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みんなのレビュー902件

みんなの評価4.6

評価内訳

896 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

箱根駅伝を目指す

2008/09/14 23:56

10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

これ、おもしろいって聞いていましたけど、
噂どうりめちゃめちゃ面白かったです!!。
ストーリーは極簡単。
 竹青荘に住む無名大学生が箱根駅伝を目指すというだけのもの。
たったこれだけです。

 読む前は思いました。
スポーツ推薦なんかで、タレントをリクルートしている大学でも
予選会を経て出場するのが、大変なのに、、。
ホームルームでやる気満々の若手教師にクラスでなにかに取り組もうと
言われた直後の生徒たちのように思いました。
「そんなの出来るわけないじゃん!!」
勿論、劇中の登場人物たちも、リーダー格の灰ニ以外は
最初はこの心境です。 

それが、、、。

読んでいるうちに、、どんどん灰ニに感化され
そして走るということに魅せられ、、勿論三浦しをんさんの作家としてのマジックに嵌り
 ラスト近くでは、彼らを純粋に応援している(読者)自分が居るではないですか!。
不平を言いながらも懸命に取り組む練習中(練習というより特訓)もいいのですが、なんといっても、読みどころは、ラストの場面です。
 走るという行為は、勿論競争相手が居て競い合いながら走ることには、違いないのですが、
長距離の場合、取り分け、自分に語りかけながら、又、このペースでいでけるか、自分に相談しながら
又、自分の今までしてきた練習、または、人生といってもいい過去を思い出しながら走る行為なんですね、、。
たすきをかけて走る彼ら一人一人の苦しいまでに熱い思いがきちっと描かれていて本当に感動しました。
 この思いに嵌りすぎたのか、実際に紙幅がそうだったのか、
あまりにも入り込みすぎて確認できなかったのですが、
一番の登場人物である、灰ニと走の走っているシーンが短かったような気さえしてもっと読ませて!!と、、。
 走るとは、こんなに素晴らしい行為なのかとさえ思いました。
 
 兎に角、面白い傑作です。
読むことを皆様にオススメします。

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紙の本

ワンパターンのスポコンでも、これだけ読ませるってえのは、化けた、って云っていいんじゃないでしょうか。直木賞はこっちで取ったほうがよかったかな

2006/11/18 20:08

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本に絡む私的なエピソード、その1。実家で久しぶりに地上波の放送を見ていました。箱根駅伝の予選のドキュメントで、拓大は一秒差で涙を飲んだ様子を、そのルールを殆ど知らないままに眺めながら、インカレ・ポイントってなんだ?などと呟いたものです。
その2。確か今年の春すぎだったと思いますが、日本橋三越の7階で開かれた美術展で現代絵巻物とでもいった個展がありました。私は招待券を持っていましたが、娘との調整がつかず、結局いかずしまい。その画家の名前が山口晃でした。
そしてこの本、軽装本でありながら、カジュアルな感じこそすれ少しも安っぽくないのに、さすが新潮社装幀室のセンスはいいな、ついでにカバー装画の擬古的なポップさに感心し、あれ、これって箱根じゃん、もしかしてこれ描いたの山口晃?などと呟いたものです。
プロローグの4ページ目
「自転車を加速させ、走る男の横についた。遠くにいるなにものかに操られるように。自分のなかの深い場所からの叫び声に突き動かされるように。問いかけは清瀬の意思とは無関係、気がつくと発せられていた。
「走るの好きか?」」
というところで、思わず涙をしてしまったのです。一気に読み抜け、家族4人で肯きあったのです。森絵都に『ダイブ!!』があるとすれば、しをんには『風が強く吹いている』があるって。
いや、『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞を取ることを予想できなかった私は、負け惜しみではなく「こっちの小説のほうが上じゃん」と絶叫するのです。登場人物全てを個性的に描き分け、スポ根ものの宿命である予定調和的展開の波に乗りながら、最後で静かに幕引きをする。先が読めることが、少しもマイナスに働かない上手さ。しをん、化けた?ですね。
話の前半は学生たちが暮らすぼろアパート竹青荘周辺が舞台です。
アパートの住人を、部屋の番号順に紹介すれば、101号室に住むのがハイジ、こと清瀬灰二、寛政大学文学部四年で、今回の挑戦の仕掛け人です。人格者であるだけでなく、マネジメント能力にも優れ、我が家の娘たちに言わせれば、「イケメン」だよね、ということになります。
102号室には、ユキ、こと岩倉雪彦、法学部四年で、三年の時に司法試験合格済みでお分かりの通り頭脳派です。103号室には、走こと蔵原走、主人公といっていいでしょう。天才的なランナーゆえに独善的でもあり、高校時代に事件を起こしています。104号室には、ニコチャンこと平田彰宏、理工学部の三年ですが浪人と留年をしているので25歳。もと陸上選手ですが、今は単なるヘビースモーカー。
201号室にいるのが双子のジョータ、ジョージ、こと城太郎、城次郎、社会学部一年、ともかく明るい性格。202号室には、キング、こと坂口洋平、クイズマニアの社会学部四年。203号室には、アフリカから留学しているムサ・カマラ、理工学部の二年、ただし運動経験なし。204号室は、王子、こと柏崎茜、漫画オタクの文学部二年。最後が205号室、神童、こと杉山高志、心優しい商学部三年です。
他に、竹青荘の大家さんで監督・田崎源一郎。皆に愛される犬のニラ。双子のことが好きな八百勝の娘勝田葉菜子。大人の風格を見せる箱根の王者・六道大の四年生、キャプテンの藤岡一馬。憎まれ役、榊浩介などがいます。
これって映画になるんでしょうが、絶対に面白いでしょうね。日テレが全面的に協力して。無論、しをんの母校である早稲田は当然、グラウンドを提供したりして。配役で悩むとすればハイジ。とりあえず六道大キャプテンの藤岡一馬は中村獅童で決まり。?なんだか『ピンポン』みたいになってきたぞ。ま、いいか、スポ根なんて基本はマンネリだから。

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紙の本

人それぞれの速度

2008/05/27 23:14

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

風が強く吹いている 三浦しおん 新潮社

 スポーツライターの文体です。その書き方は書き進むにつれて落ち着いてくる。作者が読者に伝えたい意思は「世の中には嫌なことがいっぱいあるけれど楽しもうよ!」 ということです。
 箱根駅伝を素材にしているけれど駅伝の話ではない。走り方には人生の学びがある。人間には自分に応じた自分の能力と維持のための速度がある。
 もし映像化されるときには原作どおりにはいかないのでしょう。本を読んだほうがいい。 <br

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紙の本

お正月といえば箱根駅伝でしょ

2007/01/18 00:46

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 というわけで毎年欠かさず箱根駅伝を観ています。でもチャンネル権を握ってる私に対する家族の目は冷たいものがありました。
 でどうしたかというとこの本を読ませてみたのです。最初はあの分厚さでしょ。渋っていたのですが、いざ読み始めるとなんと一日で読んでしまいました。途中でやめられなかったんですって。普段読書する方ではなかったのでこれにはこっちがびっくりしました。つまりそういう人でも夢中になれるほど面白いのです。
 ありきたりの展開にありきたりの結末。でもハイジが竹青荘の住人をぐいぐい引っ張って行った様に、箱根の山を駆け抜けたいという気持ちにさせられるのです。まるで自分も一緒になって走っているような感覚です。
 学生時代の持久走。あれは苦しかった。できればもう二度と走りたくない。でもこの本を読んで走るのも悪くないかもと思いはじめた自分かいます。走のハイジのジョージ・ジョータ・キング・王子・ムタ・神童・ユキ・にこちゃんの見た景色をみてみたい。彼らの見た世界はどんな世界なのか、そしてそこに何をみいだせるのか。
 走ることが好きな人も苦手な人もちょっと走ってみようかなという気持ちにさせられる作品です。
 今年の箱根駅伝。勿論家族みんなで盛り上がりました。駅伝ファンの人も、そうじゃない人も是非一読を。来年からは駅伝の見方が変わります。

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紙の本

完全にトリコとなりました...

2012/03/06 20:24

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の直木賞受賞後の第一作。走ることを愛し、走ることが生きることであるハイジと走の二人が出会い、素人集団を連れて、箱根駅伝を目指す。補欠のいない10人で、陸上未経験者も多数いて...
かなり無理のある設定ですが、時々笑えちゃう軽いノリと、一方では練習から予選会、本戦に進むち密な過程の中で、彼ら寛政大の駅伝チームが見せる成長。「無理がある」ことをすっかり忘れてしまうくらい、500ページに及ぶ長編に引き込まれてしまいます。
話題性のある箱根駅伝というテーマですが、著者の取材の精密さが表れていて、素人の知らない部分まで細部にわたり細かく描写されます。が、メインはやはりこのチーム。素人集団が「箱根」という思ってもみなかった「夢」を実現させていく過程で、「走る」ことに対しての考えや、駅伝という競技でもたらされるチームワークを垣間見せてくれます。
「一応」高校時代から「走り」の才能をあらわして、でも挫折を経験した走(かける)が主人公であるのですが、駅伝の各区間を走るチームメンバー全員が「主役」であることは間違いありません。それぞれの個性がでているし、それを采配するまとめ役のハイジのリーダーシップも素晴らしい。走の結果から特筆されていいはずが、みごとに「全員が主役」という印象を持ったまま読み終えることができました。
それでなくとも感動を呼ぶ駅伝。現実の世界でも、そこには数々のドラマがあるはずで、その長いドラマの一部を我々観衆は切り取ってみているにすぎない。なんにせよ、ひとつのことに打ち込む姿、チームとして成長していく姿、タスキに込められた思い、個人競技でありながら団体競技である駅伝のドラマ、感動のポイントが凝縮された物語です。
残りページ数の厚さから、本戦に出られたのか、とか、だいたい想像ついちゃうところはあるんですが、特に後半から終盤は、読みながら必死で応援している自分がいました。最後の結果のパートは、ドキドキしましたねー。小説でここまで熱くなれたのも久しぶりです。
寛政大学駅伝チームは、チームワークを学び、同じ夢を追いかける仲間を思いやる気持ちを持てるようになりました。ひとつの夢に向かって、汗を流すチームって、美しいです。その中に能力のある者、無い者がいても、いや色々なタイプが存在するからこそ、チーム愛が生まれるのでしょう。精鋭だけを贅沢に選んで勝っても、得られない喜びがそこにあるような気がします。
彼ら大学生は「若い」から、ひとつのことに夢中になれたのだろうか?いや、若くなくとも、ひとつのことに、ひとつの夢に向かってがむしゃらになることはできるはず。そんなものを見つけよう。目の前にきているかもしれない。それを見つけるんだ。
ライバルの他校に「嫌われ役」がいたり、ちょっとだけ恋愛モノが混ざっていたり、まったく「長さ」を感じさせない500ページでした。

【ことば】いままでなかった。走る喜び。苦しみを凌駕してなお、胸に燃える理由。再び会うために。会って、ともに走ったことを喜びあうために。明日も戦う。全力をもって。

孤独なランナー人生を送るはめになっていた主人公が、「仲間」を得て違う夢を持つようになった。早くはしることだけが目的ではない。誰かを喜びをわかちあうことを目指して走る。自分のために、誰かのために、走る。「強く」なっていく姿が美しい。

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風が強く吹いている

2017/08/24 11:12

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

三浦しをんさんは大好きな作家さんで、どの作品もそれぞれ好きだけれど、一番愛おしいのはこの作品です。スポ根もの、若者の成長物語、予定調和、でありつつも、そこを超えた凄みを感じます。爽快感、すがすがしさ、疾走感。なんと表現するのがいいのでしょうか。登場人物はみな疾走しています。それにつられて、読者もまた疾走させられずにはいられないのだと思います。

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2006/09/30 23:39

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2007/03/08 00:13

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2006/10/12 00:00

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2006/10/28 13:13

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2006/10/29 17:20

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2006/10/29 18:04

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2006/10/31 00:31

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2006/11/03 00:02

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2006/11/03 04:56

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