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紙の本
感染症の世界史 (角川ソフィア文庫)
著者 石 弘之 (著)
最強の感染症=エボラ出血熱を人類は押さえ込めるのか!? 微生物(ウイルス・細菌・寄生虫)の最新遺伝子情報、40億年の地球環境史の視点から、人類を苦しめる感染症の正体を暴く...
感染症の世界史 (角川ソフィア文庫)
感染症の世界史
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商品説明
最強の感染症=エボラ出血熱を人類は押さえ込めるのか!? 微生物(ウイルス・細菌・寄生虫)の最新遺伝子情報、40億年の地球環境史の視点から、人類を苦しめる感染症の正体を暴く。〔洋泉社 2014年刊の加筆修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
地上最強の地位に上り詰めた人類にとって、感染症の原因である微生物は、ほぼ唯一の天敵だ。
医学や公衆衛生の発達した現代においても、日本では毎冬インフルエンザが大流行し、
世界ではエボラ出血熱やデング熱が人間の生命を脅かしている。
人が病気と必死に闘うように、彼らもまた薬剤に対する耐性を獲得し、
強い毒性を持つなど進化を遂げてきたのだ。
40億年の地球環境史の視点から、人類と対峙し続ける感染症の正体を探る。
【目次】
まえがき――「幸運な先祖」の子孫たち
序 章 エボラ出血熱とデング熱――突発的流行の衝撃
1.最強の感染症=エボラ出血熱との新たな戦い
2.都心から流行がはじまったデング熱
第一部 二〇万年の地球環境史と感染症
第一章 人類と病気の果てしない軍拡競争史
第二章 環境変化が招いた感染症
第三章 人類の移動と病気の拡散
第二部 人類と共存するウイルスと細菌
第四章 ピロリ菌は敵か味方か――胃がんの原因をめぐって
第五章 寄生虫が人を操る?――猫とトキソプラズマ原虫
第六章 性交渉とウイルスの関係――セックスががんの原因になる?
第七章 八種類あるヘルペスウイルス――感染者は世界で一億人
第八章 世界で増殖するインフルエンザ――過密社会に適応したウイルス
第九章 エイズ感染は一〇〇年前から――増えつづける日本での患者数
第三部 日本列島史と感染症の現状
第十章 ハシカを侮る後進国・日本
第十一章 風疹の流行を止められない日本
第十二章 縄文人が持ち込んだ成人T細胞白血病
第十三章 弥生人が持ち込んだ結核
終 章 今後、感染症との激戦が予想される地域は?
あとがき――病気の環境史への挑戦【商品解説】
著者紹介
石 弘之
- 略歴
- 1940年東京都生まれ。東京大学卒業後、朝日新聞入社。ニューヨーク特派員、編集委員などを経て退社。国連環境計画上級顧問。96年より東京大学大学院教授、ザンビア特命全権大使、北海道大学大学院教授、東京農業大学教授を歴任。この間、国際協力事業団参与、東中欧環境センター理事などを兼務。国連ボーマ賞、国連グローバル500賞、毎日出版文化賞をそれぞれ受賞。主な著書に『地球環境報告』(岩波新書)、『森林破壊を追う』(朝日新聞出版)、『歴史を変えた火山噴火』(刀水書房)など多数。
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地球環境史という大きな視点から、人類と対峙してきた感染症の正体を究明しようとした一冊です!今こそ、読んでおきたい書です!
2020/04/26 11:00
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、地球環境史という大きなマクロ的な視点から、人類と対峙し続けてきた感染症の正体を究明しようとした画期的な一冊です。感染症は、今や地球上の頂点に上り詰めた、ほぼ無敵とも言われる人類にとっての唯一の「天敵」です。人類がそれらの天敵の撲滅のためにワクチンを開発しても、それを上回る耐性をもった感染症が出現してきます。インフルエンザ、エボラ出血、テング熱、そして近年の新型コロナ・ウィルスなどは、その典型例です。同書は、「序章 エボラ出血熱とデング熱―突発的流行の衝撃」、「第1部 20万年の地球環境史と感染症」、「第2部 人類と共存するウイルスと細菌」、「第3部 日本列島史と感染症の現状」、「終章 今後、感染症との激戦が予想される地域は?」といった構成で話が進められます。世界が新型コロナ・ウィルスの恐怖にあえいでる今日、改めて読んでいきたい一冊です!
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先史以来の関わり
2018/02/12 10:50
7人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ニッキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類と感染症は、先史以来の関わりがある。いや、生命が誕生したときからかも知れない。感染症と人類の興亡と共生共助も描いた本書は、現在も人々の周りに多数存在する微生物(細菌やウイルス)と人類との関わりを歴史的に分かりやすく教えてくれる。
紙の本
いろんな病がある
2020/05/10 21:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本に限らず世界に様々な病があり、今の新型コロナも将来的には、この本の中に取り上げられる一つに過ぎないのだろう。その時に、新型コロナは、過去の感染症と比べ、どのような病か。今の対応がよいのか、検証されるのだろう。豊富なデータベースの本でした。
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感染症と人の関わり
2020/07/17 17:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今までに世界で猛威を振るった色々な感染症についての本。
どの様な経路で人の元までやって来たのかだとか、どの様にして感染するのだとか、そう言った話だけでなく、人間の歴史にどの様に影響を与えたのかということも書かれている。
図や表もちょいちょいはさまれているのでとらえやすいかも。
紙の本
話題の感染症に関する基礎知識が身に付きます。
2023/05/30 21:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Order 6601 - この投稿者のレビュー一覧を見る
近頃、話題である感染症に関する基礎知識が身に付きます。それの同時に生物学の基礎をまなぶことができるでしょう。
電子書籍
いまこそ読みたい!
2020/05/07 21:09
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
新型コロナウイルスの世界的流行の影響で、今注目されている本です。
書名ぐらいは聞いたことのある人が多いのではないでしょうか。
いま世界のあり方を考えるのに役立つ本ですので、ぜひ一読することを勧めます。
電子書籍
今を乗り切るには、これまでの歴史を知らねばならない
2020/03/28 21:47
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒトの歴史と切っても切れない病気。
今巷を騒がせているコロナウィルスについての理解を深めるために読んだ。知らずに一方的にメディアやネットの情報を見ていると、不安になるばかりである。落ち着いて今何をすべきか、冷静に考える心を持ちたい。
[目次]
序章 エボラ出血熱とデング熱-突発的流行の衝撃(最強の感染症=エボラ出血熱との新たな戦い
都心から流行がはじまったデング熱)
第1部 二〇万年の地球環境史と感染症(人類と病気の果てしない軍拡競争史
環境変化が招いた感染症 ほか)
第2部 人類と共存するウイルスと細菌(ピロリ菌は敵か味方か-胃がんの原因をめぐって
寄生虫が人を操る?-猫とトキソプラズマ原虫 ほか)
第3部 日本列島史と感染症の現状(ハシカを侮る後進国・日本風疹の流行を止められない日本 ほか)
終章 今後、感染症との激戦が予想される地域は?(感染症の巣窟になりうる中国
相つぐ食品スキャンダル ほか)
「BOOKデータベース」より
紙の本
感染症の歴史から、未来を考える
2020/05/24 15:47
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、「地球に住むかぎり、地震や感染症から完全に逃げるすべはない。地震は地球誕生から続く地殻変動であり、感染症は生命誕生からつづく生物進化の一環である。」「感染症は人類の歴史に大きく関わってきた。今後とも影響を与えつづけるだろう」と、まえがきに記している。いま、人類の歴史に関わり続ける感染症という視点から、現在の対応を考えることが必要だろう。
興味深いのは、1858年のペリー来日時にコレラに感染した乗組員がいたことによって、3年間にわたって流行し、日本社会の歴史に影響を与えたこと。
ニュートンの業績の多くが、ペスト流行で大学が閉鎖されたことにより、故郷で研究に没頭した時期に集中していたこと。感染症は、人類に様々な影響を与えたことがうかがわれる。
著者のいうように、地球誕生からつづく地殻変動による地震、生命誕生から続く感染症、と人類は共生していかなければならない。
同時に、人間の生産活動が気候危機を引き起こしているように、人間による行動によって未来が左右されるのも現実である。ならば、新型インフルエンザの感染拡大とどう向き合うかを通じて、未来の人間社会のあり方を考えることが求められているだろう。
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とても役立つ
2021/01/24 21:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
世の中に、疫病が蔓延してくると、やはり……人間は不安になります。その歴史がかつて、どのようなものであったか、そして、克服して行ったのか……じっくり読むべき本
紙の本
つながる智。
2020/06/22 20:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
引用されている本に「あ、これ読んだことある」と思いながら「こんなこと書いてあったっけ?」と自分が少々情けなくなった。
内容はかなり的確。世界的な種々の感染症流行と戦争、災害などの関連性がじつにわかりやすい。
おまけに出版に至るタイムラグはあるものの、感染症の発生予測精度も高い。
アフターコロナの時代にも手元に置きたい一冊。
電子書籍
近代の感染症史を振り返る
2020/03/29 16:06
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は医師が感染症のメカニズムを解説したり、社会学者がデータを分析する類の書籍ではありません。著者は環境ジャーナリストであり、ご自身も世界各地で様々な感染症に罹患した経験があるようです。
過去のパンデミックにおける報道のされ方や社会の混乱などについて紹介しています。感染症が流行した当時の人々の危機意識を、ある程度知ることができました。動物由来のウイルス変異、劣悪な衛星環境による免疫力低下、性行為による感染など、先人の知見から学べる感染拡大の条件を意識しつつ、感染症対策に活かしたいと思います。
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コロナ禍は、始まりの終わりでも終わりの始まりでもない
2022/02/17 02:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
報道畑出身の著者が物した、
感染病と人類との戦いの歴史です。
疫学分野に関する記述が荒いのは、
専門上、已むを得ないところでしょうか。
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彼らも生存をかけて変化を遂げている
2023/05/26 06:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類の発生から、地球上の移動もともにして広がってきた感染症は、歴史の裏に、表に、その爪痕を残している。人類が生き残るために努力するのと同様に、彼らも生存をかけて変化を遂げている。そしてその存在との接触は自業自得の部分が強い。数々の芸術家の作品に取り上げられ、また風潮として直接間接にその影を落としていることもあるだろう。そしてそれはおそらく現代でもこれから起きていくに違いない。中にはカミュやデフォーのように後世まで読み継がれる作品も登場するのかもしれない。そこに人類は何を学ぶのか。学ぶことができるのか。