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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2014/07/01
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/216p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-106503-8
文庫

紙の本

野火 改版 (新潮文庫)

著者 大岡 昇平 (著)

敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を...

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野火 改版 (新潮文庫)

税込 605 5pt

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紙の本
セット商品

新潮文庫の100冊 2016 109巻セット

  • 税込価格:73,601669pt
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明

敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、わずか数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃えひろがる原野を彷徨う田村は、極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向ける…。平凡な一人の中年男の異常な戦争体験をもとにして、彼がなぜ人肉嗜食に踏み切れなかったかをたどる戦争文学の代表的作品である。【「BOOK」データベースの商品解説】

敗北が決定的となったフィリピン戦線で結核に冒され、数本の芋を渡されて本隊を追放された田村一等兵。野火の燃え広がる原野を彷徨う田村は極度の飢えに襲われ、自分の血を吸った蛭まで食べたあげく、友軍の屍体に目を向け…。【「TRC MARC」の商品解説】

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みんなのレビュー224件

みんなの評価4.1

評価内訳

紙の本

静謐な時間を描く。

2013/09/30 09:34

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

映像化してもらいたいと思わせる一作。テーマ自体はどうでもいい、ただ静謐な時間が映像的に美しく描かれている。この筆力はすばらしい。

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紙の本

戦争で利益を得る小数の人に再び騙されてはいけない

2005/12/17 19:02

18人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私は頬を打たれた。分隊長は早口に、ほぼ次のようにいった。
「馬鹿やろ。帰れっていわれて、黙って帰って来る奴があるか。帰るところがありませんって、がんばるんだよ。そうすりゃ病院でもなんとかしてくれるんだ。中隊にゃお前みてえな肺病やみを、飼っとく余裕はねえ。
 見ろ、兵隊はあらかた、食糧収集に出勤している。味方は苦戦だ。役に立たねえ兵隊を、飼っとく余裕はねえ。病院へ帰れ。入れてくんなかったら、幾日でも座り込むんだよ。まさかほっときもしねえだろう。
 どうでも入れてくんなかったら、死ぬんだよ。手榴弾は無駄に受領しているんじゃねえぞ。それが今じゃお前のたった一つの御奉公だ」
 『野火』の書き出しである。この約半頁に日本軍の実態が要約されている。食糧の現地調達主義、兵が消耗品としてしか考えられていなかった体質、鴻毛より軽い命、御奉公の本質、これらの現実が引き起こした悲劇を予測させる。
 フィクションではあるが、おそらく多くの敗残兵たちの話を聞き取り、まとめあげたのであろうことが推測できる。
 食糧の現地調達主義が虐殺や強姦を日常化させたことは、今日までの研究であきらかになっている。また、敗残兵の約6割が餓死であったことも調査されている。
 本小説は、軍からも病院からも追い出された兵が、山野をさ迷い、飢えに苦しむ、その姿と心理を克明に描き出している。最後は人肉を食すという行為への葛藤が描かれる。
人肉を食すまで追い詰められた兵たち。精神に異常をきたす人間がいたことが想像できる。
 戦後60年、再び「戦争のできる国」にしようとする企みが活発になっている。経済界が憲法改悪を提言していることは、その狙いを浮き彫りにしている。そこに利益があるからだ。少数の人の利害に再び騙されてはいけない。著者はそのことを強く訴えている。
 今も『野火』のような小説が読まれ続けている。著者は「戦争を知らない人間は、半分は子供である」と喝破している。戦争の現実を知らずに、9条改憲を軽々しく論じてはいけない。

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紙の本

映画を見て

2017/09/04 22:35

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校生の時、現代国語の教科書にこの作品が載っていた。怖かった。原作を買った。今も手元にある。古い方の新潮文庫。怖かった。そして、二つ目の映画ができた。監督の思いが伝わってきた。あらためて、原作にあたろう。やっぱり、新潮文庫でなければ。重かった。ゆっくりと、考えてみよう。場面を想像してみよう。映画と重なっても。違っても。

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紙の本

映画見てみたい

2017/08/21 10:45

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ライディーン - この投稿者のレビュー一覧を見る

新聞の戦後の特集を見て購入。
かなり重たい内容でした。
非日常における人間の精神状態が如何に凄いかわかる。 最後はかなり哲学的なモノに感じた。 「人間は神によって生かされている」という考え方もあるが、「死ぬ理由が無いから生きている」というのは最もな感覚だと思う。 この一文が響いた。

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紙の本

戦争とは、人を殺すとか、殺されるとかということではなくて・・・

2022/01/10 21:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

私が勝手に日本三大カニバリズム(人間が人間の肉を食べること)小説の一つに挙げていた(他の2作品は野上弥生子氏の「海神丸」、武田泰淳氏の「ひかりごけ」)この作品をようやく読んだ。主人公は戦地で永松という兵隊から「猿の肉を干したもの」を食べさせてもらう、もちろん、主人公はそれが猿の肉ではなくて人肉であることがわかっていた。主人公は人肉を食べたから気が狂ったのか、気が狂っていたから人肉を食べたのか、もちろん、私には戦地に行ったことなぞなく、極限の状況に置かれた人間の行動がどうなってしまうのか、私にはわからない。最近、右翼陣営の人は太平洋戦争で中国や朝鮮を除いたアジアの人は日本に好意的だったと主張する、でも、戦後すぐに書かれてる小説のほとんどに登場する日本兵はアジアの嫌われ者だ

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紙の本

喰うか喰われるか

2020/12/27 14:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

空腹と暴力が支配する島で、人間としてのモラルを保つのがいかに難しいか考えさせられます。時代の流れが戦争に向かっている、今だからこそ読むべき1冊です。

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紙の本

肉体的極限と精神的葛藤の果てに見た『神』が田村一等兵を見つめる

2009/12/06 19:16

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

<あらすじ>
敗北が濃厚になったフィリピンのレイテ島で結核に冒された田村一等兵は、病を理由に本体から追放された。
軍医たちが患者たちの持ってくる糧秣で食いつないでいる情況の病院でも、動ける田村は受け入れてもらえない。
田村は野火が立ち上るフィリピンを激しい飢餓に襲われながら彷徨い、草木を食べ、自分の血を吸った蛭を食い、やがて死んで間もない兵の屍体へ手が伸びる。
ぎりぎりのところで踏み留まった田村が極限状態で感じたものとは……

<感想>
私のレベルでは読み切れなかったように思う。
物語はほとんどを『私』という一人称で進められる。
インテリの田村は極限状態において目に映ったものや感じたことを分析し、掘り下げ、考察するという哲学的な思考を行うため、肉体は悲惨な状況にありながら思考は別の世界にあるような印象を受け、読み手の立ち位置がフィリピン戦線と精神世界に分かれてしまう感覚になり、小説の世界に入りきれなかったことに、読み切れなかった理由がある。

また極限の飢餓、『猿の肉』を食べてしまった罪悪感、無意識の倫理観の板挟みの果てに感じた『神』は、理解するのが難しい。
田村の頭にふとよぎった、草木に到るまで殺生し食べてしまうことを悪とする考えかたは、殺生を禁ずる仏の教えを越えた究極の『神』の考えと思えなくもない。
そしてその考えの果てに、死んでいるものならば……と考える田村の意識は、極限の飢えがもたらしたものとも考えられる。
他にも物語の終わり近くで田村が感じている『神』もあり、その価値観が理解できずなかなか複雑だ。


この作品は色々と考えさせられ、理解が難しいので、もう少し文章を味わうようにして読み進めていけば、また違った感想が得られると思う。
また時間をおいて読んでみたい。
ただあまりのめり込みすぎると、日本に帰りたくても帰ることができず異国の地を当てもなく彷徨う状況に自分の感覚も入り込んでしまいそうで、怖い気もする。


解説については少々期待はずれだった。
解説者は簡潔にまとめれば少なくすむ内容にも関わらず、大岡文学と小説の定義などを語り、「野火」については作家として試みた実験とし、その実験内容について持論を展開し、「俘虜記」などを引用して大岡作品がどういうものかなど長々と説明している。
内容について言及してる部分はほんの一握りで、理解が難しいだけに、もっと内容に突っ込んで野火の『味わい』方など解説していて欲しかった。


<映画「野火」について>
物語はほぼ原作に沿ったものになっているが、描こうとしているものは別であり、同じストーリーで表現の違う作品を比べるのも面白いかもしれない。

原作では田村の精神的な部分を中心に描いているのに対し、映画ではインテリ田村の内面描写はなく、極限状態にありながら人肉を食べることを拒否する『人間』の姿が映し出されている。
農夫がいるであろう野火へ向かうところで終わいるラストや、『猿の肉』のシーンでは展開そのものが違うので、表現の違いが見いだし易くなっていると思う。

映画での船越英二演じる田村一等兵はとぼけた感じが漂っていて、妙な脱力感を感じさせる。一見ぼーっとしていて淡々と演じているようにも見えるが、何も考えられないほどの極限状態における田村を表現しているようにも思える。
この点も原作と異なる部分である。

ラスト手前、殺したばかりの安田の肉を喰った永松の姿は、獣のようにも見え鬼気迫るものがあった。
この人でなくなった松永の姿は、ラストの田村の行動を際だたせている。

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電子書籍

初大岡昇平

2015/09/25 14:13

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みけねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

もちろん名前は知っていた。評論だっていくつか読んだ。
にもかかわらず大岡昇平を読むのはこれが初めてだった。
塚本晋也監督の映画「野火」を見るに当たって読むことにした。映画との差異はかなり大きい。かなりいろんなテーマが盛り込まれていて、どれか一つが主題というわけではないだろうと思った。
食人、殺人、暴力、神、罪悪感、戦後……混然一体としたこの小説は、何を象徴しているのか明確ではない野火というタイトルがいかにもふさわしいと、読んで思った。

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2005/02/10 12:07

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2005/12/15 21:45

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2009/11/25 23:20

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2009/01/27 02:41

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2006/03/27 09:52

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2017/03/26 19:14

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2006/08/13 19:22

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