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一般書

空海の風景 上巻 (改版)

著者 司馬遼太郎 著

弘法大師空海の足跡をたどり、その時代風景のなかに自らを置き、過去と現在の融通無碍の往還によって、日本が生んだ最初の「人類普遍の天才」の実像に迫る。構想十余年、著者積年のテ...

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空海の風景 上巻 (改版)

税込 755 6pt

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商品説明

弘法大師空海の足跡をたどり、その時代風景のなかに自らを置き、過去と現在の融通無碍の往還によって、日本が生んだ最初の「人類普遍の天才」の実像に迫る。構想十余年、著者積年のテーマが結実した司馬文学の最高傑作。 0ページ

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みんなのレビュー84件

みんなの評価3.9

評価内訳

司馬遼太郎が小説を練る風景

2007/04/15 22:43

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GAWA - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬遼太郎氏の著作はいろいろ読んだが、大概は一度きりで再読するということは(長編が多いということもあるが)ほとんど無い。しかし、この「空海の風景」に限っては折に触れて何度も読み返している。読み返すたびに空海と空海に対して展開される司馬氏の考察に対する印象が変わる。
最初に読んだのは中学生のときで、小説だと思って読んだのだが、断片的に小説らしい描写はあるものの、そうでない部分が大半を占めていたのに面食らい、ともかくも読み終えての印象は「なんだか良くわからん」の一言であった。もし読書感想文を書けといわれても途方に暮れていたことだろう。しかしその一方で、今にして思うと司馬氏の持つ空海像をそのとき鮮烈に刷り込まれてしまったように感じる。
というのも、後に陳舜臣氏の「曼陀羅の人」を読んだが、そこで描かれる優等生的な空海像に何となく物足りなさを感じる一方で、山田正紀氏の「延暦十三年のフランケンシュタイン」や夢枕獏氏の「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」のような平然と呪術を駆使してふてぶてしささえ感じさせる空海像にしっくりしたものを感じるからだ。
歴史上の実在の人物でありながら、今尚信仰の対象として人々の生活に根付いている弘法大師空海。地方の豪族出身で大学を中退した私度僧であったのが、遣唐使船が唐へ向けて出航する直前に国家の正式な留学僧となり、密教の正統な後継者として帰国、嵯峨天皇の国師のような立場になるというその生涯の年譜をたどってみただけでも並みの人間ではないということがわかる。
そんな空海の誕生から入寂(入定)までの年譜に沿って、当時の資料・後世の研究等を参照しつつ、司馬氏が思いをめぐらしたことどもをつづるというのが本書のあらすじである。
空海に対する評伝のようでもあり、平安初期の日本史・東アジア史の一断面を描いたもののようでもある。
最近読み直しての印象はタイトルに掲げたとおりである。

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空海のエネルギー

2007/07/03 13:38

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海の生涯を著者の視点から描いた上下二巻の歴史小説です。
上巻では空海の生誕から遣唐使と共に中国へ渡り密教を伝法されるまでが、下巻では中国で伝法された密教を日本で広めていく様が、著者の見た視点(風景)を通して克明に描かれています。
空海は密教(雑密)との出会いから、あらゆる存在・感情(特に性欲・愛欲について詳しく書かれています)をすべて肯定し受け入れ、自身の中で昇華させていくことを思惟していきます。その思惟の結晶が唐での恵果和尚から伝法された密教(純密)であり、そして日本でのライバル的存在となる最澄と、密教という媒介を通しての様々なやりとりが展開されていきます。
著者の視点から書かれているので、始めのうちは主人公である空海や物語自体へは少し感情移入しづらいかもしれませんが、前半では空海のスタイリッシュ・エネルギッシュな生き方が、後半ではひとすじに密教を求めたゆえの空海の強いプライドや仏教に懸ける思いが、著者の見た風景からひしひしと伝わってくるように感じました。
空海・最澄・そしてその時代に生きた人達の様々な人間模様が、著者の研究成果から読者に直に伝わってくる本です。

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司馬遼太郎の最高傑作?

2006/01/17 02:04

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:金魚 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 近代の人物であれば、様々な資料は残存し、明治以降なら写真まで存在している。歴史小説を書くための資料は豊富に存在しているわけです。
これに対して、千年以上遡る平安時代の歴史小説では、資料に乏しく、作品を生み出すのは容易なことではないでしょう。
 空海については、その自作の文章、書、弟子の記述など、この時代の人物のなかでははるかに多い資料がありますが、近代の人物の資料と比較すれば、量・質ともに不十分であるはずです。
それにもかかわらず、この作品では、空海を鮮やかに描き切っていく。作家の力量を知らしめる大作と言えます。この作品の中で司馬氏はこう語っています。
 『この稿の題を、ことさら「風景」という漠然とした語感のものにしたのは、空海の時代が遠きに過ぎるとおもったからである。遠いがために空海という人物の声容をなま身の感覚で感じることはとうてい不可能で、せめてかれが存在した時代の−それもとくにかれにちなんだ風景をつぎつぎに想像してゆくことによって−あるいはその想像の風景の中に点景としてでも空海が現れはしまいかと思いつつ書いてきた。』
 まさにこの時代の「風景」を描きつつ、空海を生き生きと、というより、人間として生臭く読者に見せつけてくれます。
 昭和五十年度芸術院恩賜賞受賞作品。これこそが司馬遼太郎の最大傑作と言えるのではないでしょうか。
 大学時代に読み、この小説に感嘆しましたが、五十に近い歳で読み返しても十分に満足した読後感をもてる素晴しい作品と思います。

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タイトルが良いですね

2024/03/29 12:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬さん自身がこれは小説だからと何度か断りをわざわざ入れている。それほど小説らしくない小説です。散文風でもあり、エッセイ風な箇所もあり、司馬さんがちょくちょく顔を出す雑文集のようでもあります。

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期待以上の面白さ

2023/12/21 17:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

空海の無名時代からカリスマ宗教家として一生を終えるまでを描き切った伝記小説。期待以上の面白さで、なるだけ実像を追う姿勢に好感。個人的には、龍馬を誇大に描き過ぎている小説よりも良かったです。上巻は、生誕の地である讃岐時代の考察から始まり、奈良での大学生活、大学中退と謎の7年間の考察、そして入唐まで。中でも、歴史の表舞台に登場した入唐時のエピソードは圧巻です。もう一人の巨人である最澄とは、まだ会合せず。どのように関わっていくのか下巻が楽しみです。

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おもしろかった!

2021/06/20 22:45

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る

予想したのと全然違って、読みやすく、しかもおもしろかった。空海の入門書として最適なのではないでしょうか。

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空海の人間性を推理する

2016/03/18 13:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しゅん - この投稿者のレビュー一覧を見る

司馬先生が考える空海の人物論。
さすがと思われる推理力で、不明である時期の行動や、遣唐船内での空海の態度などを述べている。
そうかもと思われることもあり、又違うのではないかと思うこともあり、楽しみながら読めた。
上巻では、入唐して長安に残るまでであるがその先が楽しみである。
しかしながら、改めて空海は凄い人物だと思う。

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「天才とは99%のパースピレーション(発汗)と1%のインスピレーション(霊感)である」と成功者だから言える万人受けの名言があるが

2012/06/18 22:32

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

秩父三十四ヶ所の霊場巡礼をしたことがある。延5日の行程であった。白装束を着衣したかなり本格的な詣だった。空海に関連することでは菅笠に「同行二人」と書かれているのだがそれが「弘法大師とともに」をさすことなどそのときはわからなかった。ひとつひとつの霊場で般若心経を誦する。般若心経の解説を読めば形而上的な宇宙観・世界観の思考体形の一部、勘どころを繰り返し述べた大衆向けの教えであると素直に知ることができる。ただ「色不異空 空不異色」の論理を飛躍して唐突に登場する最終句、「言葉」としては不釣合いであって、あたかも怪鳥の叫びのような「ギャアテイ、ギャアテイ、ハラギャアテイ、ハラソウギャアテイ、ボジソワカ」だけは自分が口にするにしても唇を震わせる薄気味悪い響きに摩訶不思議の実感があった。それは神秘的呪力をもつ真言の一種であり、この真言の力をもっとも重んじたのが真言宗であり、空海なのだとこれも後で知ったことだ。この新しい経験で空海という人物にひどく興味を覚えた。
「構想十余年、司馬文学の頂点を示す画期作」とのキャッチコピーがあるが、司馬遼太郎が丹念な空海研究を土台にその個性で切ってみせたドラマチックな文学だった。
空海は並みの人間ではなかったとほとほと思い知らされるドラマが展開する。若くして「一個の塵に全宇宙が宿る」世界観を感得し、即身成仏してみずから国家をいや宇宙を動かし現世の利益を追求しようとした男の話だ。旧来の仏教では忌みごとである生命への執着、煩悩をありのままに肯定する野生児だ。あくどいばかりの願望を体質にした怪物。宇宙の意志と交感する密儀を求めて入唐する冒険者。兜率天におわす弥勒菩薩に侍らんと生涯を旅した夢追い人。そして長安の文化人たちを驚嘆させる詩文家、書道家としての天分。長安を背景とするにふさわしい国際的文化人。建築土木に通じ、政治勢力をあやつり灌漑事業の先頭に立って利益を地元誘導する山師。桓武天皇時勢の政争をたくみに泳ぎきる政治家的才覚と自己顕示。
司馬遼太郎はこの多面的人物を立たせる「風景」、それは時代性でもあるし普遍性でもあるのだが、これをつまびらかに描いている。時代考証と大師伝説を巧みに融合させ、司馬遼太郎独自の史観、人間観でもって謎の多いこの人物を読者の前にリアルに浮かび上がらせている。
「天才とは99%のパースピレーション(発汗)と1%のインスピレーション(霊感)である」、そうでもないだろうと実感するのが人生ゲームの先がはっきり見えた年代者である。
司馬遼太郎は空海が呪術を巧みに操ったとは決して言わない。空海は真言の力を会得したわけだが今はやりの華やかな陰陽の妖術を使っていたとは思わない。ただ、生命や地位の危機また危機の人生にあった空海がそれでも成し遂げることができた大偉業のプロセスをふりかえれば、決して努力と才能ばかりではないぞと、運があったのだと。わたし程度ではどれだけ強運に恵まれた人物なんだろうとうらやましく、そこでとどまってしまうのがオチなのだが、いくつもの難を乗り越え若き日の夢を実現したこと、それ自体が奇蹟であって、とすれば大衆が空海の教えはともかくその人そのものを信仰の対象にしたことは当然のことだったのかもしれない。
「どういう場合でも理性を失いそうにない人文学者」が著者にこんなことを語った述べた箇所が作品のスタート部分にある。「自分のように讃岐育ちの者にはとても空海を人として論ずることはできない。人以上の存在だと思ったときにはじめて気持ちが安らいで多少空海について語ることができる」
人間空海がこれだったかと気づいた。

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空海を取り巻く風景

2005/08/22 23:14

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゴン狐 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 世間の仏教ブームに乗ったわけではありませんが、近頃読んだ小説の登場人物に空海をモデルにしたものが多かったので、空海自身を知りたいなあなんて思って購入しました。歴史小説かと思って読み始めたので、紀行文風だったり、作者があちこち顔をだしては意見を述べたりするので、最初は意外な感じとこりゃ失敗したかなと後悔しかかりました。
 この巻は、空海が生まれてから唐の長安にたどり着き、密教の教えを請いに恵果に会いに行ったところまでが、作者の膨大な知識と想像、推察によって明らかにされており、次第に引き込まれます。
 前半はまさに空海を取り巻いていた風景が、綿密に描写されています。空海の人となりが明らかにされ面白くなっていくのは後半から。空海は、僧というイメージからくる清廉さ・お大師様と慕われる慈悲深さには程遠い、もっと人間くさい視点で描かれています。最澄に対する空海の思いを作者は辛らつに表現しており、私は今まで抱いていた空海像を見事に壊されました。
 歴史小説として読むならお勧めしませんが、司馬遼太郎のコメントがたっぷり入っているので、彼のファンや当時の仏教文化など広い視点から空海を見たい方なら良いのでは。
 誰かが、「最初に読む、司馬作品としてはお勧めしない」と何かに書いていましたが、上下巻読んだ後に知りました。司馬作品は何せこれしか読んでいないので、他のものとは比べられませんが、最初に読むには何が良いのか知りたいところです。

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スケールの大きさ

2017/08/19 20:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく司馬氏が描く空海のデカさに驚いてしまった。一人の人間の中に宇宙がでんと収まっているように感じた。

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論争を呼んだ書

2023/04/08 18:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

梅原猛氏ヮ本書の出版を受けて、
著者を批判しています。

またウェブ上で確認したところでヮ、
現役の真言宗の僧侶の方からの批判も
あるようです。

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評伝

2021/07/14 11:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

あえてこの作品をジャンル分けをするなら小説ではなく評伝である。現代の凡人である私から見れば、空海の作り上げた壮大な世界観は、今流行りのラノベファンタジーものの究極版である なんていう不遜な感想を抱いてしまった。

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ヤな奴だねえ、空海って奴は!

2004/04/28 20:55

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くれい爺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

「空海の風景」
  司馬 遼太郎

“天才”という言葉で真っ先に思い浮かべるのは、私の場合モーツアルト
かな。
しかし私たちは“天才”という言葉をよく使うのだが、そう呼ばれる人物
がなぜ天才なのかということを理解していることは少ないのではないだろ
うか。
私にしてもモーツアルトが“天才”だと思ってはいても、なぜ彼が天才な
のかはよく分かっていないのである。
美しいメロディを紡いだから。
それもあろう。
しかし、美しいメロディならモーツアルトの交響曲でなく、歌の「ジュピ
ター」だって十分美しいと思う。
音楽的にモーツアルトの天才を理解するには、私の音楽的な素養はほとん
どないに等しい。
「アマデウス」はモーツアルトと同時代に、同じ音楽の道を歩みながら、
モーツアルトの天才の理由が分かってしまう人間の苦悩を描いていたもの
であった。
あるいは画家のダ・ビンチを“天才である”というときも、なぜ彼が天才
なのかを理解するには、私は絵画的素養にも欠けている。
たぶん大多数の人が私と同じではないだろうか。
“天才”という言葉はよく使うが、その人物がなぜ“天才”という言葉に
値するかを理解できる人は少ないのではないだろうか。

この作品で司馬遼太郎は空海を“天才”と位置付けているのだが、著者自
身もそれを理解しているとは言っていない。
空海という人物とその人生の風景を描くことによって、それを浮かび上が
らせようとしているようだ。
ただ空海の思考を論理的、合理的だとしているが、それを解き明かすには
膨大な真言密教の理論を解き明かさなければならず、それは著者の目的で
はない。
それゆえに論理的、合理的という空海の思考も観念的にしか理解できない。

それにしても空海っていうのはヤな奴だねえ。
こういう奴は、同行したくないタイプだな。
著者の意図してか、せずかはわからないが、作品からはそういう印象が伝
わってくるね。
最澄は天台の思想を伝えるだけは伝えたが、その理論をまとめあげられな
かった能無しだが(ゆえに天台は後にそれを肯定しようと否定しようと、
そこから新しい仏教が多く生まれたし、あるいは現代の法華経の隆盛があ
るのかもしれない)、人間としては“いい人”だ、と読めたけど。
今年は空海の入唐1200年ということで、そういう空海の評価を見直す
意見も出てきているようだが。

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2007/08/07 13:52

投稿元:ブクログ

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2007/01/09 22:45

投稿元:ブクログ

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