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紙の本
日本史サイエンス 1 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る (ブルーバックス)
著者 播田 安弘 (著)
文永の役で日本を危機に陥れた蒙古軍は、なぜ一夜で撤退したのか。羽柴秀吉が中国地方から高速で戻った「大返し」はなぜ成功したのか。戦艦大和は無用の長物だったのか−。エンジニア...
日本史サイエンス 1 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る (ブルーバックス)
日本史サイエンス 蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎に迫る
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商品説明
文永の役で日本を危機に陥れた蒙古軍は、なぜ一夜で撤退したのか。羽柴秀吉が中国地方から高速で戻った「大返し」はなぜ成功したのか。戦艦大和は無用の長物だったのか−。エンジニアが「数字」を駆使して謎に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
蒙古は上陸に失敗していた! 秀吉には奇想天外な戦略があった! 大和には活躍できない理由があった!
日本史の3大ミステリーに、映画『アルキメデスの大戦』で戦艦の図面をすべて描いた船舶設計のプロが挑む。
リアルな歴史が、「数字」から浮かび上がる!
【謎の一】蒙古軍はなぜ一夜で撤退したのか?
最初の蒙古襲来「文永の役」で日本の武士団は敗北を重ね、博多は陥落寸前となったが、突然、蒙古軍が船に引き返したのはなぜか?
【謎の二】秀吉はなぜ中国大返しに成功したのか?
本能寺の変のとき備中高松城にいた羽柴秀吉が、変を知るや猛スピードで2万の大軍を率いて京都に戻り明智光秀を破った「中国大返し」はなぜ実現できたのか?
【謎の三】戦艦大和は「無用の長物」だったのか?
国家予算の3%を費やし建造された世界最強戦艦は、なぜ活躍できなかったのか? そこには「造船の神様」が犯していた致命的な設計ミスが影を落としていた――。
小さな「数字」を徹底して読みとり、積み重ねていくと、
大きな「真実」のかたちが見えてくる!
各界からも絶賛の声!
「面白かった! 歴史を科学的・客観的データで捉え直すという学際的なアプローチは素晴らしい」
大隅典子さん(神経科学者・東北大学副学長)
「結論として、秀吉の大返しは常識的な行軍ではほとんど不可能だったということになる」
藤田達生さん(三重大学教授/『本能寺の変』(講談社学術文庫)著者)
「排泄物の量まで計算して秀吉の不都合な真実を暴き出すとは! 物理という刀で斬り込んだまったく新しい歴史書だ」
山崎貴さん(映画「アルキメデスの大戦」「STAND BY ME ドラえもん2」監督)
「文献だけでは歴史は解明できない。理系の光が史実を照らし出す!」
溝上雅史さん(国立国際医療研究センター研究所)
「戦艦大和は決して無用の長物ではなかった。戦後の日本の造船、電機、機械産業の発展の礎となったのだ。面白くて一気に読んだ」
加藤泰彦さん(前日本造船工業会会長 元三井造船会長)
読者の声
「秀吉の大返しには、ファクトデータに基づかない通説に疑問を抱いていた。事実を検証する犯罪捜査のような手法は見事」
(男性 70歳代)
「無味乾燥な数字の羅列のなかに、歴史に翻弄された人たちの喜びや哀しみが感じられて切なくなった。不思議な読書体験でした」
(女性 30歳代)
「この本を読んで、大河ドラマ『麒麟が来る』を観る視点が変わった。科学の眼で謎解きすれば歴史は刺激的だ」
(男性 50歳代)
【商品解説】
目次
- 第1章 蒙古軍はなぜ一夜で撤退したのか
- 第2章 秀吉の大返しはなぜ成功したのか
- 第3章 戦艦大和は無用の長物だったのか
- 終 章 歴史は繰り返される
著者紹介
播田 安弘
- 略歴
- 〈播田安弘〉1941年徳島県生まれ。三井造船に入社。東京商船大学のハイテク観測交通艇などを開発、主任設計。定年後「Ship 3D Design播磨屋」を主宰。
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紙の本
歴史の謎を科学検証したリアリティー精神に溢れる本
2021/01/04 18:48
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史学の「通説」に疑問を覚えた船舶設計技術者の著者が、物理データなどの証拠から謎解きを図った(リアリティー精神を追求した)のが本書である。
ゆえに、第1章「蒙古軍はなぜ一夜で撤退したのか」では、「各種船舶を参考に推定した蒙古軍船の詳細」(32頁、表1-1)や「CGで復元した蒙古軍船」(33頁、図1-5)、「蒙古軍船の内部構造の推定」(34頁、図1-6)などいずれもお手の物で、念が入っている。
36頁の「メタセンター」(浮力の作用点)の図解も、重心との位置関係で船の復原力が働くか否かが一目で判る。船速海流比、上下加速度と船酔い率、横揺れ角度などの対馬海峡を横断する蒙古軍船のシミュレーション・データにも説得力がある。
元寇当時の博多湾の「水深」(62頁、図1-19)や「海岸線」(64頁、図1-20)の証拠からは、著者の指摘どおり蒙古主力軍は水深が深い博多湾西側の今津方面から侵入し、百道浜沖に投錨停泊した可能性が高いと納得できる。
各章末には「まとめ」として著者の謎解き要旨が掲げられているので、最初にこの結論を一読してから、著者の論証の是非を吟味するという挑戦的な読書もできるだろう。
第2章「秀吉の大返しはなぜ成功したのか」での著者の推論(強行軍には相当な事前準備が必要だから、本隊から離れた秀吉が海路で姫路に先着し、武力集積や謀略工作に邁進した)を先に読むと面白い。
実際に、「中国大返しのタイムテーブル」(151頁、図2-13)を眺めてから本文に遡ると、無理な野営を重ねて駆け戻った疲弊兵士が山崎合戦の主戦力になった筈がないと実感できるのだ。
第3章「戦艦大和は無用の長物だったのか」でも、切り札=お宝として温存された戦艦大和は、制空権喪失後に本領発揮できずに集中攻撃され、設計上の欠点を衝かれて撃沈されたとする著者の見解が、正鵠を射ていることが解る。
人間行動の賢愚を映す鏡たる歴史は、書き留めた教訓を正しく読み取ることが肝要である。そのときに出来たこと、出来なかったこと、すべきであったこと、為すべきではなかったこと…すべては人間が関わり合った結果なのだと。
紙の本
数字のリアリティーで歴史を検証、これぞ サイエンス!
2023/06/16 17:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:野間丸男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
蒙古襲来と撤退の謎、
秀吉の備中高松から京都山崎への大返しの謎、
戦艦大和が活躍しなかった謎を、
船の設計技術者が人とモノの具体的な数値から検証を重ねる。
蒙古軍は、なぜ一夜で撤退したのか
秀吉の大返しは、なぜ成功したのか
戦艦大和は、無用の長物だったのか
歴史は繰り返される
「蒙古」「秀吉」「大和」が、どれも「船」に関係しているという視点は、
今までの「奇跡」とか「伝説」と違って、リアリティーがあって共感できる。
紙の本
エンジニア
2022/10/18 19:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バルカン人(=SF「スタートレック」に登場する、感情を否定し論理的思考を重視する宇宙人)のようにロジカルに、日本史の疑問を解説する一冊。
・蒙古襲来
・秀吉の中国大返し
・戦艦大和
どれも大ネタですが、いわゆる通説におもねることなく、なかなか参考になる見解を知ることが出来ました。知識がシッカリ詰め込まれています。
紙の本
ブルーバックスは文系には難しいやん
2021/02/08 17:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃっつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大河ドラマのクライマックスが年を越え2月になるという初めての状況下、私も木村佳乃の身体を張った写真撮影のドタバタを観るのを諦めてチャンネルを回した。
「麒麟が来る!」
なんとも冴えない主人公であったが、本能寺の変を違った側面で見せてくれたのが新鮮であった。
さて、光秀はこうして天下人になったが、備中から毛利氏と講和して引き返して来た羽柴秀吉に天王山であえなく討ち取られ、望みを断たれる。
光秀が天下を取っていたら、と考えるのは楽しい歴史のIFであるが、この本ではまた異なる側面から歴史の「もしかしたら」を科学的に考えさせてくれる。
220キロの距離を20,000の大軍を率いていかにして8日間で引き返せたか?
秀吉の大返しは歴史の知識としてあるが、では実際にどうだったのか?
考えでもみなかったことに気づかせて貰えた。
元寇という歴史上の出来事も、科学的に観るとこういうことかと改めて思う。
特に筆者は戦艦大和に思い入れがあるようで、その運用方法に刮目した。
さすがに、理科系の方は素晴らしい発想をされるものである。
楽しいブルーバックスであった。
紙の本
いまだに解けない謎について科学で読み直していては?というコンセプトで執筆されたエンジニアによる日本史解読本です。
2021/02/08 09:46
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、艦艇の設計をしたくて三井造船に入社され、そこで大型船から特殊船までの基本計画を担当されると同時に、半潜水型水中展望船、流氷砕氷船「ガリンコ号2」、東京商船大学(当時)のハイテク観測交通艇などを開発されたご経験をおもちの播田安弘氏による作品です。同書は、いまだ解けない謎を<科学>で読みなおしたらというコンセプトで執筆された画期的な書です。例えば、文永の役で日本を危機に陥れた蒙古軍は、なぜ進撃を続けず、一夜にして兵を引いたのだろうか?明智光秀を討つために羽柴秀吉が中国地方から高速で戻った「大返し」は、なぜ実現できたのだろうか?莫大な国家予算を投入して建造された戦艦大和は、なぜほとんど出撃しないまま沈没したのだろうか?といった疑問に対して、エンジニアである筆者が「数字」を駆使して謎に迫っていく一冊です!
電子書籍
数値データを用いて解析
2022/01/01 17:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
★★★★
歴史上の有名な出来事について可能な限り数値データを用いて解析してゆくという手法はたまに見かけるが、本書ほどその手法を主要テーマとして上げている本は少ないと思う。古い時代の話である一話目の元寇の話と、二話目の中国大返しの話は非常に面白かった。特に中国大返しの解析をそのまま信じると、本能寺の変は秀よしの陰謀である、という結果になってしまう可能性があり 大変に興味深い。著者は三話目の戦艦大和の話に力を入れているのだが、こちらの方はそれほどでもなかった。
電子書籍
物理的なリアリティをもって歴史を見るという視点
2020/11/03 18:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かもちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
従来より歴史研究は文献を最重視してきたが、本書に筆者は、蒙古襲来、中国大返し、戦艦大和と3つの具体例を挙げながら、物理や数学の観点も歴史研究にとり入れることによって、歴史上の未解決問題の謎解きが進むとの期待を述べている。確かに、歴史が人類の活動の記録である以上、自然科学の法則を超えた行動や事実はあり得ないわけで、本書はそんな当たり前のことに気付かせてくれ、歴史を見る新たな視点を提供してくれる。ただ、自身が述べているように、筆者は船の設計者であり歴史の研究家ではないので、歴史的事実に関する記述にところどころ誤記がある(たとえば、戦艦大和が「おびただしい数の砲撃を受け」て沈んだとあったり、「巡洋艦」と「巡洋戦艦」が区別できていなかったり、など)。こうした誤記は本書のテーマである「リアルな感触を大切にしながら歴史を見なおす」ことの価値を損ねるものではないが、残念に感じた。
紙の本
従来にないユニークな視点からの歴史解釈
2020/10/08 22:30
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つばめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
長年、船の基本計画に携わっていた著者が造船技術者の視点から日本史(蒙古襲来、秀吉の大返し、戦艦大和の謎)についての解釈を試みたものであり、歴史学者をはじめとする文系学識者の著作とは趣を異にする。土木技術者の元建設省河川局長の著作『日本史の謎は「地形」で解ける』と相通じるものがある。
蒙古襲来では、当時の博多湾の水深から蒙古軍の船の停泊位置を想定、1隻当たりの停泊(投錨)必要面積に基づく上陸想定地点における船団の配置状況から兵士全員が上陸するまでに10時間を要し、戦力の逐次投入が敗因であったと分析している。梅雨時の秀吉の大返しでは、全軍2万人が8日間で全行程を踏破することは、雨中の野営などを考慮すると不可能、一部は瀬戸内海の水運を利用したことも考えられるが、当時の船の大きさやその数から全員の輸送は不可能と結論付けている。戦艦大和では、この巨艦を登場させた背景がよくわかる。
ただし、船舶の設計では、類似船を参考に排水量の1/3乗比で長さ、幅、深さを決めるらしい。蒙古軍船の大きさもこの手法で想定しているが、各々の船の排水量が表記されていない。日本と蒙古の武器の比較として、蒙古弓の重量50gより和弓は重いらしいが、肝心の和弓の具体的重量の記載がない。秀吉の大返しでは、食料(米)・水・馬の餌・武具から移動中の馬の必要数を算出しているが、燃料は現地調達できるのかなど若干説明不足と思われる箇所も散見される。また、戦艦大和の章で、<零戦の開発過程で解明されたことが、新幹線の高速運転中に後部が横振動を生じる問題の解決につながった。>という趣旨の説明があるが、これは後部の横振動ではなく、各車両の台車の蛇行動といわれる振動現象の解決に寄与したものであり、この解説は誤りと思われる。
電子書籍
船から見た日本史
2021/12/02 10:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
文永の役で元軍が撤退したのは上陸に時間がかかり戦力の逐次投入になったからなど興味深い指摘がなされている。しかし史料に基づかない筆者の想像によるところが多いのでどこまで信用できるのかは検証が必要に思う
電子書籍
以前
2021/07/05 04:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
教科書に載っていた元寇……。なぜ、元は、一度船に戻っていったのか、そこへ天災……。知りたかったので、さっそく、読んでみました。すると……こういう……、他にも、豊臣秀吉に戦艦大和、歴史には載っていない切り口の解説です。真実ならばすごい
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間違いだらけ
2021/03/20 19:29
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:地蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
3つすべてで事実誤認や根拠のないことが書かれている箇所が多々あって、大変興を殺がれる本でした。本筋(と著者が考えるところ)さえよければ、あとはあまり気にしないという姿勢であれば、本筋の内容も信じられなくなります。