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できそこないの男たち みんなのレビュー

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みんなのレビュー165件

みんなの評価4.0

評価内訳

161 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

楽しみながら再確認

2019/07/05 13:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

福岡伸一『できそこないの男たち』を読みました。
生命科学の本です。
書名は「出来の悪い男」という意味ではなく、「男というのは生物学的には、できそこないである」という意味です。
生物の基本形は女性で、男性は女性をちょこっと改造してできたもの、というのは知識としては知っていたのですが、この筆者の、巧みな比喩とテンポの良い文体によって、楽しみながらそれを再確認しました。
聖書ではアダムからイブが作られたのですが、現代科学の知見ではイブからアダムは作られるのです。
この人の本には研究を生業とする人の苦労や悲哀も描かれていて、ちょっと前のSTAP騒ぎを思い出しました。

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紙の本

女性中心社会をデザインしてみる

2009/03/08 16:27

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:aguni - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「生物と無生物のあいだ」で第29回サントリー学芸賞を受賞した著者が、分子生物学の観点から、男と女を語った一冊。内容は研究者の攻防の話からゴシップネタ、著者の男性観・女性観などが入っていて、真面目な教養本というよりは、雑誌のコラムを読んでいる感じである。そもそもは「本が好き」に連載されたものをまとめたとのことで、なるほど、という感じ。

 読んで知識を得る、というよりは、頭の体操を促す一冊といえるでしょう。

 さて、生物学的には女性がベースであり、男性というのはその亜種として作られ、遺伝子のリスクヘッジのための存在でしかない、ということは、有名な話ですが、これ、意外に知られていない事実のようです。

 確かに世の中を見ると、男性が社会を支配しているように見えます。アメリカ大統領も日本の首相も女性がなったことはないですし、歴史物を見ても、権力を握っているのは男性、ということになっています。

 この本ではその謎が解決されていません。著者は、メスが欲張りすぎたせい、という風に言っていますが、そうでしょうか?

 私はその方がメスにとって都合がいいから、ではないかと思っています。より有利なオスをゲットするためには、オス同士が戦っている環境の方がいいわけです。競争させ、戦わせ、生き残ったオスこそが自らの遺伝子を存続させる可能性が高いわけですから。

 そういう視点からこの社会を見てみると、世の中が違った姿に見えてきます。たとえば、街に出れば、女性の姿ばかりが目に付きます。週刊誌などで女性の裸が晒されているのに、男性の裸はあまりないのはなぜでしょう。

 著者いわく、長生きするためには女性に生まれることだ、と言います。日本人の平均寿命にして7年も差があるのです。なるほど、それはそうかもしれませんね。

 男性は生物学的に女性をカスタマイズしたものだから、不完全で壊れやすい。これが著者の主張です。さらに喫煙・飲酒・ハードワークなど、男性が壊れやすいように(笑、社会はできています。

 女性の社会進出が進み、結果として少子化が進んだ。結果として民族消滅の危機を迎えている。これが日本の現状なわけですが、この本の話から考えれば、そもそも女性の社会進出というところに、誤解と錯覚があったのではないかと思います。

 人事の方や、派遣会社の方とお話していてわかるのは、学問でも仕事でも同じ成熟度であれば女性が優秀である、という事実です。あまり逆の話は聞きません。でも、男性を雇用したいと企業は考えます。理由は、女性はきっと辞めてしまうから、とのこと。優秀であればあるほど、よいオスを捕まえて、生物として目的である娘の創造へとフェイズを移してしまいます。女性はこの社会で自由な存在なのであり、社会の維持よりも、生物としての自己都合を優先することが許されているのです。

 これは冗談ですが、奥さんがコーチングの勉強をしたい、と言ったら気をつけろ、という話があります。コーチングで自己に目覚めたら、子どもが無事に成長したら、結婚を維持する努力に意味がなくなってしまうことに気づくから、という話です。実際、活躍しているコーチの方で、離婚されている方というのは意外に多いです。

 女性はこの社会で自由。男性は不自由。男性は女性の姿だけでにでもお金を払い貢ぐことに喜びを感じる。女性は男性に競争させることに喜びを感じる。これが生物学的にシンプルな社会の形かもしれません。

 男性しか歴史に登場しないのは、それは逆に、生物学的には、男性の生命に意味がないからかもしれません。生きている意味を求めて何かを残そうとストレスが高い状態で生き急ぐ。男性というのは女性から見れば、そんな可愛い生物なのかもしれません。

 男性社会を女性社会に置き換えてみる。そうすると、これまでの常識とは違ったものが見えてきませんか?

 そこにはこれまでに見えていなかった、ビジネスチャンスやプライベートでの成功のヒントも見えてくるかもしれません。

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紙の本

「男とはどういうものか?」というよく書かれた小説。

2009/02/21 21:51

9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 人間の一部に「できそこないの男」がいるというタイトルか、とまず思ったのだが、人間の男そのものが「できそこない」だという話。この本は、表題からしてなかなか読み取るのが難しい。

 話題になった「生物と無生物のあいだ」と同じように、著者の研究生活の思い出から始まる。結局は遺伝子の話につながるのだが、回顧調の部分あり、詩の引用あり、でこれが結構長い。
 続く第一章からは人間の「性」、生物の「性」を教科書的にではなく説明しましょうということで、染色体の話、性を決定する遺伝子の話など、研究で解明された性決定機構について詳しく書かれていく。「精子をはじめて見た」レーウェンフックや、「性染色体をはじめて記述した」スティーブンスの話は知識を進めた先達の話としてなかなか面白かった。最初に見つかった「メスをオスにする遺伝子」が本命ではなかった、という話のところなどは、論文を丁寧に追って解説している。少し理詰めで難しい感じがするが、きっちりと「性の原理」がどう解明されてきたが、が説明されている。

 しかし、きっちりと「科学の成果」を説明していく本、とはいいきれない。こちらがなまじちょっとだけ「このあたり」の生物学を知っているからかえってよみづらかったというところも、正直ある。それでも、「哺乳類またはヒトのオス=男」に限られている話なのに、「オス全般」でそうであるかのように著者の書き方では読み取れてしまうところなどがいくつか気になるのである。表題は「・・男たち」なのだから、ヒトに限って読めば良い、と言われるかもしれないのだが、紛らわしい。
 たとえばトリなどでは「遺伝子をばらまくためのオス」が「染色体が違っている性」ではない。トリでは「遺伝子を受け取るメス」が「違う染色体」を持つのである。ではトリでは「メスがオス型からつくられ」、「できそこないのメンドリたち」なのか?染色体が変化しているから、ということと「オスであること」はそう直接にはつながらないものなのである。
 社会的なオスの役割についても、著者自身が「推測」と断っているところもあるが、かなり大胆な「仮設」と思われる部分である。研究の証明部分がとても「きっちり」している分、その辺の飛躍や、抒情的な文章などが「ミスマッチ」な印象を残す。いや、このミスマッチが著者の持ち味、と言われればそうかもしれないとも思う。

 それにしても少々工夫をしてみただけなのに、男だけを「できそこない」と言ってしまうのはかわいそうだ。生物は「あるものを工夫し複雑化してできてきた」のだとすれば、その種として既にいろいろな不都合を抱えてもいる。たとえばヒトだったら、食道と気管が交差しているのでいちいち蓋をして飲み込まなくてはいけないとか、直立姿勢は腰に負担が大きいとか。どんな生物も、「程度問題」のできそこないじゃないだろうか。そんなこと、著者は承知でこう表現しているのかもしれない。この「できそこない」という表現も、ひとつの「(女性の)気を引く手段としての言葉」だったのか、とも思えてくる。

 プロローグと同様、各章の「前振り」のたとえ話が長かったり、どういうところに関係するのか、わかりにくい挿入があったりしたのだが、これはきっと著者がものすごく博学で賢い、ということなのだろう。プロローグの現代詩の意味するところはまだしも、エピローグのヤミ族の話がどう関連するのか、著者の自由自在にひきよせてみせるものが、浅学なものにはとまどうところが多かった。
 関連しないような話、大胆な推測の中に理詰めの論文説明もある。書評をどうまとめようかと苦労していたら、オリオンさんの書評が載った。そう、「小説」として読むのがよいのかもしれない。きちんとした性の機構の説明も挿入されている、男性というものを考えた小説として。
 著者様、それは意図とは外れた読み方かもしれませんがお許しください。
 確かに、あちらこちら、思いもよらないような話にも引っ張って行かれ、「めまいのような加速感」を感じる、面白い「お話」です。

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紙の本

タイトルからなにについて書かれている本かは

2008/11/08 17:10

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る

タイトルからなにについて書かれている本かは、わかりずらいと思います。

本書は、生物学の見地から見た男性・女性の違いを解説している本です。男性と女性、それを分ける染色体やDNAなど最新科学に基づいたものを、初心者でもわかるように丁寧に解説しています。

女性と男性、でどちらが優れているか?

また、どちらが生物的に基本形なのか?

古今、いろいろな議論が交わされてきました。たとえば、「アダムとイブ」。女性であるイブは、男性であるアダムの肋骨からつくられたとされています。

しかし、本書では生物の基本形は女性であると結論付けています。

では、男性は??

男性は女性の基本形の一部をかえたかたち。そして、その役割は、遺伝子にバリエーションを与えるためだけの存在なのです。

「女性は自らのために男性を創った」
男性は、女性のための使い走りでしかないのです。そして、女性より与えられた寿命も短い・・・。本書のこの表現は、現実的な感覚として「なるほど、もっともだ」と思うのは私だけではないはず。

本書は、11章で構成されておりますが、最後の11章で生物学的な見地を若干はなれ、現実世界の男の悲哀について書いています。

この最後の章がそれまでの章の帰結として描かれているのは、読み物としても完結されています。

ちょっと悲しいけれど、男性におすすめ本・・・

龍.

http://ameblo.jp/12484/

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2008/10/24 01:49

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2009/04/15 20:57

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2008/11/17 08:56

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2008/11/20 22:20

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2008/11/21 00:10

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2009/01/04 20:30

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2008/10/25 12:40

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2008/12/12 19:48

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2008/12/31 19:47

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