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紙の本
AI vs.教科書が読めない子どもたち
著者 新井 紀子 (著)
【日本エッセイスト・クラブ賞(第66回)】【石橋湛山賞(第39回)】【山本七平賞(第27回)】【ビジネス書大賞大賞(2019)】気鋭の数学者がAIの誤解や限界を示す一方で...
AI vs.教科書が読めない子どもたち
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
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商品説明
【日本エッセイスト・クラブ賞(第66回)】【石橋湛山賞(第39回)】【山本七平賞(第27回)】【ビジネス書大賞大賞(2019)】気鋭の数学者がAIの誤解や限界を示す一方で、大規模な調査の結果わかった日本人の読解力の低下を指摘。AI化が進んだ未来の行き着く先の最悪のシナリオと教育への提言を導き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、”彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか? AIは何を得意とし、何を苦手とするのか? AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行なわれた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行く着く先は最悪の恐慌だという。では、最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか? 最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。
【商品解説】
AIの誤解・限界を示す一方で、日本人の読解力の低下を指摘。AI化が進んだ未来の行き着く先は、教育の劣化を伴った最悪の恐慌だ。【本の内容】
目次
- はじめに
- 第1章 MARCHに合格――AIはライバル
- AIとシンギュラリティ
- 偏差値57.1
- AI進化の歴史
- YOLOの衝撃--画像認識の最先端
- ワトソンの活躍
- 東ロボくんの戦略
著者紹介
新井 紀子
- 略歴
- 〈新井紀子〉国立情報学研究所教授、同社会共有知研究センター長。一般社団法人「教育のための科学研究所」代表理事・所長。人工知能プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトディレクター。
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紙の本
AIの限界、人間の現状
2019/05/10 09:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ただの人間 - この投稿者のレビュー一覧を見る
豊富なデータをもとに、一方ではAI技術の限界を、他方では日本生徒の読解力やそこから見られる課題を論じる。データを踏まえたシンギュラリティ否定論を前提に、代替不可能な領域でいかに能力を発揮していくかがこれからの人間の課題になる。読解力を鍛えるのに遅すぎることはない
電子書籍
テレビで
2019/10/06 16:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ番組で消化されていた本で気になって読みましたが、考えさせられました。AIにできて、人間にできないことやその逆も。
電子書籍
宣伝の本
2018/05/26 10:00
8人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:t - この投稿者のレビュー一覧を見る
1,2章で長々と記載があるが、シギュラリティが来ない理由は、以下の3つと主張している。
・学習データが簡単に作れない
・モデルが作れない
・ハードが変わると学習データを変えないといけない(カメラの解像度が上がるetc)
この3つの理由でシギュラリティを否定することはとても飛躍があるように思う。
というよりも途中から「近年中シギュラリティが来ない」に変更されるので、はじめの方はあおり文句となっている。
また、AIを人間と同じ能力を持つものという意味にまで持ち上げ、ハードルを意図的に高くし、どうしても、シギュラリティが来ないことを否定したい構図になっている。
また意味を理解することを高く評価しているが、将棋にはうといが、羽生永世七冠を前にこの話を展開することは躊躇してしまう。
3,4章は、よく言われている若年者の学力低下の話で、読む価値はない。また、さいごには女性能力優位説まででてくる。
全体的に著者が作ったプログラムの宣伝になっており、何かのためになるような本ではない。いわゆるベストセラー本。
紙の本
『教科書が読めない』に惹かれて
2019/01/12 13:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書のタイトルの『AI』の部分ではなくて、『教科書が読めない』の部分に惹かれて手にした一冊。
東大合格を目指して作ったロボットの失敗から、著者はAIの限界を認識し、シンギュラリティなど絶対に起こりえないと断言する。とは言え、AIの発達によって人間が職業を奪われる事態が起こることも真。では、それに対処するにはどうしたらよいか。著者は、それは教育だろうという結論を出すのだけれど、そこでぶち当たったのが子どもたちの読解力の低さだ。
それはそうだろう。これだけネットでの読みものが溢れる中、読解力が落ちない方が不思議だ。珠玉混合のネットの中から良質なものを選び出すのは子どもたちにとっては至難の技。自分の気になるもの、気に入っているものしか目を通さず、しかも行間が間延びしたスタイルに慣れてしまうと、行間が詰まっているという見た目だけで敬遠してしまう書物も出てくるだろう。(ちなみに、偏屈なワタシは、行間が無駄に空いているネット上のブログや記事を見ると、それだけで萎えてしまう。それは偏見だと言われたら、素直に認めざるを得ないのだけれど。)
もちろん、ネットでの読みものを止めて本を読めば解決するのかというと、事はそんなに簡単でない。それは本書での指摘通り。AI本としても十分読む価値があるけれど、むしろ教育本としての価値の方がずっと高い。『教科書が読めない』に惹かれて大正解。
電子書籍
人気上位は伊達じゃありません
2018/11/21 03:19
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マグマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人工知能関連の本は大別すると人工知能を最強なものとして描いている本、人工知能は思っているほどの脅威的な存在ではないと主張する本に分かれると思っています。
本書は後者の人工知能は神ではないよという本だと思います。人工知能は何が苦手なのかが分かりやすく説明されていてその後に、タイトルの通り日本の学生の読解力のなさが書かれています。確かに読解力の低さは深刻な問題なのでしょうが、私としては人工知能で人間の仕事はほぼ無くなるという暗い未来が待っているわけではなさそうだと分かったことが嬉しかったです。
今現在働く人、学校に通う人、孫をお持ちの方々、誰が読んでも楽しめる本です。
分かりやすい本なのでそんなに高度な読解力は求められないと思います。
2回目を読んだので追記します。私は教育業に携わっているのですが、著者の言うように生徒が教科書をまともに読めていないのではないかというのは非常に感じていることです。プログラミングや英語の早期導入などよりもまずは教科書を読む力が何より大事だという考えには強く共感します。
紙の本
技術的特異点
2022/01/08 10:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題の一冊。
AIとAI技術の違い、シンギュラリティの問題、そもそも人間とコンピュータではどう違うか、現代の日本の子どもの読解力低下の深刻さ(具体的な出題と回答の事例も多数)など、盛りだくさんの内容でした。
電子書籍
教育はどちらにするのが適切か?
2019/11/03 15:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
東ロボくんにするくらい熱心に子供たちの教育に力を入れたら――。突っ込みどころが間違っているかなどと考えてしまった。そもそも、試験問題にはこう答えるべきといったルールが存在しているが、そのルールはたいてい他の答え方を容認しない。ただ、子供の答えにはよくもまあそんな答えをするなあと、変に感心させられる時ががあったりする。同じことをAIに想像できるだろうか?AIを恐れなければならないとすれば、画一的で飛躍の無い、膨大なデータから取り出せる答えのみが重要視されるところにあるのではないだろうか。同時に、新井先生の方法でそこまで東ロボくんの偏差値が上がったということは、採用されている試験問題が人にAIと同じようなものを求めているのでは?とも考えられた。逆に言えばそこまで東ロボくんを「教育できた」先生たちがすごいと思うが、現状の教育が続いたら近い将来、試験の採点をAIが担うなんて事態になるのだろうか?
紙の本
教育関係者や関心がある方は必読
2019/03/23 21:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:せきた - この投稿者のレビュー一覧を見る
AI技術とは何かが分かりやすく解説されている。
何かしらの評価をAIに委ねるのは危険である。
今の学校教育は、AIの作業手順と似たような思考をする人を量産していて、このままでは勝負にならない。ではどうするか。
筆者の論には説得力がある。
紙の本
おすすめできる一冊
2018/08/28 06:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:UG7729 - この投稿者のレビュー一覧を見る
AIの現状を含め、現在の学生が抱える危機から今後の社会が迎える本当と嘘をわかりやすく「数学者」の立場から解説する。非常に読みやすく私のようなAI 初心者にはちょうどいい内容。著者の自信が強く感じるところも多いが、比較的多方面からの視点でまとめられており頷きながら読むことができた。
紙の本
AIと騒がれているけど、落ち着いて考えよう
2018/08/23 19:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:謙信 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学者の目線で書かれた、本質をついた内容。AIの本質を見抜き、落ち着いて、人間らしい・自分らしい対応をしていくことが重要と考えさせられた。AIを怖がらず、かといって侮らず。只、膨大なデータをディープラーニングを駆使して処理していく中で、「感情も数値化・計算化できるのでは?」との思いは拭い切れない。邪魔くさい、面倒くさいことが“仕事のネタになる”意識を高め、人間・自分にしかできない領域を探し、創っていこうと感じた。
紙の本
AIの台頭より深刻な事態が…
2018/05/06 20:52
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto Rosenthal - この投稿者のレビュー一覧を見る
AIとの共存を考えるために手にした一冊ですが、それよりも中高生の読解力の低下に戦慄しました。人間らしさのコアである読解力を失ったら、シンギュラリティなどなくてもAIに職場を失われる若年層が増えるのではないかと震撼しました。
紙の本
AI啓蒙書のベストセラー
2018/05/04 08:48
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Otto - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の仕事を奪うAIの台頭、刻々と近付くシンギュラリティの到来などへの漠然と感じている脅威を正しく(過剰にでもなく、軽視するでもなく)受け止めるための良書です。
AIに優位する「人間らしさ」の核である読解力の重要さを改めて痛感しました。
電子書籍
AIというものには何ができて何ができないか、人間との違いは何か。
2018/05/02 04:26
24人中、22人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あられ - この投稿者のレビュー一覧を見る
新井先生のような研究者さんが、このような形で最新の研究成果と知見を広くシェアしてくださることはとてもありがたいです。自分でも以前高校生と接して「何だ、これは」と思ったことがあるのですが、新井先生の大規模な研究・調査でわかったことと符合しています。
「~以外の…(リンゴ以外の果物、のような)」の「以外の」が読めていないとしか考えられない、というくだりには、ぞっとしながら「ああやっぱり」と思いました。そして、そのことについて大人たちの一部が「不必要に難しい文章を読ませて学生を混乱させている」的に反応するということには、ひたすらぞっとしました。まずは大人が、人の話、聞けよ……ということですよね。「教科書が読めない子供たち」は、大人の鏡です。文科省が数学の「行列」をどう扱っているのかというところでは、文字通り、目を疑いました(私が読み間違えているのだと思いました)。
また、AIというものには何ができて何ができないか、それはなぜなのかという説明が、これまで読んだAI関連の書籍の中で最もはっきりしていて、わかりやすかったです。根拠のない幻想を振りまく夢物語ではなく、こういう冷静な説明が、もっともっと広く読まれるようになるべきです。
その上で「人間には何ができるのか」を建設的に考えていかねばならない。実際、ワープロやパソコンの時代になって「漢字なんか書けなくったっていい」という極論がさほど極論に見えなくなっている現実にも、人間は冷静に対処できています。そういう意味で、希望は持てる本です。が、ぼーっとしていては希望すら持てない。そういうことではないでしょうか。
電子書籍で購入。紙の本での感覚でマーカー引いてメモ(コメント)書いてたら、hontoのリーダーでマーカーの数の上限を超えてしまいました(マーカーの上限なんて、あるんですね……それじゃ基本、小説のように読み流すものにしか使えないです)。
紙の本
AIは意味が理解できない。求められるのは意味を理解する人材。
2018/05/29 11:20
10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Hdylw? - この投稿者のレビュー一覧を見る
・AI研究は今どこまで進んでいるのか?
・具体的にAIにできることとできないことは何か?
・「AIにできない仕事」が多くの人間にはできるのか?
・教科書が読めない子どもたちとはどういうこと?
など、思わず誰かに「ねえ、あの本読んだ?」と話したくなるような話題がたくさんつまった一冊でした。
【人間の仕事の多くがAIに代替される社会はすぐそこに迫っている】
牛乳配達屋、切符を切る駅員、タイピスト。これまでも、新しい技術が人々の仕事を奪ってきましたが、それにより失われた仕事はとても「限定された」ものだったといいます。けれども、今回のAIの登場による変化の数々は、かつてのものとは質的な違いがあり、日本でも近い将来、働く人々の約半数が、少なくとも今の仕事を失ってしまう危機に晒されると著者の新井紀子さんは語っています。
新井さんは、2011年から「ロボットは東大に入れるか」というAIプロジェクトを主導されている数学者の方。(TEDでも分かりやすく研究内容を紹介されています)さらに、このプロジェクトと並行して、新井さんは日本人の読解力についての大がかりな調査・分析を実施します。そこで明らかになった「まさか」と思うような子どもたちの読解力の実態とは・・・
【文章を読むのは苦ではないのに、中身はほとんど理解できていない子どもたち】
・中学校を卒業する段階で、約3割が表層的な読解ができない
・高校生の半数以上が、教科書の記述の意味が理解できていない
全国2万5000人の基礎的読解力を調査した結果、こんな驚きの実態が見えてきたというのです。
【AIは意味が理解できない。求められるのは意味を理解する人材】
何が人の読解力を左右するのでしょうか。ここが一番読者として気になる部分ですが、残念ながら調査の結果、普段の読書習慣も学習習慣も、読解力には何の影響も見られなかったそうです。つまり、今のところ「こうすれば読解力は上がる」という明確な手立ては無いとのこと(人によりけりですよね)
しかし、読解力を上げる方法は無い、というわけではなく、埼玉県戸田市の学校では、教科書に書かれた文章を説明するのに、例えば算数なら図やグラフも組み合わせて理解を深められるようにするなどの授業改善に取り組んでいるようです。
なお、この本の印税は、2018年度からRSTを提供する社団法人「教育のための科学研究所」に全額寄付されるとのこと。それを原資として、「中学1年生全員にRSTを無償で提供し、読解の偏りや不足を科学的に診断することで、中学卒業までに全員が教科書を読めるようにして卒業させること」が新井さんの今目指している未来、と書かれています。
電子書籍
ドラえもんはこない
2018/05/13 23:53
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じぇい - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読むまで近い未来にはドラえもんとタチコマがやってきて人間は楽ができると思っていました。
しかし、どうやら人間が楽できる社会は来ないようで…?
これから人工知能が発達していく中で私達人間がどうあるべきなのか、その役割を考えるためになる本です。