わって指示を出すなど、獅子奮迅の活躍。クラテロスとのやり取りは、後の両者の運命を知る者としては、皮肉な伏線と感じた。また、傭兵隊長メムノンやバルシネも、伏線として登場しているのだろうが、これらの伏線が回収されるのはいつになるのか、いや、無事回収される日が来るのか。それだけが心配だ…
2024/07/14 22:30
カロンとの再会は感動的
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
アテネ潜入、メランティオスことカロンとの再会は感動した。ここは作者の筆力に脱帽。長い苦闘の果てに自由を得た人間の尊さに胸を打たれた。片やカルディアの実権を握ったヘカタイオスがボコられるシーンは痛快。アンティパトロスやフォーキオンもなかなか渋くて良い。
2024/07/14 22:18
カイロネイアとエウリュディケ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
カイロネイアの戦いは、アレクサンドロスの悪魔的な活躍が描かれるが、少し誇張が過ぎてシラける部分もある。もう少し史実に沿った線で活躍を見せて欲しかった。エウリュディケとの別れは、なかなかの出来。エウメネスの珍しく気持ちのこもった説得も功を奏さず。エウリュディケのこの選択は、史実の彼女の悲惨な最期を知る者としては心に響く。
2024/07/14 22:08
フィリッポスの暗殺者パウサニアス
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パウサニアスの半生が描かれる巻。乏しい史料からここまで肉付けして造形した作者の力量には恐れ入る。心の座は脳か心臓か、プラトンとアリストテレスも意見を異にした哲学的問題を絡めてストーリーを作り上げているのも見事。史実では悲惨な最期を遂げるエウリュディケの毒殺未遂事件もなかなか唸らされる。
2024/07/14 21:55
オリュンピアスすげー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルクス・アウレリウス - この投稿者のレビュー一覧を見る
フィリッポス暗殺さる。英主フィリッポスもついに焼きが回ったか、ややいつもの冴えが見られない。代わってオリュンピアスが躍動する。パウサニアスがこの巻の中心なのだろうが、主役を食う勢いだ。フィリッポスは移植手術を受けて再生するようだが、隻眼のアンティゴノスとしてディアドコイ戦争で活躍するのだろうか。フィリッポス時代のアンティゴノスやへファイスティオンの存在が完全に抹殺されてる設定変更はやややり過ぎの感があり抵抗はあるが、オリュンピアスやパウサニアス、アンティパトロスの描かれ方は、それを補って余りある。ただ、まだアレクサンドロスの東方遠征は始まっておらず、完結が危ぶまれる…。