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掌の小説 改版 (新潮文庫)
掌の小説
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収録作品一覧
骨拾い | 11−17 | |
---|---|---|
男と女と荷車 | 18−26 | |
日向 | 27−30 |
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紙の本
川端の才能
2006/10/14 05:48
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くにたち蟄居日記 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この短編(というか 掌編)小説集を読んでいると 川端の才能の多彩さに唸ってしまうしかない。百編以上の作品が 各々独自な作風で煌めいている。こんな作品集は 空前であり 絶後であるとも言える。
*
川端は ある時期に 詩を書きたいが書けず その代わりに掌編小説を書き散らしたという言い方をしている。そう言われると 散文詩の趣もないわけではない。
*
但し 例えば三好達治あたりの散文詩と比較すると もう 全く違った世界である。三好が書いているものは 長くても確かに詩である一方 川端が書いたものは 短くても どうしようもなく小説である。その意味で本作は小説と散文詩の違いを際立たせるという点でも ユニークな作品であると思う。
紙の本
無駄のない短編。
2019/05/16 07:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
推敲に推敲を重ねたような無駄のない作品集。数ページで完結する小説ばかり。
短いがその中に流れる温かさや味わいがなんとも言えない。
時間の無い時に、読んで満足できる短編集。
電子書籍
難解だが叙情的で美しい
2017/03/04 13:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
個々の小説は短いとはいえ、圧倒される量である。川端康成は女性の心情を書くのがうまいと言われるが、多くの女性が登場するし、その通りと思う。昭和初期の話で時代背景も異なるので、むずかしい話も多かった。戦争、病人の話も多く、悲しく感じた。
紙の本
小宇宙。
2002/07/17 18:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川端康成は難しい。省略が多く、行間に隠されたものを読み取らねばならないのだ。本書に収録されている数多くの作品は、それぞれ川端の作風が凝縮されており、さながら小宇宙の観を呈しているのだが、やはり意味がよく分からないものもあった。作者が20代のうちに書かれたものが多いそうだが、そのせいか、(私が苦手な)川端独特の閉塞感が幾らか薄かったように感じられる。先日読んだ梶井基次郎の『檸檬』などは、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚、という五感の全てがまざまざと感じられたが、川端の作品は情景描写が細かいものの、どこかオブラートに包まれているような気もする。川端の思念だろうか。それが主に未熟な読者の感情移入を阻むのだ。
紙の本
短編集?
2001/12/15 15:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:LR45 - この投稿者のレビュー一覧を見る
だいたい5ページ前後の短編集。百編以上掲載されており、厚さもひとかたならず。細切れな時間でも読めるし、電車通勤などで読むのに適しているかも
紙の本
超短編小説
2001/03/02 00:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:55555 - この投稿者のレビュー一覧を見る
掌の小説は川端康成によって創られた、超短編小説である。超短編といっても星新一のショートショートとは違う。超短編ながらそこには川端康成独自の世界が構築されている。
何故これだけの長さでこのような世界がつくれるのか?
川端康成の美意識を垣間見たような気がした。
紙の本
122編の小さなお話
2015/11/29 11:21
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
少しずつ少しずつ読み続け、やっと読み終わった。半ページに満たないものから、長いものでも4〜5ページの短編集。分かるものもあり、分からないものもあり、面白いものもあり、面白くないものもあり。随分と女っぽいなあと思うお話もあった。私はどちらかというと男性的な小説の方が好きなので、川端康成は好みの作家寄りではないのかもしれないと感じた。感情が全面に出されすぎているのが辛いのだ。そんな中でも淡々としたお話はそこそこ楽しんで読むことができた。時間はかかったが、全122編、読み切った充足感は気持ちいい。よし。
紙の本
これだけのボリュームのあるものを読むなら、他の川端康成の長編小説を読んだ方がずっといい
2017/11/23 13:42
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここには百十一編の掌編小説(二ページから十ページぐらいまで)が集められている。中にはいいものもあるが、大半はとても退屈な小説だった。掌編小説でも百十一編もあると636ページにもなる。これだけのボリュームのあるものを読むなら、他の川端康成の長編小説を読んだ方がずっといい。