読割 50
紙の本
母性 (新潮文庫)
著者 湊 かなえ (著)
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡...
母性 (新潮文庫)
母性(新潮文庫)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
紙の本 |
セット商品 |
- 税込価格:70,389円(639pt)
- 発送可能日:購入できません
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
女子高生が自宅の中庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。…遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が交錯し、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも―。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
私は母の分身なのだから。母の願いだったから。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました。そしてその日、起こったこと−。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。「それ」をめぐる母の記録と娘の記憶、あるいは探索の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
女子高生が自宅の庭で倒れているのが発見された。母親は言葉を詰まらせる。「愛能う限り、大切に育ててきた娘がこんなことになるなんて」。世間は騒ぐ。これは事故か、自殺か。……遡ること十一年前の台風の日、彼女たちを包んだ幸福は、突如奪い去られていた。母の手記と娘の回想が入り混じり、浮かび上がる真相。これは事故か、それとも――。圧倒的に新しい、「母と娘」を巡る物語。【商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
母と娘
2015/08/07 22:06
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いくみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
語り手が交代で独白して物語が進んでいきます。
なにが信用できて、なにが信用できないのか、誰が信用できて、誰が信用できないのか、2回読むとはっきり理解できました。
思いのすれ違いが切ないけれど愛おしい物語です。
読む人の立場によって、誰に感情移入しやすいかが違うと思いますが、私は娘の立場しか経験がないので、途中とても辛くなりました。
理解が足りず、すっきりしない箇所があったので、3回読みました。
面白かったです。お勧めします。
紙の本
胸がギュッと
2020/11/08 19:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rin - この投稿者のレビュー一覧を見る
「母性」文字だけでみれば温もりがあるように見えるけど現実的な感情を痛い程感じた作品でした。
人間関係の中で歪さというのはあると思います。それは親子の間でも例外ではないー。
切ない感情と最後まで何が真実なのか、グッと惹きつけられるストーリー展開で手を止められず一気に読みました。
紙の本
せつない
2019/04/12 22:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:骨なしチキン - この投稿者のレビュー一覧を見る
母子もの。娘のままでいたい母の、自分の娘に対する想いはあまりにも酷すぎます。そして、母の愛を求めるために娘が頑張っているのが切なくて苦しいです。私にも子供がいますが、自分も気をつけなければと思いました。子供は自分の分身では無くて、別の一人の人間なのだと。
紙の本
ちょっと難しいけど
2019/10/31 22:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akb49484800 - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容は少し難しいけど、それなりに楽しめた。母性とは何なのか?親子とは、家族とは何なのかを考えさせられる、そんな小説だった。
紙の本
母娘のパラレル&スパイラル
2017/03/28 21:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっぱり湊さんだわぁ…。数学で言うベクトルの「平行(パラレル)」でなく「ねじれ(スパイラル)」の関係だ…。どんなにに時間がたっても交点はない。
でも、人の生き方って直線じゃないんだよ、だからどこかで交点はあるんだ…。
そんな感じの母子(娘)関係。。。
紙の本
今まで感じたことのない恐怖
2015/08/21 10:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おかゆひめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サスペンスが好きで今までにもそれなりに読んできたけれど、この小説はとても怖かったです。家族といえども様々な感情を抱くものなのだと実感しました。
電子書籍
母性
2022/06/13 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母親と娘、主にこの2人の語り手によって物語は進んでいくが、語り手が変わる度に心情移入を繰り返してしまい、読了後に自分が緊張していたことに気づいた。イヤミスとも言いきれないが、この後味の悪さは湊かなえにしか出せないものだと思う。
紙の本
2つのタイプがある
2022/06/01 08:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カレイの煮付 - この投稿者のレビュー一覧を見る
母性とは、自然に備わるものではない。母性を持つことができる者と、できない者がいる。母として生きるのか、娘として生きるのか。母親にも、2つのタイプがいる。これらを、とても納得できて、すとんと腑に落ちた。
紙の本
男には、母性ってないのだろうか。
2021/02/28 14:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あると思うんだけれど、母よりも自主的に体現しなければならないから難しいよね。清佳の名前を最後の最後で呼んでくれて、生きていてくれて読者の私たちが救われた。湊さんは分かりやすい家庭を取り上げているけれど、もっと分からないことはたくさんあるし、お手本が間違っていることだってあるんだから、全部いいんだよ。やり直せると思うよ。
紙の本
良くわからない話
2017/01/23 13:32
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RASCAL - この投稿者のレビュー一覧を見る
うーん、ちょっと湊かなえさんらしくないような。義母の視点ってのがあったら、どうなるのでしょうね、この話。私は男なので、良くわからない話でした。子から見れば親は目標、越えていくべきもので、親から見た子は、そう簡単に越えさせないもの、そして越えられたら離れていくべきものと思っています。それって父性であって、母性はちょっと違うのかな。うーん、分からない。
紙の本
最初の4〜5ページで掴まれます
2016/09/30 21:08
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初の4〜5ページでガッシと掴まれます。この書き出しの見事さは湊かなえ氏の作品に共通するものだと思います。
それにしても男の存在感のなさというか、無意味さ。
料理に添えられたパセリか と思うしかない扱いです(笑)
これを読んだ男である私などは「どうすりゃいいの?」と途方に暮れるしかない状態です。
最後まで読み終えた今でも、この作品がハッピーエンドなのか?そうではないのかさえ判断がつきません。
母性は体の経験ではなく頭の中での理解としてしか、親になれない男には永遠に辿り着けない性根だと思いました。
紙の本
子どもでいたい女性が母親になったところから起きる悲劇。
2015/09/22 20:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の女性は「母性がない」のではなく、「母性はあったかもしれない、でもそれ以上に子どもでいたい気持ち、母親に依存する気持ちが強い」性質を持っているのだと思う。だから、自分の子どもへは本当の愛情も興味も寄せられない。
今の世の中(に限らないのかもしれないが)、こういうケースはけっこうあるのだろう。それをえぐり取るように深く描いているという意味では、非常にうまい。相変わらず、読んでいる最中に砂を噛むような厭な気分になるというマイナス面はあるが、これは湊作品を読む時には覚悟しなければならないことなので驚きはしない。
ただ、あまりにもドラマティックにすぎる演出が途中にあるのは(メロドラマ的といってもいい)、いきすぎかなあと思う。章ごとに添えられる詩のようなものも、思い入れが強すぎて浮いているのでないか。
紙の本
母という存在とは
2015/07/26 09:28
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読んでいて最初から最後まで辛い気持ちが続いた。
〔母の手記〕と〔娘の回想〕で話が展開される。自分の子供を愛せず母親を愛しすぎた〔母〕、母から愛されない〔娘〕。どちらにも真っ直ぐ歩けない暗い背景が揺れている。
子供を産むことが出来る女性にとって、
母親を愛しすぎることは、何かを見失なってしまうことなのかもしれない。
母を超える愛を見つけられないでいる私にとって、
深く考えさせられる作品だった。
紙の本
愛が能うかぎり
2022/01/16 08:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
『告白』以来はじめて読んだ湊かなえだが、ミステリー小説のように殺人は起こらない。終盤まで読んでみて明らかになる面白さもあるが、冒頭の事件と状況がちがう、と逆に解せなくなるところがあって、すっきりしないという後味の悪さの方が強い。母と娘、それに母と姑、二組の母娘の確執がこの小説の最大の読みどころだろう。