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アクロイド殺し (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫)
アクロイド殺し
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著者/著名人のレビュー
1926年12月3日...
ジュンク堂
1926年12月3日、アガサ・クリスティ失踪。 11日後に無事発見されました。
その時、アガサ・クリスティはデビュー6年目。
同年6月に出版した『The Murder of Roger Ackroyd』が大ベストセラーとなり
人気作家の仲間入りをした直後でしたので、英国は騒然としました。
名探偵ポアロが、村の名士殺しに挑むこの事件は今も歴史的な名作として
語り継がれています。
未読の方は、ゆめゆめ、読む前にWikipediaで『アクロイド殺し』を
検索しないでください。人生の大きな損失となります。
クリスティー失踪事件の真相は未だ謎に包まれています。
『オリエント急行殺人事件』や『そして誰もいなくなった』などの名作が
生まれたのは、この事件も遠い記憶になった頃のこと。
【折々のHON 2010年12月3日の1冊】
書店員レビュー
今、ちょっとしたマイ...
ジュンク堂書店新潟店さん
今、ちょっとしたマイブーム(表現が古っ!)がアガサ・クリスティー。
今さら!?と言わずミステリーファンなら、やはりここは一度は通らないと。
中でも、「アクロイド殺し」はミステリー界に物議をかもしだした作品。これを認めるか否かは読者にお任せするとして、ディアゴスティーニから隔週でDVDも出るし、映像と活字両方で楽しんでみては!ポワロなう。
学習参考書担当 雑賀
紙の本
どんでん返し
2024/01/16 19:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんでん返しが目玉の作品。よくフェアかアンフェアかで議論されてる。有名なトリックなので、ネタバレされる前に読んで欲しい。
電子書籍
古典的ミステリー
2022/11/03 08:46
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
トリックはその当時、斬新といわれたそうですが、実は、このトリックを最初に発表したのは、モーリス・ルブランだということをご存じの方は少ないのではないでしょうか……。ルブランはアクロイド殺しの数年前に「アルセーヌ・ルパンの逮捕」で使ってますよ短編ですが。そういう意味でマイナス評価しました
紙の本
読んでいて飽きさせないが…
2019/07/26 15:15
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投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて飽きさせないのは、さすが!と思います。最後の方で、「まさか!でも、こうなると犯人この人しかいないじゃん!」となりました。本を読んでいるうちに、この本、ちょっと変だよね(「何が」というところはネタばれになるので書きません)と思った直感が間違ってなかったとわかったのはよかったですが、個人的には好きなオチではなかったです。
紙の本
これって
2020/12/19 16:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロン - この投稿者のレビュー一覧を見る
どうやら、賛否あったらしいですが、私は好きです。
ミステリには驚きを提供してほしいと思っているので、こういう驚き方もあり。
紙の本
まんまと騙されました。
2024/03/17 21:44
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投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
数多いアガサ・クリスティのミステリーの中でも、必ずランキング上位に挙がる名作。日本でもドラマ化されました。
どんな作家にも独特の癖があって、同じ人の作品を何冊か読むうちに、犯人のおおよその検討がつけられるようになることがあります。
でもこの小説には見事に騙されました。フェアでもアンフェアでも構わない、よくこんな手を思いつきましたね!と拍手喝采です。
紙の本
完成度の高いミステリー
2022/04/30 23:42
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投稿者:yino - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書について、「フェアかアンフェアかと議論が起こった」ということは知っていましたが、なるほど本書刊行時のミステリーは、より格式や形式を重視する風潮だったんだなと感じました。ミステリーとしては、「容疑者達の嘘」が一つのポイントとなっており、嘘をひとつずつ明らかにしていき、真実を積み重ねていく過程は説得力があり素晴らしいです。同時に「ある人物の嘘」こそがこの本そのものにとって重要な役割を果たしている点も趣深い。すべてを知った上で改めてタイトルの意味を知るとゾッとします。
紙の本
先が読めない、読書の醍醐味。
2022/01/17 22:21
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投稿者:tapiko96 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『アガサ・クリスティー99の謎』(早川書房)の解説で、棋士の羽生善治さんが『アクロイド殺し』について「犯人が分からなかった」と書かれているから、ええっあの先の手を読める棋士でさえ、騙されてしまった筋立てとはどんなものだろう?と興味を持った。
同じ本にアガサ・クリスティー自身が選んだベスト10も載っていて、2位がこの『アクロイド殺し』だった(1位は『そして誰もいなくなった』、3位は『オリエント急行の殺人』)。
実際に読んでみて驚いた。『そして誰もいなくなった』を読み終わった後、しばらく打ちのめされた感があったが、『アクロイド殺し』も同様。
途中の展開が少しじれったいところもあるが、名作であることに間違いない。
これを書き終えた時のアガサ・クリスティ―の得意顔が目に見えるようである。
結末を早く知りたくて(終わり近くになって、名探偵ポアロが「明日の朝、真相を…」などと言って焦らすし…)、最後のページや解説を先に読みたくなったりもしたが、ぐっとこらえて、ページを読み進めた。
テレビのドラマでも、ネットでもなく、本でミステリーを楽しむ、ということを堪能できた作品でもあった。
紙の本
キャロライン万歳
2021/12/29 19:50
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェアか、アンフェアか論争となったそうですが、勘が良ければそれだけで犯人がわかってしまうかもしれません。最後まで読んでからすぐに最初のページに戻ってしまう作品です。シェパード医師の姉、キャロラインがとにかく良いキャラクターで大好きです。
紙の本
なるほど
2020/05/12 11:22
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしかしたら、ミステリとしては反則?
アリだと思いますけどね。
最後まで違和感なく読めたし。
それより、メイドだか何だかの仕組みがよく分からない。
電子書籍
驚きの犯人
2020/04/01 16:34
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典的なミステリーと思いきや、発想の斬新さに驚かされます。名探偵ポアロの存在感も、霞んでしまうほどの真犯人でした。
電子書籍
こういう意味だったのか
2019/06/11 01:55
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投稿者:Corneille - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番最近のドラマ化をきっかけに購入しました。原作のトリックが発刊当時物議を醸したという事を目にしたことも購入の理由の一つです。ミステリーそのものが王道になりきった現在では、そんな物議を醸すほどか……? というのが読み終わった時の感想でした。一人称ならではという手法の最初と呼ばれるだけあって、ラストを知っていても読ませるなあという印象。ここまで一人称で書ききる筆力は圧巻です。
紙の本
読むだけで……
2019/05/12 13:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伽羅弍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「読めば"すごさ"がわかる!」とよく聞いていたが、納得した。
本を開いた瞬間から、その"トリック"は始まっており……
フェアorアンフェアかは、判断が難しいが、読んだ者しか味わえない作品となっている。
紙の本
不朽の名作
2017/04/17 12:03
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投稿者:まんだかず - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりの購入しての再読です。
ずいぶんと字が大きくなって読みやすいです。
当然、犯人は知っていて読むすすめるも
十分に楽しめます。
カギとなるページを何度も読み返してみたり、
最後にポアロの推理が光ります。
かぼちゃに八つ当たりするポアロも。
紙の本
フェアもアンフェアも関係ない。心地よく酔えればそれで良し。
2011/07/09 15:04
19人中、19人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:道楽猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の姉が、高校生の頃一時海外ミステリにハマっていて、特にアガサ・クリスティは大のお気に入りだったので、家にはほとんどの作品が揃っていた。
にも関わらず、当時中学生だった私は、そんな姉を「下賎な民よのぅ」とナナメに見下ろして、トルストイだのブロンテだのを知ったかぶりして読みふけっているスットコドッコイな似非文学少女だったので、姉のコレクションなぞには全く興味がなかった。
なんて勿体ない。クリスティもクィーンも読み放題だったのに。今から思えば宝の山だよ。
人は、失ってから無くしたものの価値に気付くのだよね。(しみじみ)
月日は流れ、今やすっかりミステリファンとなった私だが、読んでいるのは日本の作家の、それも最近の作品ばかり。海外ミステリにはとんと疎い。
作家の名前だけは色々知っているが、実際に読んだことは全くと言っていいほどなかった。
で、まずは、かつて姉が大いにハマっていたクリスティを読破しようじゃないか、と思い立ったわけだ。
「アクロイド殺し」(姉が持っていたのは「アクロイド殺人事件」というタイトルだったと思うが)は、その中でもクリスティを一躍世に知らしめることとなったという意味で、金字塔とも言える作品である。
とは言え、まったく予備知識はなし。
「オリエント急行」と「そしてだれもいなくなった」は何故か犯人を知っているのだが、こちらは「なんだか評価が分かれて揉めたらしい」「クリスティずるい」と言われたらしい、というぐらいしか知らなかった。
で、読み終えて、「なるほどなぁ」と唸った。
今でこそ、こういった仕掛けは珍しくもないが、当時としては実に画期的で、しかも大冒険だったんじゃなかろうか。叙述ミステリーの先駆けとも言える本作品は、なるほど確かに実によく練り込まれていて隙がない。
そして、人物描写がとても巧みであることにも驚いた。
ほんの少しのセリフと仕草でその人物の人となりを的確に表現する。簡単そうでこれはなかなか出来ることではない。クリスティはそれをさらりとやってのけている。
ポアロは、私のイメージとちょっと違っていて意外だったのだが、なるほどなかなか食えない探偵だなと苦笑した。
さて、前述の「クリスティずるい」の部分だが。
私は「別にずるくないよね」と思った。ミスリードに引っかかったのは読者の勝手な思い込みのせいだし、伏線は至るところにばら撒かれているので、気付かないのは、これも読者がマヌケなせい。
でも「ずるい」とじたばたしてしまう気持ちもよくわかる。
そしてそれこそが叙述ミステリーの醍醐味なのだ。
人は騙されると腹も立つが、逆にその毒に引き込まれ、「もっと巧く騙してほしい」と望むようにもなる。
手品は、タネも仕掛けもあることをみんな知っている。それでも騙されたいと一流のマジシャンの元に人は集まる。
思えば、お酒だって人の感覚や感情を騙すものだよね。
きっと、みんな何かに"酔いたい"んだなと思う。
本格ミステリの真髄に触れたい人は、この本を読むといい。
心地良い酩酊に、頭の芯が熱くなる。
紙の本
賛否両論?
2014/07/31 20:31
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yami_aru - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典的名作・・と評されますね
私も子供(中学生)の頃からネタバレ状態で読んで、この年になって35年ぶりに再読しました。
やはり「名作」です。
きちんと手がかりも提示されていますしアンフェアな要素はありません。
ただ本筋とは関係のないいろいろな事象をどこまで取り除けるかが真相に近づけるかですが、まず無理でしょう。
ヘイスティングズが登場しない分、いらいら感がないのですが、まあそこは読了後のお楽しみ♪
ポアロ引退させてもらえないですね。