- 販売開始日: 2023/03/17
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-354951-2
成瀬は天下を取りにいく
著者 宮島未奈
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊...
成瀬は天下を取りにいく
商品説明
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。
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面白かったです。
2024/03/24 13:13
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラッキーガール月子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
話題になっていた本、気になっていたので購入致しました。始まりの一文から、既に世界観が始まっていて、一気に読み切りました。とても笑えて、面白かったです。
2024年本屋大賞ノミネート
2024/02/19 21:24
5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
地元・滋賀を愛する風変わりな中学生「成瀬あかり」が、淡々と周囲を巻き込みながら我が道を突き進む爽快な連作短編集。
真っ直ぐで努力家だが紙一重で変人な成瀬への周囲の反応が実に面白い。困惑と羨望と、羨望を抱いてしまった自分への困惑と、格好良いけど決まりきらないヒーローの下積み時代を覗いたような不思議な感覚。好奇心旺盛で決めた事はブレない芯の強さを持ちながらも、他人の意見にも耳を傾ける意外なチョロさが、年相応でまた良かった。
成瀬の存在感に引けを取らない相方・島崎や級友・大貫の独特の感性など、登場人物それぞれの個性がしっかりと光る作品。
随所に滋賀の魅力がたっぷり詰まっていて、成瀬に惹かれる度に滋賀への興味も深まった。
続編では少し大人になった成瀬が見れるのだろうか?今度は何を巻き起こすのか、期待しかない。
この娘にしびれる、あこがれるー!
2024/04/30 14:05
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りんちゃん0715 - この投稿者のレビュー一覧を見る
爆笑問題のラジオでこの作品が大賞をとると聞いて興味を持ち、
実際に本屋大賞2024で受賞していたので早速読んでみた。
冒頭から成瀬に引き込まれ、一気に読み終わり、すぐに次巻も購入するほどおもしろい内容だった。成瀬以外の登場人物もとても好きです。
個人的に主人公目線でなく、周りの人の目線から主人公が語られてるのが好きなので、そういう構成になっているところもとても良かった。
主人公はいわゆる、完璧な人間。
ただ、本人は自分のやりたいことを愚直に真剣に取り組んだ集大成であり、
そこが好感が持てるとともに、自分はそのようになれなかった反省も感じさせられる。
とはいえ、成瀬の生き方を見習い、出来ることを真剣に取り組み続け、
自分に正直で周りに影響を与えられる人物を目指したいと思わせてくれる、良書。
地元愛がとても強く、物語の軸になっているところも読みやすい点である。
滋賀の人だったら、もっとおもしろいんだろうなという点が、少し残念。
本屋大賞受賞おめでとうございます
2024/04/17 07:15
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先日第21回となる本屋大賞が発表されました。(2024年)
受賞したのは、宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』。
書店員さんが選ぶ賞だけあって、今書店の店頭では熱くなっています。
本のタイトルをもじれば、
「宮島未奈は(この本で)天下を取りにいく」といったところでしょう。
この本の冒頭を飾る短編「ありがとう西武大津店」は、
第20回「女による女のためのR-18文学賞」の大賞を受賞(2021年)しています。
ここに登場する成瀬あかりという中学2年生の、ちょっと個性的な女の子と、
滋賀県大津という割と地味な土地を舞台にした6つの短編で
この『成瀬は天下を取りにいく』は出来上がっているのですから、
連作短編集ともいえますが、小気味いい長編小説として読むのもありだと思います。
中学2年の成瀬が、6つめの作品「ときめき江州音頭」で大学受験前の
高校三年になっているのですから。
この作品は、ひとえに成瀬の個性で読ませているといってもいい。
何しろ「200歳まで生きる」とか大津から西武百貨店が撤退したあと
自分で大津に百貨店をつくると宣言するような女の子ですから。
もし、心が弱ったそんな時に、この本を読むと、
おそらく元気がもらえるのではないでしょうか。
何故なら、成瀬のように人とちがっていても平気な女の子だっているのですから。
きっと、この作品はコロナ禍がおさまったこの時代の青春小説として
名前が残るにちがいない。
最初の作品のタイトルをもじれば、
「ありがとう成瀬あかり(宮島未奈さん)」といいたくなります。
初めまして成瀬さん、私はびずんと申します。
2024/03/17 16:22
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぐるりんワイド見てファンになりました。そのまっすぐ生きている感じ、苦境にも立ち向かっていく姿に、なんだか背中を押されました。都合の悪い部分を切り捨てて、誤魔化しながら生きている大人たちの社会とその一部分として働いている自分が恥ずかしく思えて、ほら吹きでもいいから(友だちさんから聞きましたけれど)一瞬でも本気で取り組む気持ちを、今この瞬間から日本社会が持つべきだと訴えたくなりました。是非とも成瀬さんには、天下を治めていただきたいと思います。応援しています。
読了後、主人公も大津も好きになる!
2024/11/17 12:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こばとん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2024年の本屋大賞受賞作。最後まで読んでこれはなかなかの作品だと感心した。
収められている6篇すべてが主人公成瀬あかりに絡んだお話なのだが、最初の「ありがとう西武大津店」は、中学2年生の成瀬が2020年8月31日の閉店の日まで毎日、西武ライオンズのユニフォームを着て地元局びわテレの情報番組ぐるりんワイドの中継に写りに行くお話。この年はコロナ禍で何もやれなくなってしまったことも、このようなことを始めた一つの理由らしい。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」という成瀬のこの冒頭の一句からして、なかなかインパクトがある。
「成瀬あかり」は極めてユニークな人物造形。幼稚園の頃から運動もお絵かきも歌も勉強も群を抜いた存在で目立っているが、本人はそれを鼻にかけるでもなく飄々としている。他人を寄せ付けないところがあるため孤立していて、島崎とだけは仲がいい。話す言葉が女の子ことばでなく男の子ことばっぽくて、話しことばでなく書きことばっぽいところからして、なんだか変わっている。200歳まで生きると公言していて、ほかにも期末テストで500点満点を取るとか(結果は490点だったけど)日頃からスケールの大きいことを言って、そのうち1つでも実現すればいいと考えている。
本書には、大津や滋賀の西武大津店、琵琶湖観光船のミシガン号、スーパーの平和堂、きらめき坂、膳所高校などの地元ネタがふんだんに出てきて、それもストーリィの雰囲気づくりに一役買っている。
本書の印象を決定づけた最後の「ときめき江州音頭」は、成瀬本人の視点でこれまで出てこなかった成瀬本人の心の中の思いが描かれる。親友島崎が東京に引っ越すことになって揺れ動く成瀬の心情が温かい目で描かれていたり、地域の小学校で開かれる「ときめき夏祭り」の手伝いをするする中で、地域の人たちとの関わりにも一つ一つ心が動く。
たとえば、…
・成瀬は受験生なのに、突然数学の問題が解けなくなる。「島崎が引っ越すと聞いただけでこれほどの不調である。…島崎のことを思うとどうも感傷的になってしまう。」
・卒業式まで髪を切らないと大見得を切った成瀬に島崎が言う。「『成瀬の言いたいことはわかるけど、なんかモヤモヤするんだよね。こっちは最後まで見届ける覚悟があるのに、勝手にやめちゃうから』成瀬は背中に汗が伝うのを感じた。振り返ると心当たりがありすぎる。成瀬が途中で諦めた種でも、島崎は花が咲くのを期待していたのかもしれない。これでは愛想を尽かされても無理はない。…どうしていいかわからなくなった成瀬は、階段を駆け下りて家に帰った。」
・「その後もきらめき中学校の吹奏楽部や、公民館のコーラスグループ、有志の三味線やジャグリングなど、バラエティに富んだ人々が舞台に立った。この人たちだって、来年もここにいるかどうかはわからない。同じメンバーが揃うときめき夏祭りは二度と開催できない。そんなことを考えていたら目の奥が厚くなってきて、成瀬はあわてて頭を左右に振った。」
ここまでの5篇はすべて成瀬以外の視点で描かれていて、成瀬は必要以上のことは口にしない性格で、なんだか無表情だし、何を考えているかよく分からないところがあるが、ここにきて(当然のことなのだが)成瀬もいろいろと思うところがあることが伝わってきて、急に親近感が湧いてくる。これにご当地ネタも加わって、なんだか大津という街まで好きになり、愛着が湧いてくる、という不思議な効果がある。ここまで来て、そういう、しみじみとした良い作品だと思うに至った。作者の緻密な設計図に乗せられた、ということだろうか。おススメの作品です。
成瀬はいいやつ!
2024/10/03 16:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレ
成瀬は何十年か先に天下を本当に獲ってしまうだろうな、200歳まで生きて、大津に百貨店を建設して、カルタクイーンになって、それからM1で優勝して(あ、これは断念したのか)。学業が優秀だけど、誰とも交わろうとしない周りからは変人と思われている成瀬、私も読み始めは彼女のクラスメートと同じ感覚で、どうしてここまでベストセラーになったのか意味不明だったのだが、最終章の「ときめき江州音頭」まで読み通して理解できたのだが成瀬はとってもかわいい女の子であるということ、西武大津店の閉店に悲しみ、遊覧船のミシガンをこよなく愛し、地元イベントに熱心に参加する地元愛に燃える、そして唯一の親友、島崎の東京への引越しに動揺する女の子、彼女にとって島崎の存在がどんなに大きかったのかが理解できて泣きそうになった
面白すぎる青春小説
2024/08/04 22:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:けいちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白すぎる青春小説。
成瀬の発想や行動が面白すぎるし、成瀬を取り巻く人たちも面白いし、良い人しかいない。
平和な世界だけど、退屈はしない。良い刺激がずっと続く。
学生に読んでほしいのはもちろん、心が汚れた大人にも読んでほしい一冊。
最高に青春!でどハマりまっしぐらな作品です!
2024/08/01 10:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:どこかの中学生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんでどどん!と目立つところに置いてあり、思わず買ってしまいました。
最高に青春で、泣けて笑えて、一気に読み切ってしまいました!
自分も14歳なのですが、身の回りにこんな素敵な人がいたら面白いなって思いました。...いや、気付いていないだけで、成瀬のような最高に面白くて素敵な同級生はたくさんいるのかもしれませんね。
読み切った時の爽快感は、何度読んでも変わらず、大好きな作品です。好きで好きで周りの友達に片っ端から貸しました!笑今年の読書感想文は「成瀬は天下を取りにいく」で決定です。
最終話に持っていかれた
2024/07/17 15:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終話が良かった。
それまでは、期待してたほどじゃないなあって感じだったけど。
ただの、奇想天外な女の子の話みたいな。
素で付き合える友人は大事。
最高の青春小説。
2024/07/05 18:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:naru - この投稿者のレビュー一覧を見る
成瀬の生き方がかっこよくて、その仲間のあり方があったかい。ゼゼカラ最高!
最終話に持っていかれた
2024/06/13 13:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終話が良かった。
それまでは、期待してたほどじゃないなあって感じだったけど。
ただの、奇想天外な女の子の話みたいな。
素で付き合える友人は大事。
成瀬の生きる道
2024/05/29 00:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タカミー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞にノミネートされた本作は 大津西武閉店から・・・とTVでの紹介を聞いて
えええーーーー 大津パルコが閉店したのはネットニュースで知ってたけど 西武が・・・。両親は大津&膳所高出身で夏休みには母、叔母、弟と一緒に大津西武に行ってたのでショックだった。父は3刷目の本作を購入しててそれを借りて読んだ。
優等生でなんでも成し遂げてしまう成瀬。周りから浮いてしまうだろう突出した才能 発想で色んなことにチャレンジする精神。凄いよね、読み進むうちに成瀬からパワーをもらえた。(作者の宮島さん自身 勉強が出来て成瀬みたいな子だったのかな?)
本当にスルスルテンポよく読める。 成瀬の今後が気になるよ。
最初から最後まで笑いに溢れてる作品
2024/05/24 23:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2024年本屋大賞受賞。栄東中、豊島岡女子中の入試にも出題された。うわぁーこれはおもしれぇー。とにかく主人公の成瀬のキャラがぶっ飛んでいて、よくもまぁ、こんな人物を生み出したものだと感心せざるを得ない。成瀬は幼稚園の頃から何をやっても上手、あらゆる賞を総ナメにしていくいわゆる天才少女。周囲の目を気にして生きている多くの人にとって、我が道を行く成瀬の生き方はとても魅力的に映る。普通なら恥ずかしいと思うようなことも躊躇なくチャレンジしていく肝っ玉の強さ。マジ天下取れそう。地元愛あふれる大津市民必読の書!
とても面白かった
2024/04/15 17:50
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
成瀬の性格と周りの仲間が、無理をしない程度で関わって行くうちに気づきがあり地元愛があったかい作品でした。 成瀬と島崎の万歳ユニットも良かった。