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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/03/05
- 出版社: 早川書房
- サイズ:19cm/511p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-209919-8
紙の本
ザリガニの鳴くところ
【本屋大賞翻訳小説部門(2021年)】【みんなのつぶやき文学賞海外篇1位(第1回)】【翻訳ミステリー読者賞(第9回)】家族に見捨てられながらも、広大な湿地でたったひとり生...
ザリガニの鳴くところ
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商品説明
【本屋大賞翻訳小説部門(2021年)】【みんなのつぶやき文学賞海外篇1位(第1回)】【翻訳ミステリー読者賞(第9回)】家族に見捨てられながらも、広大な湿地でたったひとり生きる少女に、ある殺人の容疑がかかり…。みずみずしい自然に抱かれて生きる少女の成長と不審死事件が絡み合い、思いもよらぬ結末へと物語が動き出す。【「TRC MARC」の商品解説】
ノースカロライナ州の湿地で村の青年チェイスの死体が発見された。人々は真っ先に、「湿地の少女」と呼ばれているカイアを疑う。6歳のときからたったひとりで生き延びてきたカイアは、果たして犯人なのか? 不気味な殺人事件の顚末と少女の成長が絡み合う長篇【商品解説】
著者紹介
ディーリア・オーエンズ
- 略歴
- 〈ディーリア・オーエンズ〉ジョージア州出身。ジョージア大学で動物学の学士号、カリフォルニア大学デイヴィス校で動物行動学の博士号取得。動物学者、小説家。「カラハリ」でジョン・バロウズ賞受賞。
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電子書籍
69歳の処女作
2022/03/24 22:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
それに驚きました。内容は、少し、長すぎる。こんなにだらだら、書かなくても、もっと短くまとめられた内容だと思いました。カイアの生い立ちが、悲しすぎる……
電子書籍
リアリティゼロなんだけど
2023/02/23 00:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Eternal Kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は小学校に1日しか行っていないのに,かつ人家と隔絶した湿地に一人で住んでいます.1950年代のアメリカでこんなことがあったのでしょうか.あったとして,彼女はボーイフレンドに読み書きと数の数え方を教えてもらっただけで相対性理論を理解しています.なんで?
また,彼女のスケッチ集が一流出版社から続々と出版されます.素人の持ち込み原稿同然の原稿がこんな厚遇を受けることはあり得ないでしょう.
ほんの遊び相手として付き合った女たらしの男が,結婚後も彼女からもらったペンダントをつけています.不自然すぎます.
法廷シーンもひどい.検事も弁護士ももっと詳細に当時の状況(潮流の向きとか)を調べるはずでしょう.
リアリティゼロなので評価は低くしておきます.ラストは実も蓋もなくてちょっと好きです.
紙の本
高評価の作品ですが
2023/09/30 14:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kisuke - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶賛する書評を見て読んでみたのですが、私には合いませんでした。
主人公はとても気の毒な女性だと思いますし、逆境の中逞しく生き抜いたのも立派だとは思います。
ただ、読んでいる途中で真相に気づいてしまい、そうなると結局は「世の中の物の見方」が正しくなる、つまり偏見や先入観を裏打ちすることになる、その点がどうにも受け入れ難い。
紙の本
自然を通して描く「孤独」
2020/04/07 21:18
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作は、孤独や人とのつながりといった人間なら誰しもが経験しうる事柄を、自然を通して丁寧に描いていた。
その普遍的なテーマをとても深く掘り下げており、特に孤独に関しては本作の核とも言えるほど深く掘り下げていた。
主人公であるカイアの様な苛酷な環境を経験したことがあるわけではないのに、カイアに自己投影してしまう。
誰しもがどこかで感じた疎外感や孤独といった感情を、カイアが一身に背負っているかのような感覚を覚えた。
なので、どこまでもカイアに感情移入してしまう。
読者はカイアの抱く苦しみ、喜び、苛立ち、といった様々な感情をともに感じるであろう。
ここまで登場人物に感情移入させる著者の卓越した人物描写には感服せずにはいられない。
本作の魅力は人物描写にとどまらず、フーダニット的ミステリー要素や詳細な自然描写なども挙げられる。
著者自身が動物学者であるので、自然描写は特に素晴らしかった。
野生動物の生態を人間の愚かな行動の比喩として用いている点や、自然界の美しさの描写などが特に印象に残った。
ミステリー要素や卓越した人物描写、事細かな自然描写やそれらを用いた文学的表現など本作は色々な要素を含んでいる。
それらを見事に混合させ、差別や偏見といった社会問題や孤独や愛などの個人的感情を浮き彫りにした本作。
本作を読んでカイアの人生に何を見出し、何を感じたかを様々な人に聞いてみたいと思った。
紙の本
なーんだ
2022/03/29 12:06
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
結局、文中に解答は示されてたわっけね。
あと、文章を読めることと、内容を理解することって全く別物だと思う。
飛躍しすぎ。
自然の描写とかは良かったけど。
紙の本
愛とは
2021/08/30 22:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱんや - この投稿者のレビュー一覧を見る
沼地で暮らす少女が差別や偏見に屈せず力強く生きる作品 恵まれない環境ながらも真っ直ぐ生き、人の優しさに触れ愛を育む。貧困、人種差別の土俵で無垢な優しさが控えめに、でも力強く辺りを照らす。憎みきれない家族の愛も他人事ではない気がした
電子書籍
本屋大賞!
2021/05/25 12:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
を受賞したということで、興味を持ったので、読んでみました。
好みから言えば、あまり好きなテイストでは無いです。
ただ、残り2/3くらいからは、ストーリーに引き込まれて、一気に読みました。
読後感は、人それぞれかな、と思いますが、私はあまり良くなかったです。
でも、暫く、引きずりました。
自然描写が多く、興味のある人には面白いでしょう。
紙の本
過酷な現実の中に無垢な少女
2023/08/29 06:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
美しい自然の中でけなげに生きるヒロイン、大人たちの身勝手さに憤りを感じます。事件は後半の法廷劇へと収れんしていきますが、社会へのメッセージは一貫していました。
電子書籍
圧倒的な自然描写
2021/07/03 22:24
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞の書評を見たときからずっと読みたいと思っていた本です。
自然の描写力に圧倒されました。まるでジョセフコンラッドの本に出てくるような
濃密な湿地を思い浮かべました。
そのうえで、挿入されている詩ストーリーの展開をになっていることも魅力的です。
著者は動物学者でもあり、長年アフリカで研究をしていたという方なので、
観察力は言うまでもないのですが、小説としてこれほど詳細に表現できる力もある、アメリカのSTEAM教育を目の当たりにした気がします。
訳者の後書きにもあるように、この本はサスペンスとしても上質ですが、少女の成長譚としても、また自然観察の描写としても上質な読み物となっており、とても重層的な味わいがありました。
それにしても、70歳にして初の小説がこれほどの完成度とは。年を重ねることへ少しパワーをもらった気がします。
電子書籍
瑞々しい文体に感動!
2020/07/24 13:43
13人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:本と床 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋の棚で見かけた時は、ザリガニは鳴くのか?と間抜けな思いをもってずっと気になっていた本書、やっと謎が解けたのと、久々の感動ものの瑞々しい文章。
生物や動物行動学の本もよく読むが、押し付けがましくならず上手く取り込まれ、それでいてミステリーであり、恋愛小説、社会問題、人間の孤独について、いろんな要素を詰め込みながらも力強く、繊細な表現はまさに感動です。
紙の本
語彙を失うほど素晴らしい
2021/04/27 13:19
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
★自然、生物の知識も興味深い!
自然の描写はみずみずしく、美しいですし、まるで専門書を読んでいるような生物の知識も素晴らしい。
本当に知らないことばかりで驚きと、学びもありました。
★感情移入しすぎて号泣
物語途中から、カイアに感情移入しすぎたのか、涙が止まらなかったです。こんなに感情移入できたことはないかもしれません。
★衝撃の結末
私にとっては思わず「えっ」と声が出るような結末でした。
この読後感は今まで味わったことがないぐらい複雑です。
紙の本
壮大でちっぽけな人間の物語
2022/11/25 10:55
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞書評などで話題になっていたと当時に購入したものの、翻訳本であることからやや敬遠し、長らく積ん読になっていた一冊。
映画化を機に(映画を観てとても良かったため)読んだ。
どちらが先がいいか、普段は原作を読んでからだと思うが、この物語に関しては、いずれが先でも十分楽しめる内容であると思った。ミステリーとしてのストーリー展開もだが、湿地の自然の描写などが映像化にふさわしい書きぶりだからだ。生物学者である著者の豊かな見識が生きた作品だ。
湿地の中の家に独りで暮らす貧困層の少女カイア。「湿地の娘」とのレッテルを貼られ、村でも蔑まれている。1969年のある日、殺人容疑で収監されてしまう。
その捜査や裁判の過程を挟みながら、少女の過酷な人生が語られていく。
果たして殺人犯は―。
衝撃的な結末は、映画より小説の方がシンプルかつ確定的に描かれているように思う。また小説では合間合間に詠まれる「詩」が一つの軸となっており、この詩に関しても最後に秘密が明かされる。
貧困やDVといった社会問題を扱うミステリーでありながら、大自然の中で過酷な人生を生き抜く少女を主人公にした恋愛小説の要素もある。
全体を通して響くのは、人間もまた自然の一部であり、やがて土に返る存在だという自然の摂理への敬意のような気がした。
壮大でちっぽけな人間の物語である。
電子書籍
心に残る
2021/01/14 19:42
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T - この投稿者のレビュー一覧を見る
湿地の豊かな描写が美しく、ストーリー展開も引きこまれた。カイアに幸せになって欲しく、後半の展開はどうなってしまうのか心配しながら、一気に読めてしまいました。
紙の本
自然に身を置くとは。
2020/10/06 17:18
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
湿地の中で一人暮らす女性、カイア。彼の女は家族に去られ、古い家で貝や魚を漁り、それを売って生きていた。出ていった兄の友テイトに読み書きと自然科学への知識を教えられ、カイアは素晴らしい観察記録をつけ始める。
テイトが進学の為に去り、孤独に戻ると、土地の青年が興味本位で近付いてくる。青年はカイアに好意を抱くものの、物語舞台は1960年代のアメリカ、どうしてもマイノリティへの配慮に欠ける態度になってしまう。
所詮生き物のオスなんて、とカイアは嘆き、テイトはカイアがいなくてはならない女性だと気付く。
そこで事件は起こる。
紙の本
こういう結末なら大歓迎
2022/09/06 11:13
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルの「ザリガニの鳴くところ」というのは、茂みの奥深く、生き物たちが自然のままの姿で生きている場所、ということらしい。テイトが教えてくれた。まさに主人公海カイアは、そんな湿地で少女時代から一人暮らしをやむなくされた。村の青年、チェイスが火の見櫓で殺された、彼は優秀なQBで村の人気者だった。彼を殺した犯人は誰なのか、もしかしたらテイトかもしれないと考えた、それだけはあってほしくなかった、カイヤとテイトは最後は結ばれるべきだと私は思っていたから。テイトは犯人ではなかった、そして二人は結ばれた、よかった、よかった、じゃ、犯人は誰?、湿地の生き物に詳しいカイアはホタルやカマキリの雄と雌の交尾について何回も言及していたから、察しはついていたけど、こういう結末なら大歓迎