紙の本
標題から元気の湧く作品集かなと思ったのだが、いずれも脱力しそうになる作品ばかり。
2023/02/22 22:16
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
標題から元気の湧く作品集かなと思ったのだが、いずれも脱力しそうになる作品ばかり。いずれも皆の中にある事象を克明に捉えているという意味ではズキンとくるのだが、結末が曖昧過ぎて満足できないのだ。まあ、私の不得意な抽象的・哲学的作品なので仕方ないか。標題の「ビタミンF」という言葉からは、何か人の心身に触媒のように良い作用を及ぼす短編集を期待してしまうのだが、私的には身近な難しい問題を提示したまま「成るようになる」と言って突き放された感じが否めない。元気がでるどころか、むしろ虚無感が勝ったのが大いに残念。やはり直木賞受賞作品は高尚過ぎて私には不向きらしい。
紙の本
泣けるかなぁ
2022/05/11 01:21
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投稿者:H&M - この投稿者のレビュー一覧を見る
リアルに情けないおじさんの話がばかりで、リアルに情けない夫を想像して、ついイラッとしてしまった。
ヒリヒリした日常を描いていて、それが目に浮かぶようで、痛いところをえぐられて、内容はいいんですが、目に浮かぶようだからこそ現実に引き戻され、情けないおじさんにイラついてしまう。
私だけでしょうか。
作品自体が悪いわけではないけど、好みじゃなかった、というのが、正直な感想。
そんなわけで、『涙腺キラー、最泣の一冊』という帯にもイラッとしてしまいました。
泣けるかどうかは、読者による。
紙の本
30~40代向けのほろ苦い短編集
2021/08/14 08:20
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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
30代後半~40代の主人公が、子どもの非行やいじめ等のトラブルに遭う中で家庭生活や自分の人生を考えていく短編集。全般的に、30代後半ともなると人生がある程度決まってしまっているという諦め、もう若くないけど年寄りでもないという中途半端さを持て余している感じが漂っていて、該当する年齢の人には楽しくない小説かもしれません。
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重松さんの本、これで3冊目の読了。
彼らしい文章っていうのが、少しだけ解ってきたような感じ。
ビタミンFは心のビタミン剤。ちなみに実在はしないのだけれど。
Family。
Father。
Friend。
Fight。
Fragile。
Fortune…
〈F〉で始まるさまざまな言葉を作品のキーワードとしている。
切ないフレーズも彼らしい文章だけれど、読み終えたら元気になれる!
お勧めの一冊!
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子供を思う親の心のうち、そして家族の形を繊細に描いた7編です。戸惑いやあせり、失望を面に出してはならない「親」という身分の不自由さなど、普段の生活のなかの「禁句」を言い当てられてる気がします。
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重松清の「ビタミンF」。
バイト先の子が貸してくれました。
読んだら凹みますよ、と(笑)。
なんというか、リアルですね。
話の内容がリアルってわけじゃなくて
なんというかこう
人生って起こってしまったことは
良いことでも悪いことでも
受け入れる以外に方法はないんだっていう
その感じですかね。
主人公たちは悩んだり思い出したり
いろんな方法を取りながら
今を受け入れていくしかないんだなと
そういう感じになっていくのです。
僕はこういう本はすごい好きですね。
村上春樹なんかもそうですけど
読んだことによってどこにもたどり着かない感じ(笑)。
まぁ善悪白黒正誤で世界は成り立っていないということですね。
曖昧なものを曖昧なままで受け入れる心構え。
そういうものも必要だ、ということです。
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直木賞受賞作。新刊のときから読みたかった本が文庫本になり、初めて手にしました。
この本はすごい!
30歳後半から40歳代の思春期のお子さんをお持ちのお父さんならこの本を読むと、確かに「ビタミンF」が補給される思いになるでしょう。はたして女性は、どんな目でこの本を見ることが出来るのだろう。私としてはとっても興味があるところです。男の私から見ると、女性の方が賢く、父親はどんどん立つ場所がなくなっていくような・・・(笑)
そんな日常を、鋭く捕らえている短編集です。
でも、この本にある7編共に、独特のハッピーエンドなんです。けっして「めでたし。めでたし」ではないのだけど、ほっと、一息つけるような現状の中での光を見る思いです。2003.7.23
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重松清さんの小説です。家族に関する小説です。(ビタミンFというタイトルはふさわしいかもしれませんね)
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中年。中途半端な世代が主人公の短編集。家族って何。親って。子供って。回答にはならないけれど鍵を見つけるヒントにはなるかもしれない。泣き笑いの自分を自覚したことがある人には読んでもらいたいな。
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家族って良いなぁって実感できる。ちょっとつらい話も多いけどお父さんってこう思ってるんだってわかる感じ。
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主人公が私の年代ではないので、感情移入って感じじゃないですけど、親はこうなのかな、とか考えさせられます。決して大きくない日常の中の問題が、リアルすぎなくて、でもリアルで読みやすい。
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初めての重松清作品。これから好きになった。ドラマ一般の「家族」像とは違って、リアル家族にはドロドロしたもんが流れてたり目を背けている部分っていっぱいあるのよね。
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さやかが生まれたときから、お父さんはお父さんでお母さんはお母さんやったから。大人の視線で家族を見たこの小説は、当たり前のコトやねんけどさやかにショックを与えた。・・・今まで、一杯心配かけてすいません。笑
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少し若輩もんの自分が読むには早かったのか、それともビタミンFが足りない年齢になったときにとんでも遅いのか・・わかりません。
「いつ」読むのかが重要な気がします。
すこし、父親にやさしく(笑)になれます。
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なんか、毎日頑張っているんだけどそれに疲れたり、なんか目標がいいのかわからなくなったりとネガティブな時におすすめ。登場人物の年代は違うけど、へこむとこういう気分になるよな〜って共感できる!!
なかでも、オススメなのが「セッちゃん」親子が相手を傷つけないように気遣いしているのだが、娘がすごいいい子で頑張り屋で自分ひとりで頑張って嘘ついて1人で抱え込んでしまう!!
この娘の姿がいい!!うまく表現できませんが、自分に置き換えれれる所もあったりと…電車の中で読んだので泣かなかったけど、自分の部屋で読んだら泣いてたかもっていう本です。