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火田七瀬は私の永遠のアイドル
2021/02/01 21:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
筒井康隆氏の小説でヒロインと言えばと聞かれたら、大多数の人は「時をかける少女」の女の子と答えるだろうけど、私はやはり「家族八景」の火田七瀬一択です
七瀬シリーズ
2024/01/25 11:02
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の感情を読み取る特殊能力を持った七瀬さんが、住み込み家政婦として8つの家庭で働く短編集です。続編もあるので、また七瀬さんに会いたくなります。
筒井版「家政婦は見た」
2019/01/31 12:03
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
七瀬にはある特殊能力があって、その能力を使って家政婦に入った家庭のどろどろをのぞき見るという話。筒井作品の中では3本の指にはいるくらい私は好き。
今まで読まなかったのが口惜しい。
2018/05/15 10:35
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投稿者:ROVA - この投稿者のレビュー一覧を見る
筒井さんの作品は以前一冊買ったことがあるものの、
あまり好みではないな、と感じて(タイトルは忘れてしまった)それきりでした。
弟の本棚にあったこの本も背表紙だけを見てずっと読まずにいたのですが
今回初めて読んでみてちょっと過去の自分を引っぱたきたくなりました(笑)
テレパスものと言えば簡単ですが、何より七瀬のキャラクターが魅力的!
おそらくテレパスとして生きてきた上でやむなく身についてしまったと思われる
十代の少女とは思えぬ精神構造。小説の主人公とは思えぬ精神構造。
かと言って極端に悪でもなければ正義でもない。どっちつかずの語り手キャラでもない。
一番好きな話はやはり水蜜桃。やり過ぎカタルシス。
『やむなく勝美の精神を圧殺することに決め』でこの本に出合えて良かったと痛感。
家族八景
2015/08/28 19:25
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投稿者:Carmilla - この投稿者のレビュー一覧を見る
筒井康隆の初期の傑作「七瀬三部作」の第一作である。
高校を卒業して以来、住み込み家政婦として働く火田七瀬。
彼女には「人の心を読む」能力があるが、それを他人に知られるのを恐れている。
七瀬が住み込み先で遭遇する事件の数々、そして彼らが抱える心の闇…
この本が出版されて40年以上経つが、家庭が抱える問題は、今も昔も変わらないのだということがよくわかる。
これは家族の問題なのか、それとも社会の問題なのか…
家族とは
2002/06/19 17:22
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投稿者:suzuko - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族とは何かを考えさせられる物語である。
主人公がお手伝いとして様々な家庭と関わりを持っていくのだが、
家族にとっては何でもないと思っている事が、他人にとっては不快
な事もあると気づかされる。主人公がある特殊な能力を持っている
事からさらにリアルに感じられる。家族の話なので年齢を問わず
読む事が出来る本だ思う。
家族のカタチ
2001/01/17 20:57
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投稿者:taigo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「どうぞ、いつまでもお芝居を続けてください。いつまでも家族サーカスをお続けなさい。舞台装置じみた小綺麗な尾形家を振り返ろうとせず、七瀬は門をでた」本文から
本書は、他人の心を読みとる能力、精神感応(テレバス)を持った女性七瀬がお手伝いとして八軒の家を訪れる物語である。
七瀬は訪れるそれぞれの家に住む家族の心の中を見る。
そして虚飾と欺瞞に満ちた家族の姿を暴きだす。
世間体のために求められる仲の良い家族像を演じる家族たち。
自分たちのためではない、人に見せるための家族愛。
自分たちは家族なのだと確かめあわなければ生きていけない家族たち。
記号としての親。記号としての子。記号としての家族。
七瀬は家族の裏側を見る。それは残酷な行為かもしれない。
超能力者という、孤独な特権者である七瀬は欺瞞のなかに好んで生きる者達を理解できないし、彼らも七瀬という異物を理解できないからだ。
七瀬という第三者が介入することでそれまでギリギリの所で保っていた虚飾と欺瞞のバランスが崩れて、家族は崩壊してしまう。
しかし、彼らはそれが虚飾と欺瞞にまみれていたと思い知らされても、また虚飾と欺瞞の世界に帰っていくのではないか。
なぜなら彼らは孤独には生きられないからである。
そして、もともと孤独な七瀬にはどこにも帰るところがないのである。
覗き見る秘密
2020/02/29 08:23
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレパシーの能力を持ちながら、徹底的に傍観者の立場を貫き通す七瀬が美しいです。欲望を剥き出しにした、彼女の周りの人たちとのコントラストが心に残りました。
心を読むことで成長
2020/02/22 08:38
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の七瀬が、シリーズを重ねるごとに歳を取っていくところが良かったです。他人の内面を覗き込むことによって、自分自身を見つめ直しているようでした。
七瀬シリーズ第1弾
2016/04/12 07:25
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が敬愛するモレノやフロイトの心理学が、作品の中でいかされていた。中でも「無風地帯」は、心を読むことがどれだけ孤独かが伝わってくる優れた短編だ。
人の心の奥をえぐる
2015/11/13 14:27
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
「人の心が読める」という設定から当然わかるように、人の心の奥をえぐるような作品。筆致がとても鋭く深いので読み進めてゆくのがつらくなるときがある。
高いレベルの作品とは思うが個人的には好きでない。
数十年ぶりに読んで
2015/08/29 18:37
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投稿者:Kattsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
たぶん3,40年ぶりに読んだと思います。
七瀬3部作を一気に読みました。(第1作が本書)
現実に読心能力がある人がいたとしたら、やはり七瀬のように隠し通すだろうから、本当は気づいていないだけで周りに実在してもおかしくないなと思ってしまった・・。
これをきっかけに筒井康孝を電子書籍で再読破しようかな。
正常と異常の境界
2002/05/30 06:12
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投稿者:くゅずにえ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間は誰しも良い心と悪い心を持っているという
セオリーを覆しそうな作品。人の心が読める主人公
七瀬は付き合っていく人々を善人と悪人に徹底的に
分けようとしているように感じられる。
そして、そこには主人公の自分の能力に対する
コンプレックスやアイデンティティが見え隠れする。
日本人の大まかな性格のタイプが一覧できるような
錯覚に陥るのは私だけだろうか。
家族八景
2002/03/25 21:10
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投稿者:ポンタ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人の心を読めるというお手伝いさんの七瀬が八件の家族を回り、その家庭の様子を映し出した作品。
発想もさることながら、それぞれの家族に特徴があり、家族というものを考えさせられる。
七瀬お疲れ
2021/10/21 20:23
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
若きお手伝い・七瀬VS問題のある8軒の家族。人間の表と裏の顔の対比描写が素晴らしい。けど読んだ後、人間不信になっちゃいそうな一冊